コーラスなどの音の重心を上げる方法(ショート記事)
例えば歌もの楽曲をミキシングしていると、メインボーカルとコーラスの音の重心が同じくらいになってしまい、PANで定位をずらしてもまとまらないことはないだろうか?
そんなときはコーラスパートの音の腰を上げることで、うまくメインボーカルと分離させることができる。
やり方は主に2つ。コンプを強めにかける方法と、ディレイを使う方法だ。
コンプを使用する方法
コンプを強めにかける(-3などではなく、-10など)ことにより、芯の部分の存在感が薄くなり、その結果音の腰を上げることができる。
使用するコンプはLA2A系のオプトコンプがベターだが、他のコンプでも近い結果は得られるだろう。
ディレイを使用する方法
元のパートをPANで左右どちらかに全振りし、リターントラックを立ち上げてクセのないディレイを挿入してショートディレイを設定。さらにそこに同じくクセのないコンプをかけてまとめ、PANを反対側にふれば完了だ。
こうすることで2つのトラックのわずかな時間差によりモジュレーションがかかったような揺れができ、センターに定位しているように聴こえながらも音の腰があがる。
なお、ディレイのボリュームは元のトラックのセンド量で調整すればOK。
まとめ
細かいところだがミックスで悩む場合もあるので、参考になれば幸いだ。
では、よいDTMライフを!