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ミュージカル『町田くんの世界』



「猪原さんは他人なんだ」




あらすじ

物静かでメガネ。そんな外見とは裏腹に成績は中の下。アナログ人間で不器用。なのに運動神経は見た目どおりの高校生、町田一(はじめ)。
弟と妹4人の世話をしながら間もなく出産する母親を支え、家族全員から愛されている。
人間が好きで、その言葉と行動でみんなを変えて行く町田くんは、周りの人たちは気付いたら好きになってしまうような「人たらし」。

ある日、授業中に怪我をしてしまった町田くんが保健室に行くと、そこに授業をサボっていた同級生の猪原さんがいた。
猪原さんは彼の傷の手当てしてくれたにも関わらず、「私、人が嫌いなの」と言い放ちその場を去る。町田くんは彼女がなぜ周囲を拒絶しているのかが気になる。
それから間もなく、町田くんは猪原さんが街中でナンパされているところに遭遇する。思わず駆け出し「僕の大切な人なんです」とナンパを阻止する町田くん。「大切な人だよ。クラスメートだ」と紛らわしい言い方だけど、まっすぐに心配してくれる町田くんを猪原さんは強く意識し始める。
二人の距離は徐々に縮まっていくのだが…

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ミュージカル『町田くんの世界』


この『町田くんの世界』という作品について原作を手にしたことはない自分は、観劇前にあらすじを読み、主人公の優しさに触れ恋に落ちる王道なストーリーなのだろうという認識であった。

そもそも、少女漫画やそれらを原作とする映画作品などに触れてこなかったため、少女漫画の舞台化といってもその演出や話の運び方を想像することができなかったのである。




●舞台セット・演出

左右に垂らされた明かり、木の素材感の残る2階建てのセットに色がついた硝子

この舞台セットは回転する仕様になっており、役者が人力で回していた。

役者はセリフがなくても舞台袖に捌けることなく舞台上の両端に置かれた椅子に座っており、小道具の持ち出しもほとんどすべてのことが舞台上で行われていた。

Yahooニュース
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舞台セットといい”人の気配”といい、このお話の温かさを作り出す重要な要素であると感じた。とくに役者が舞台上にいることはとても印象的であり、同時に人とのつながりを大切にしている物語という感覚を一層強くさせた。

シャッター音とともにサブタイトルが投影され、春夏秋冬が切り替わる演出は斬新であり、投影された後右から左へ、左から右はと文字が流れてくることによってサイドの席の人々にも見えるようになっていた。

雨が降るシーンでは、演者による「ポツリ」という雨の効果音と共に雨の雫が投影され、地面に打ち付けられ弾ける雨粒まで表現されていた。


●本編

※サブタイトルや本編の区切りに沿った分け方ではなく、あくまで自分の印象に残った点をまとめたものである。


①町田はじめ

音楽に乗せた町田くんの紹介。それらの紹介やクラスメイトの栄さんや氷室くんとの会話、日常生活の姿から主人公の町田くんという人物がどういう人なのかがすっと頭に入ってきた。

回転するセットを町田くんが歩き様々な人と関わる様子見て、始まったばかりにもかかわらず既に温かい気持ちになった。

「町田くんは人から愛され、また町田くんも人から愛されています」

②猪原さんとの出会い

彫刻刀で指を切った町田くんが訪れた保健室での出会い。

「猪原さんよくサボるって本当?!」

本人に聞くのすごいなぁと思いつつ、序盤にして町田くんという人物の真っ直ぐさを感じた。

町田くんの手当が終わり立ち去ろうとする猪原さんの腕を掴み引き止め感謝を伝える町田くん。初対面の印象はいいと言えないはずなのに人が嫌いだと言った彼女の優しさに目を向ける町田くんはどこまでも愛に溢れた人だと思った。


③西野くんがいじられる

自らのハンカチを使い手当してくれたお礼にハンカチをプレゼントしたことや、猪原さんがナンパされてるところに凸り、もっと自分を大切に!と声をかけたこと。
様々なことが重なり距離が近くなった町田くんと猪原さん。猪原さんがどんどん町田くんに惹かれていってるのがわかってキュンキュンした😻


