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🫧雑感🫧

 雑記が好きだった時期が数年前あった。一種の流行り病のように打ち込んだ。

 ノートには充実ぶりが記されている。ノート別にオレンジの恋、クロワッサンの冒険、など勝手に名前までつけて。

 一人が寂しいと感じないのは結婚が大きい。例えずっとでなくともその鎖は私にとって必要な大切な鎖だった。

 比べる男といえば父だから、夫の株は爆上り、毎回の細やかな動きには感嘆の声が漏れる。

 あなたじゃなきゃ意味ない。

 何度もそんな場面があった。

 この鎖は最初から結ばれていたのだろうか。私にはその答えはわからない。

 お互いのスペクタクルな世界観は随分違うのだろうなと最近ようやく言語化できた。

 その話を伝えると夫も快く賛同した。

 夫婦で二人三脚、同じ世界を歩むカップルもいるが私たちは相容れない世界をお互い抱えていて、それが良いのだと思うのが最近の結論だった。

 ところが新しいことが増えた。

 私の尊敬してるnoteクリエイターさんの文を少し読んでもらったら、興味を抱いた。少し意外だった。でもランドスケープ、原風景はリンクしてるのは同世代なのと家族構成が似てるからなのかもしれないと思い、新しい発見ができて嬉しく思った。

 それが今夜の出来事だ。

 私たちはあまりに知らない世界に生きていて、それでいて少し共感したり似た感性で響きあったり、深く掘り下げたりする会話を楽しむことが、神さまからのパートナーになる人が持つ感性のギフトかもしれないとか勝手に思って笑みを浮かべてる。

 恩師に、とあるコンサートに連れていってもらったときのこと、歌手の人は誰もが「昼間も来た人?」と、観客に尋ねた。

 手を挙げるのは親衛隊らしきハッピ来た前の客のみ。

 一人一人懸命に歌ったり踊ったり演奏してるのになんにも感動が届かない。

 苦痛なコンサートだった。

 眼の前で必死にパフォーマンスしててコンサートチケット代金も4000円と立派なのにどうして?

 それでいて、のど自慢のテレビに出て歌ってる人と比較しようとするとやはりプロのパフォーマンスには思うのだった。

 踊りや歌は完璧。

 でも響かない。

 平原綾香さんはどうだろう。私は声が好きで前向きで一生懸命な姿勢、深い愛を求め続けている姿勢が好きだ。

 心に届くパフォーマンスでそれを全身全霊受け止めたくてライブに向かう。

 ネットでしか観たことのない椎名林檎さんや、ジュジュさんのライブの観客数はそれをずっと上回ってる。

 ライブに誘われて一度だけシェリルクロウさんのコンサートに行ったとき、私は宇宙を飛行してる気分になった。

 私は一度もそれまで彼女の歌を知らなかったし、歌は全て知らないのに。身体が勝手に音に包まれ動くのだった。

 高校1年生のときに、男子アイドルグループのコンサートに同級生に誘われて、二階席で観たとき、一人乗ることができず椅子に座って終わるのを待っていた。その時は歌手の歌は前に聴いておかないとここまで寂しくなるかと学習した。

 でもシェリルクロウの歌は何も知らないのに身体が反応し、脳は宇宙へ飛び心は開放感でいっぱいになった。彼女の圧倒的存在感が私を癒やした。

 階級、あまりにもはっきり存在するそのパワーワードになんとも言葉を失った。

 私がシェリルクロウさんのコンサートは、銀河に行ったと友の夫に伝えたら、小田和正さんは月かもと言われた。

 平原綾香さんも木星かもしれない。

 マイケルジャクソンは、太陽かもと夫は、言った。ライブを生で観たことはない。

 過去にあるクイーンとか夫は、世の中の音楽をあまり知らないから、ライブパフォーマンスが今誰が太陽なのかはわからないと言った。

 大きな会場で5万人入れて開くコンサートに魅力は、覚えない。

 観客のいるライブは、それが完成形な気がする。

 過去に圧倒的コンサートを観た経験があまりないので私はいつもの平原綾香さんを求め、彼女の放つ光を浴びに行く。

 そんなわけで彼女に魅了されてるわけでもなくて半分だけ期待してる夫にときに付き合ってもらうこともある。

 平原さんも人だから、常に万全というわけでもない。

 ここでリクエストするとしたら、ミ・アモーレコンサートで聴きたい。

 夫は、一大スペクタクルな世界観を歌い上げるLiSAさんのようなパフォーマーになってほしいそうだ。

 彼女のポテンシャルは、果てしない。

 そんなわけでついたり離れたり相容れなかったりする私達夫婦も今夜も別の部屋で夜を迎えるのだった。

最近の井の頭公園

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