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出会い

 どこから、いつから始まっていたのだろう。最初は夢だった。電車の夢で、ホームだったり、車内だったり。そこには必ず兄の姿が。あまりに頻繁だったので本屋さんに行って電車の夢を調べた。すると出会いの吉夢、恋愛と、あったので、誰かと出会うのかしらと、胸を膨らませた。27歳の時。この年、Mさんをあきらめた翌年、新宿の母に占ってもらった。「あなたは27か28で、絶対に結婚する。」「今好きな(Mさん)は、相手がいるなら絶対ダメ。そちらのほうが歴史が長い。」そして大勢の出会いを求め、最後にたどり着いたのが夫だった。初めて会った時にこの人とはどういう関係になるのだろうと、思った。そしてカフェで、ケーキを食べながら喋りが止まらないほどに口をつく自分に驚いた。初めて会ったのは三鷹。私は28になっていた。

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