猪原さんのことが好きだと言った西野くん。そんな彼と猪原さんと町田くんの3人のデートシーンでは西野くんのいじられキャラが故に遭遇した中学の同級生に酷いからかわれ方をしてしまったのだが、

「尊敬してるから」「僕が連れて行って欲しいと頼んだ」実際は猪原さんの要望により2人のデートに同行した町田くん。

あくまで主体は自分であり、相手に罪悪感を感じさせないような立ち回りは軽率に相手のことを思って〜などと言う優しさとは似て異なるものだと感じた。

④さくらとお弁当を食べる

観客の多くが一斉に下手に視線を集め、また後列では双眼鏡を構える、そんなトンデモ場面があるとしたら、そう、このシーンである。

磯部さん演じるあざとい女の子のさくらが、町田くんと肩を並べ手作りのお弁当を食べる、あーんをして食べさせる、、、眼福でしかなかったな

あんなに一匹狼臭が強かった猪原さんも2人の距離が近いことにモヤモヤと嫉妬💭まだまだツンケンはしてるものの和気あいあいとじゃれ合い、町田くんへ思いを馳せる姿はとても可愛かった❗️


有難いことにこのシーンが東宝公式YouTubeのPVに載ってて、添付の動画の00:53辺りから見れます!!わーい😻🩷

↑↑タップしたら動画に飛ぶよ

④さくらの告白

町田くんをデートに誘い、肉じゃがの作り方を教える為まずは食材集めと、スーパーに行ったその帰り道


(多分)歩道橋の上で町田くんに気持ちを伝えるが、ハッキリとした返事をせず「さっきの店員さん、さくらが付き合ってた人だよね」と町田くんは言う

ちなみに自分のセールスポイントを告白とともにアピールするさくらは、健気であざとくてちょー可愛かったです^_^

まだ元カレを好きなことを見抜かれ、町田くんを利用したことを吐露するさくらだが、町田くんは怒ることもせず「さくらは凄いね」「俺はそんなに人を好きになったことないよ」「嫌になるまで好きでいていいんじゃないかな」と、真っ直ぐ声をかけたのだ。

確かに、その後さくらが発言したように「そんな人辞めときな」というのが優しさとされることが多かった気がする。あなたが傷つかないためにあんな人はもう辞めといた方がいい。確かに友人に傷ついて欲しくないが故の発言、優しさだと捉えることが出来るだろう。

しかし町田くんは「何を幸せとするかは人それぞれだよ」


優しさの塊である町田くんだが、絶対その価値観や尺度を押し付けることがない。ただその町田くんの世界の住人が幸せであること、を押し付ける姿はある意味自分勝手であり、しかしその勝手さは自分本位ではないという、そんな姿に強く心を惹かれた。



⑤お母さんになりたい

役者が赤い傘を客席に向け、それらをスクリーンとし幼い町田くんと町田くんの母との会話、そしてその後に幼い町田くんと叔母のカズミちゃんの会話している姿が投影される。

町田くんの母は下のまだ幼い子供たちに手を焼き町田くんの話をなあなあに立ち去ってしまったが、後に来たカズミちゃんは町田くんと目線を合わせ話をしっかりと聞き、「私も早くはじめみたいな子産みたいな!お母さんになりたい!」と彼を抱きしめた。


第6子のロクロウを妊娠した町田くんの母。そんな彼女のお手伝いに来てくれたのが母の妹のカズミちゃんなのだが、カズミちゃんは電話してくると病室を抜け、夫に「なんでお姉ちゃんばかり」と、姉ばかり子宝に恵まれる悔しさを、本心を吐露する。


そんな会話を耳にした町田くんは「俺カズミちゃんが居なかったら、今ほどニコたちのこと可愛がれてなかった気がする」と真っ直ぐ伝えた。

仕方の無いことだが、母が手のかかる幼い下の子達にばかり構い町田くんにあまり構ってあげられずその幼心で嫉妬し、妹たちに対しての態度が現在とは違ったものになるかもしれないという事は想像に容易い。


カズミちゃんの優しさは、自分に面倒の見る必要のある存在がいないから、また自分の子では無いから出来ることかもしれない。しかし何十年も生きている大人からしたら些細なことかもしれない、カズミちゃんがただ町田くんを可愛いと思い可愛がったことが彼にとっては優しさとなり、今の町田くんを作ったのだと考えると、益々人間の尺度は人それぞれであり、何気ない行動や言葉は優しさにもなるが武器にもなると強く痛感した。


