1998年
須坂の合宿に体調不良で不参加の連絡をMⅯさんにした。
「きんぎょも風邪ひくんだ。」「しょっちゅうですよ。」
97年の忘年会のお誘いがⅯさんからきた。
忘年会の席でのMⅯさんが輝いて見えた。
2次会には行かないで帰ると伝えた。MⅯさんは「帰るんだ。」
とつぶやいた。その日に決まった新年会の伊豆ツアーについての
連絡がいつまでたっても来なかった。
ツアーはもう明日に迫っていた。
このままでは参加できないかも、、
意を決してⅯさんに電話すると、留守電だった。
あきらめかけた夜中にMⅯさんから電話が来た。
明日の朝7時に我が家まで迎えに行くか、終電で彼宅へ泊り
朝S夫妻と合流して伊豆へ行くか。
朝我が家に来てもらうよりはMⅯさん宅に泊る方が合理的だった。私はMさんの独身寮に行くことにした。
準備をして電車に乗り、会ったらなに話そうなどとそわそわ
していたけれど、会ってしまうと普段の先輩後輩だった。
私を乗せるとガソリンを入れに向った。
独身寮に着くと履物を貸してくれてすぐに
布団をひいてくれた。私はダウンコートを着たまま持参した
シュラフにもぐりこんでMⅯさんの布団に寝転んだ。
しばらくしても彼は電気を消さないので、「寝ないんですか?」
と尋ねると、「もう寝るよ。」と。
そして電気が消されて狭い部屋でTの字になって寝た。深
夜だったのに、明け方には起きて「車に暖房入れてくるよ。」と、
私は6時に起きて駐車場に行った。S夫妻とAちゃんがいた。
(聞いてない…)
伊豆ツアーは楽しかった。夜はMⅯさんの隣を陣取って寝た。
Ⅿさんがふいに「彼とはどうなったの?」と聞いてきた。
思わず私はシュラフに入ったまま足を蹴り上げた。
Ⅿさんは話題を変えた。「大変だったね、お兄さんのこと。」
「私が大変そうに見えますか?」するとまたすぐ話題を変えた。
「あしたの朝ごはんの計画立てよう。」
横に並んで寝転びながら朝ごはんの話をした。
朝目が覚めると彼にぴったり寄り添っていた。
彼の細い体が心地よくてしばらく彼の感触を味わってから離れた。
彼が目を覚ましたから「7時になったらごはん作りましょう。」
と言って7時になるのを待った。
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