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バルサアカデミーのコーチに「そのやり方やめて」とお願いした話

こんにちは。

shimbaです。

息子3人はバルサアカデミートロントに所属し、サッカー最優先で生活していました。

コロナ前までは。

残念ながらこの状況下で、バルサアカデミーカナダはなくなってしまいました(公式的には破産)。

バルサアカデミーカナダは、バンクーバー、カルガリー、トロント、オタワ、モントリオールで展開していました。

本家(笑)からディレクターがそれぞれの場所へ、さらにスペインから2,3年ごとに入れ替わりでコーチが派遣されていました。トロントには常時3人のスペイン人コーチがいました。

もちろんカナダ在住のコーチも大勢います。

前置きが長くなりましたが、

今回は次男とスペインから来たコーチのお話です。

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スペインから来たコーチアルバートは(スペイン語発音だとアルベルトでしょうか)、素晴らしいコーチでした。

子供たちのことをよく見ていて、

シャイな次男にしつこいくらい(笑)話しかけ、コミュニケーションをとろうとしてくれましたし、

決して怒鳴ったりせず、

サッカーの楽しさや技術、思考を教えてくれました。

コーチアルバートのおかげで、次男はかなり上達しました。

そのことを踏まえて以下をお読みいただければと思います。


次男のプレーが変わった

毎週末のリーグ戦を観戦し、ビデオに録画していましたが、

ある時を境に次男のプレーが変わりました。

当時はポジションは固定されておらず、GKとトップ以外ならどこでも配置される可能性がありましたが、

明らかに安全で守りのパスしか出さなくなってしまったのです。

前に行くこともせず、ドリブルもしない、ポジションから動かない、バックパスが多い、

そんなプレーばかりになったのです。

当然疑問に思った私は、次男を責める言い方にならないように気を付けながら、理由を聞きました。

「なぜそいういうプレーをするの?コーチからの指示なの?」

すると次男の答えが。


「試合中3回ミスしたら交代ってコーチが言ったんだ」

おっと。

そいういうことかと。

よくよく話を聞くと、コーチは全員とこの話をしたわけではなく、

次男とだけの約束ごとでした。

コーチにはコーチの意図があったのでしょう。

もちろんコーチ経験も豊富ですから、それでうまく選手をいい方向にもっていけたことが、過去にあったのかもしれません。

ですが、このときの次男にはマイナスしかありませんでした。

ミスを怖がり、消極的なプレーしかできなくなったのです


それを聞いてからも、長男がアドバイスしたりして、しばらくは見守りました。(我が家はサッカーのアドバイスは長男の役目です)

しかし、消極的なプレーは変わらず、チームの勝利に貢献できることはほとんどない日が続きました。

この約束のせいであるのは確実だったので、このやり方をやめてもらおうと思いました。


コーチとの会話

日本の少年団やスクールはどうかわかりませんが、こちらでは練習後や試合後にコーチと話す親が多いです。

順番待ちをしているときもあります。

事前にメールで「少し話したい」など連絡しておけば、優先で時間を取ってくれますので、私はコーチアルバートと話す機会を作りました。


通訳代わりに長男も一緒に、コーチに伝えたこと。

・次男はあなたのおかげでサッカーを楽しんでいる

・次男がコーチとこういう約束をしたと言っていたが本当か

・次男は交代するのが嫌だから、安全なプレーをするようになった

・このプレーでチームに貢献できているか

私の拙い英語での会話でしたので、正確に伝わったかどうかはわかりませんが、コーチアルバートは私の言いたいことを察してくれました。

そして、

「よくわかった。私のやり方が間違っていた。約束はなしにして、次男とまたよく話すよ」

と言ってくれました。


会話の注意するべき点

ここで重要なことは、私はできるかぎり自分の目で見た事実を言い(途中長男から補足説明などもあり)、事実を確認し、

今後もこれでいいのか、と相談したことです。

サッカーの素人である私が、経験豊富なコーチにサッカーについて自分の意見を言うのはおこがましいと感じます。

コーチはコーチの経験、考えがあっての指導で、それがたまたま次男には合わなかっただけのことなのです。他の子ならよくなったかもしれません。


そして、これは北米に来てから強く思うのですが、

コーチ自身も自分のやっていることが絶対に正しいとは思っていないので、

改善点があれば、快く、すばやく、改善してくれます。

誰からの助言であろうと、意見であろうと、

そっちの方がベターだと思えば、すぐに修正してくれます。


結局、コーチは別の日に次男と話し、この約束はなしになりました。

スペインではシャイで自分のプレーにあまり自信のない子に会ったことがなかったのでしょう。

その後も次男とコミュニケーションをとるように努めてくれました。

次男は約束がなくなったことで劇的に積極的なプレーをするようになった、とはいきませんでしたが、

少しずつ前に出たり、ドリブルしたり、得点に絡むようなプレーも見せてくれるようになりました。

これもコーチアルバートのおかげですね。


何かを伝えたいとき、それが要望や相手の改善などであれば特に、

相手をリスペクトした話し方、伝え方をするのがいいでしょう。

その方が相手も真摯に聞いて、受け止めてくれます。


余談ですが、コーチアルバートは「こんまり」さんが大好きで、動画を見たり本を買って、収納のお手本にしていると言っていました(笑)。


【2020.12.02追記】

想像以上に多くの反響をいただきましたので、より詳細を記載した記事を書きました。よろしければ、こちらもご覧ください。

https://note.com/kingshimba/n/na0054f1cce04

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