⑥たこ焼き

たこ焼きが転がってきた😮笑
たこ焼きの持ち主(?)の健一さんにたこ焼きを返した町田くんはご満悦だが、一緒にいた氷室くんはたこ焼きが転がってきたことも、そのたこ焼きを健一さんがポケットに入れたことにも驚いていた……それはそう……

しかし町田くんは「でも落し物はポケットに入れるよ?」と

そうだけど……‼️そうだけど……‼️違う……‼️



町田くんに夢があるかと問うた健一さんが言った「夢がまだないってことは夢がいっぱいってこと」という言葉

もちろん夢がありなにかに打ち込む人間も素敵であるが、まだ夢はなく広い視野で可能性を探せる人間も素敵だよな、と感じた。総じて人間って素敵‼️👍


⑦ひかりちゃん、家族の距離感

健一さんは町田くんのクラスメイトのひかりの父親であり、その親子仲は良いとはいえないらしい。ミュージシャンという自分の夢を追いかけた結果、その不安定さに耐えかねて離婚したのだという。

しかし親となって自分の夢を優先し、子供に不満を与えることはいいのだろうか、

もちろん親であれ子であれ血が繋がっているというだけで一個人、言ってしまえば他人である。そのため自分優先であることは何も悪くないだろう。

言葉が足りなかったのか、かと言って言葉にして伝えたところで埋まらない隙間はある。人と人との距離感、家族なんて簡単に距離をとる事ができない関係は、お互いが思う幸せの形に落ち着くのはとても難しいものだろうと感じた。


⑧氷室くんの過去

モデルをやってる氷室くんによる、学校でのプレゼントお渡し会(仮)

自分の食べれないものが入ってるプレゼントを投げ捨てる氷室くん。悪意などなく純粋に要らないものを要らないと言っただけという彼に、町田くんは「ダメだよ」「謝りに行こう」と諭す。

二人が対峙したときの「人の気持ちを考えないから自分の気持ちが分からないんだよ」「自分の気持ちも人の気持ちも両方大事にして、初めて愛せるんだ」という町田くんの言葉は単にプレゼントを捨てられた側だけでなく、本当に氷室くんのことを思って説教をしているというのがヒシヒシと伝わってきた。

町田くんという人物はどこまでも片方に偏るという事をせず平等に人を慮れる人だな〜良い😭


⑨英子先生

「全然私の話聞いてなかったよね!?」

「聞いてました!」

「じゃあさっき私が話したこと一言一句間違えないで言ってみて!」

「えっと……街中で餡子を売るおじさんがいてその餡子を買うおばさんがいて……」

「どうしよう全然違いすぎて合ってる気がする」

ビバ町田ワールド過ぎて死ぬほど笑った

2年前に婚活を始め、今日結婚写真を撮る所まで漕ぎ着けるはずだった英子先生。婚活は上手くいかず結婚写真を予約してしまったけど撮る相手がいない……

「僕と一緒に撮りませんか?」


そんな町田くんの誘いに、そんなことしたら笑われてしまうと言う英子先生だけど町田くんは折れず真っ直ぐ英子先生の目を見つめ

「笑われたら一緒に笑いましょう、ため息より全然いいです」

町田くんいい男すぎるな


⑩写真館

ガールフレンドはいないの?というくだりで女の子の友達はいて、一緒に夏祭りに行った際その子が頑張って1人で着付けしたらしくその頑張ってる姿を可愛いと思ったと言ったが「持つ者と持たざる者、自分と彼女を比較して憐れでんだよ」なんて英子先生から鋭い言葉が飛ぶ。

「僕は頑張ってる人を憐れんだりしません。みんな頑張ってるから僕は人が愛おしいんです」

英子先生に対する町田くんのアンサーが素敵すぎて心が温かくなったし、1人でも多くの人が笑顔になることが町田くんの夢だという夢は何だという健一の問に対する答え、そして「猪原さんが愛おしいんだ」というワード……それってどっち……罪な人やで


