闊歩する美女たちの話

 吉祥寺には美女がいる。一人や二人ではなく、次々に遭遇する。そういう街なのだ。背中美女、しなやかな足の美女、ダンサーのような美女。そしてとてもおしゃれなのだ。ワンピースに、レースの黒のパンプス、編み込んだまとめ髪の美女。服装はラフなのに、手足のスラっとした細くて長いバランスのいい美女。私はしっかり記憶にとどめる。そして帰宅して、鏡に向かう。気になるお肉をじっくり観察。体重を測る。そして新たに課題を見つけ、明日から少しでも彼女たちに近づくような努力を重ねる。

 私は食いしん坊。そしてパンが好き。高カロリーも好き。それらはやめるつもりがない。朝、昼を普通に食べて、夜は少な目の味噌汁を食べる。間食はやめる。食事の時や朝にパンなどの高カロリーを食べる。

 体重に関しては減量はするつもりはない。でももっともっと引き締めたいと思う。お肉をあるべき位置に戻し、出てるところや気になるところは引っ込めたり細くしたりしたい。鏡を眺めると、まだまだがんばれる。

 引き締めようと決意できたのには、女性ジョッキーの話をテレビを通して聴いたことがきっかけである。若い彼女は寄宿舎生活の頃からウエイトコントロールが重要で、計測は毎日あり、一定量を超えると、退学という重い処分を受けるほど大きな課題だったそうな。子どものころから細身を維持するのが仕事だった。そんなエピソードを聞いて、ある話を思い出した。

 お部屋を綺麗にキープするのには、相当の覚悟と努力を必要とするという話。適当な気持ちではなかなか維持できない。エナジーが必要なのだ。ほっとけばどんどん汚部屋となる。意識を持たないといけない。という話。

 今ちょうど私には意識の芽生えと、努力するエナジーをもてる環境が整った気がする。食べることに負けて、中年の姿の私が憧れのスタイルを手に入れたいと今思うようになり、刺激される情報がどんどん飛び込んできている。昔習っていた体操やバレエ、剣道など、身体を引き締めるような運動は実はもうすでに知っている。これから実践とチェックでもしかしたら叶うかもしれない。

 以前ダイエット宣言したら、「痩せた?」「痩せた?」と何かと聞かれるようになってとても大変だったので、今回は静かに始めようと思う。もしも体型で表現できたらすごい!

 減量を目標とするよりも、引き締めと良質な筋肉を作りたい。そしてしなやかなダンサーのような肉体を手に入れたい。湧き上がる欲望と、栄養のバランスと食べる量を今の年齢に必要なカロリーをしっかりとり、楽しみのパンの時間も持って、今よりも美しい肉体を手に入れたい。

 今、私は、パンとケーキとパスタがいかにも好きな体型だ。下半身をなんとかしたい。味のうすい、野菜たっぷりの食事を中心に、そうした高カロリーも楽しみつつ、運動と食事で秋には憧れの体型になるようにダイエットが日常になるように生活したい。

 ダイエット日誌はシリーズ化して記録しようと思う。まずお腹、おしり、太もも、じっくり観察開始!


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