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取引先が具体化していると良いです 創業計画書は万能ツールその6 作ると今の状況も整理できる

 創業時または、創業後でも創業計画書=事業計画書を作成すると様々な整理ができます。

創業計画書に沿って販売先・仕入先を具体化すると、

融資獲得には具体性が増す
ご自身の取引先の見直しができる

という要素で整理ができますというお話です。

予め東京信用保証協会が提供している創業計画書をご準備ください。
(記載内容はあくまでキングストン株式会社による私見で、東京信用保証協会が内容を担保、推奨したものではありません。)

2.事業の着手状況

東京保証協会の創業計画書に「事業の着手状況」の確認項目があります。

事業の着手状況

 機械の発注や買取のための頭金、賃借の権利金や敷金の支払状況を確認するパートです。

証跡としては、契約書や納品先住所が明確な見積書や請求書等が必要になります。何にせよ事実データで確認をするということになります。

行政を通じた融資の場合、設備資金や賃借物件は、管轄行政区内への納品というのが原則となります。

税を投じて借入金利の補助というのがメインになるため、対象行政管轄内での投資に対する証跡があれば良いです。

また、その他地域での準備状況もあれば添付いただければよいです。

全体の流れは以下になります。

流れ

3.販売先・仕入先

 1.販売先・受注先、仕入先・外注先

 事業の着手状況に合わせて、確定している又は想定できる販売先・仕入先も明らかにしておきます。

様式は以下になります。

販売先・仕入先

 確定又は想定している取引先の情報があれば記載します。
契約済みで確定していればベストですが、想定でも特に問題ありません。

 また、小売店等一般消費者を対象とした事業の場合は、一般顧客等と記載すればよいです。

2.年間予定額も記載しておきます。
ここで注意いただきたいのが、単位は千円です。

1,000,000円=百万円なら、
1,000千円

このように記載します。単位が大きくなると見にくいため、千円はよく使われます。桁区切りが目安になりますので、これを機会に慣れておきましょう。

3.回収・支払方法

販売や仕入のやり取りについて、どのような条件で取引するのかを記載しておきます。
現金、売掛・買掛、手形とあります。

(1)現金は文字通り現金でのやり取りです。

(2)売掛・買掛は、掛取引です。
 例えば、10月20日に販売した商品、仕入れた材料のお金を10月31日にまとめて精算するというのがわかりやすいと思います。

売掛(販売)の場合は、できるだけ早く、回収したいですね。
 販売したのに、現金が入るのが半年後となると、その間の運転資金を手当しておく必要があります。

買掛(仕入等)の場合は、できるだけ遅く支払いたいですよね。
 支払うまでの間に運転資金にまわすことができますのでできるだけ後で支払えるようになっていると有利です。

(3)手形
 約束の日までにお支払いします ということが記載された証書になります。これを使って取引しますというものです。
 創業当初はあまり手形取引は少ないかと思いますので、ここでは割愛いたします。詳細は以下をご参照ください。

これらを1つ1つ確認することで取引の条件見直しにも使えるパートです。というお話でした。

是非創業計画書を使い倒して、客観的に事業を見つめてみましょう!



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