ちなみに皇輝くんのタキシード風衣装最高やった😭💞これを見たくて下手前列入ったまであるので……脚長いし白が映える、これが王子様か……いつかタキシード着てディズニーとコラボして星に願いを披露してください。それ見るまで死ねません😸🩷


⑪世界は悪意に満ちている

「仕事で疲れている彼氏に労りとかないわけ?」

転調、一気に雰囲気が変わり悪意に焦点が当たる
サラリーマンの吉高さんとその彼女の喧嘩シーンから始まり、彼の周りに溢れる悪意が表現される。

そして吉高さんの前に電車の座席に隣合って座る町田くんと猪原さんの姿が。そんな彼らを見て吉高さんは「幸せそうだなぁ……」「でもいつか、壁にぶち当たる時が来る」と

その通り町田くんが英子先生との結婚写真を猪原さんに見せ、それを見た猪原さんは停車した駅で電車を飛び降りてしまう。町田くん恋愛面ではほんまにノンデリカシーすぎるやろ

しかし町田くんは傷ついているにも関わらず妊婦に席を譲り、そんな姿を見た吉高さんは自分のことばかりで他人のことなんて考えなかったと気付かされる。

どんな時でも視野を広く持ち他人のことを考えることは簡単なことでは無い。町田くんの優しさは如何なる時でも発揮され、そんな姿に自分も思いやりについてハッとさせられた。


⑫自覚した恋心

ゆっくりとしたBGMと共に町田くんの周りがスローモーションに変わっていく演出。町田くんが物思いにふけている様子が表されていた。

そしてリビングでの町田くんと母とのシーン
様子の違う町田くんを案じた母に、いつもと世界が違って見え暗く生気を失ってしまったようだと零す。

猪原さんの様子が変で気がかりだが理由がわからないという町田くんに、母は「好きなんだよはじめの事が」「はじめも今おんなじ状態になってる」と町田くんが抱える気持ちが恋心だと自覚させる。

「はじめの世界に猪原さんが居ないからだよ」

町田くんの周りにばかり焦点の当たっていた物語が、初めて町田くん自身にスポットライトが当たった瞬間だと思った。

「世界は気持ち、気持ちは世界」

町田くんの母が言ったこの言葉は恋愛面に限らず、単純なようで深い言葉だなと感じた。


⑬初めての恋

「俺今まで怖いことがほとんどなかったんだ」

「それはきっと欲しいものがなかったからだね」


「満たされてたんだ、この世界のみんなが家族で」

「猪原さんは他人なんだ」

家族は町田くん自身がどう思われてるなんて興味がなく、彼らに幸せであって欲しいなんて言う無償の愛で包める存在。でも猪原さんだけは違って他人であるからこそどうしても気になってしまうという「気づき」

猪原さんに嫌われるのが怖い。なんの取り柄もない自分のどこがいいのか、今まで他人にどう思われるとか気にしたことなかったから嫌われないための自分ってなんなのか分からないという町田くんに、「人の魅力なんて言葉にできるものだけじゃない」町田くんだって知ってるだろと氷室くんが優しく声をかけ、好かれるための自分を考えてみればと栄さんが助言する。

町田くんの優しさはいつも他人優先で、自分の幸せは周りの人達が幸せである事だからこそ、自分に疎い。そんな町田くんが周りの人達によって自分の感情に気付かされる、きっと彼一人では気づき得なかった。町田くんの世界の人々は温かく、人と人との繋がりが彼を形成していることを感じたと同時に、自分の世界も自分の考えてる以上に愛に溢れ人との繋がりに満ちたものなのだろうと気がつくことが出来た。

「愛は与えるだけでよかった、でも恋は違う」

私の考える少女漫画は恋→愛という変化を表現するものであった。そして恋は一方通行愛は双方からという自分の中のイメージが一転した。どこまでも視野を広く持たせてくれる舞台である。


⑭「綺麗な手の先に猪原さんがいて欲しいんだ」

セットが回転し、躓いたり転んだりしながら全速力で猪原さんの元へと向かう町田くん。

セットの回転は疾走感を助長したし、町田くんの思いがより強く伝わってきた。

そして猪原さんの元へとたどり着くのだけれど、その立ち位置がロミジュリを彷彿とさせるものでとってもロマンチックだった。

それぞれの思いを伝える町田くんと猪原さん。この時は2人だけにスポットライトが当たっていてすごく良かった😭町田くんの世界にこの瞬間は猪原さんと町田くんが強く存在した😭

