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窓辺に数日だけの薔薇

2日前から窓辺に椅子。置いた花瓶に薔薇が一輪刺さっている様を眺めていた。夜、朝、昼、夜と光の射し方が推移する。花弁のひらき具合、葉の鮮やかさ、日中頃が優雅な気持ちがし、昼から描き始めた。出勤時間になって途中で中断。帰宅した時には日が、自然光が失せていた。橙色の部屋灯の中で続きを描く。花びらや葉が写す発光は様を変え冷たく静かで顕わ。薔薇までもが押し黙っているかのような夜に描くのを終えた。朝日が昇る。夜とは違った朗らかな冷たさが一輪の植物を今日も美しく保っていた。

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