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聞いてないよ!?Logicのバウンスで生じる音質の変化

DAWソフトでMIDIデータをバウンスすると、MIDIの状態で聴いている音が若干変化する。ミックス用にMIDIをバウンスして、アレンジ中の音よりショボくなってしまい驚いた方も少なくないのではないだろうか?

では、どう変わってしまうか?それは音源から「低音感」と「高音感」が失われてしまうのだと思われる。そのため、MIDIで聴いていた音よりも存在感のない音になってしまうということだ。

そこで簡単なテストをして記事にまとめておくことにした。なお評価は主観的なものなので、気になる方はご自身でデータを取って確認することを強くお勧めする。またLogic上で「バウンス」と「書き出し」の音の変化の違いもあるかもしれないが、その違いについては別の記事に譲ることにし、ここではバウンスを中心に記載していこうと思う。

対象データ

今回実験したのは以下の3パターン。MIDIトラックをダイレクトに書き出すか、バウンスしてから書き出すか、バウンスせずにレコーディングするか、である。

1. MIDIトラックを(オーディオ化せず)直接書き出す
MIDIを直接ファイルに書き出してしまうパターン、おそらく書き出しの時点で自動的にバウンスされて書き出されているものと思われる。

2. MIDIトラックをバウンスし、書き出す
MIDIを手動でバウンスしてから書き出すパターン。

3. MIDIトラックをオーディオトラックにRECし、書き出す
MIDIを一度オーディオトラックにリアルタイムでレコーディングして書き出すパターン。バウンスせずにレコーディングでオーディオ化して書き出すので、バウンス処理をしない音が得られる。

結果

上記の結果、音が良かった(劣化が少ない)順に並べると、3>2>1である。つまりバウンスを使用しないのが一番よく、次に良いのは手動でバウンスする方法で、一番劣化が激しかったのは直接書き出すパターン(自動バウンス)であった。

まとめ

以上の通り、手間と時間を惜しまないならば、MIDIトラックはなるべくバウンスせずにオーディオトラックにレコーディングしてしまうのが良いと思われる。

また実際に試したわけではないが、最終的にミックスやマスタリングを終えた音源をバウンスで書き出す際には、「マスターレコーダー」にレコーディングしてしまうという選択肢もあるので覚えておこう。現在国内で流通しているのは、以下のTASCAM DA-3000一択の様子。

方々での評価も上々なので、気になる方は試してみてはいかがだろうか?

では、良いDAWライフを!

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