「猪原さんは俺に貰ってばかりだって、でも違う、分かったんだ、宝物を貰ってたのは俺の方だって」


「俺は、君のことが……!」

〜Colors of Our Hearts〜

ここでメインテーマ……‼️曲がよすぎる‼️心が温かくなって毎回ここで泣きました😭

町田くんはなんて言ったんだろう「好き」なのかまた別の言葉なのか。もはや町田くんは簡潔に好きだと言う方がハードル高そう笑


⑮町田家のクリスマスパーティー

町田くんの周りはどこまでも温かいと思ったし、これは町田くんから見た世界だから温かくみえるのか、なんてずっと考えてました。

そして猪原さんの名前が発覚……‼️ななちゃん!はじめくんとななちゃんに幸あれ🌸



●町田くん


私が想像する優しさとは、物事の押し付けであった。


町田くんの優しさはある意味「自分の周りの人は幸せであって欲しい」と横柄で自分本位である。しかし、彼はその優しさの定義を押しつけはしない。両立しなさそうな事象が、彼の中には共存しているのだ。

ここで述べている横柄や自分勝手というのは、辞書の定義からはズレているかもしれないが自分の価値観を押し付けたり、自分が良ければいいというジャイアニズム的なものでは無い。

町田くんは自分と関わる人をみんな家族だと思い、みんな平等に愛している。だから、悲しんでいたり困っていると見逃せない、自分の手の届く範囲には必ず手を伸ばしてしまうのだ。お節介だとか突っぱねても彼の優しさを拒むことを許してくれない、自分が他人にどう見られるかなんて気にしてないから、「嫌われるかも」なんて尻込みせずに真っ直ぐ言葉を伝えてくる。そんなものである。


⑧氷室くんの過去 での「君はもっと人の気持ちを考えなきゃダメだ」という場面。

"彼の周りにいる人"が悲しむから、という理由ももちろん、その行動で氷室くんが周りからどういう印象を持たれるのかもしっかり考えてるのかなぁと思った。

そして「相手の気持ちを考えないから、自分の気持ちも分からないんだ」というセリフ。相手の気持ちを考えることによって自分の気持ちの解析度も鮮明になるのかとハッとさせられたし、町田くんがこのことを意図して言っているのかは分からないけれど、彼の慈愛に満ちた人間性が強く反映されてると感じた。

町田くんという人物は町田くんの世界にいる住人を見返りなんて求めず無償で愛している。そんな彼の見返りを求めないという無償の愛の対象からこぼれた唯一の例外で、相手からの見られ方が気になってしまう。そんな相手がいること、そんな気持ちになることによってそれが恋だと気がつくのはこの作品の全体を通して町田くんの人柄が表現されていて、『町田くんの世界』というタイトルがぴったりだ‼️と思いました!

感想

今まで見た作品の中でも演出脚本全て含め、とても印象に残る作品だった‼️

自分はどちらかと言うと題材が重かったり、メッセージ性が強かったり、非現実的な作られた物語の舞台ばかり見ていたので、『町田くんの世界』のような、日常に焦点を当て心に温まるような作品は初めてで新鮮すぎたなぁ💭

自分の考える少女漫画的ストーリーを覆すようなお話だったし、すごい急展開があるわけでもないのに気づけば町田くんの世界に引き込まてた


自分の在り方について考えるきっかけになりました!


川﨑皇輝くん

いつものステージ上の皇輝くんの面影もなく、完全に『町田くんの世界』という世界の中の町田はじめという男の子で、彼の人を自分の立っている世界観に引き込む力はフィールドが違っても発揮されるものなのだなぁと感動しました。

カーテンコールでお話した時はパッとオーラが変わって町田くんより雰囲気が明るい川﨑皇輝くんという人前に立つ時の彼本来の姿で、彼の一挙手一投足がその場の雰囲気を作っているのだと考えたら、これからも目が離せないなーと更に虜にされちゃいました!

今後の彼の活躍も漏れなくしっかり見届けます❣️









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