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[シンセ] Super SAWの作り方(応用編)
基本編に引き続き、NI Massiveを使用したSuper SAWの作り方の応用編。
1)フィルター、2)ベロシティ、3)エンベロープの3要素を活用しサウンドにさらに磨きをかけていくという内容で、今回もSleep Freaks様の動画を参照している。
フィルターの開閉をベロシティセンシティブに
基本編でフィルターにはローパスが挿さっていたが、ここではそのフィルターをベロシティによって開き方が変化するようにする。
Massiveはデフォルトではベロシティの変化に対応していないので、Macroコントロールにある「Vel」をCutoffにアサインし、値を最大まで上げよう。
こうすることで、ベロシティが0だとフィルターが完全に閉じ、127だと完全に開くベロシティ感度が出来上がる。
オートメーションを活用したエンベロープの操作
アンプエンベロープのDecay、(Decayの) Level、Releaseの3つのパラメーターを一挙に操作し、ベロシティセンシティブなフィルターの挙動をさらにダイナミックにする手法。
やり方は、以下のようにマクロの1を3つのパラメータにアサインする。
各値は次の通り:
Decay:4(マクロは最大値まで)
(Decay) Level:2(マクロは最大値まで)
Release:1(マクロは1/4くらいまで)
この設定はハウスのシンセフレーズなど連続的なフレーズの場合に効果がわかりやすいので、特に有効な手法だと言える。
ローパスフィルターを追加してマクロの効きを強化
次は、前のステップで作成したマクロ1を、さらに追加したローパスフィルターにも適用し、効きをよくしていく方法。
まずは追加したローパスフィルターのを3〜4に設定し、マクロ1をアサインして、最大値まで効かせるようにする。そして2基のフィルターをシリアル接続にし、ミキサー「MIX」でミキサー1と2を経由した音のみが出るように設定。最後にレゾナンスを少し入れれば出来上がりだ。
各値は次の通り:
Filter2 Cutoff:3〜4(マクロは最大値まで)
F2:Ser
MIX:MIX2
Resonance:1〜3
アタックの強調
オシレータx3、ボイス数x7の設定にデチューンをかけることで失われたアタック感を強調し、パーカッシブにする手法。やり方は簡単で「OSC」タブの「Oscillator Phases」にある「Restart via Gate」をオンにするだけだ。
これにより各オシレーターのスタート位置が揃う。
まとめ
応用編をまとめると、フィルターをベロシティセンシティブにし、さらにエンベロープをマクロで操作して、最後にマクロの効きを強化することで、より表情豊かなニュアンスを実現する方法といったところだろう。ハウス系などダンスミュージックでは特に重宝する手法ではないだろうか。
では、良いMassiveライフを!
Native Instruments Massive「SUPER SAW」の作り方② 応用編(Sleepfreaks DTMスクール)
BY:Sleep Freaks様