今この瞬間の覚書

幸せになることについて、勘違いしていたことに唐突に気が付いた。
愛についても、何か思い違いをしていたことに。

「今」幸せになるしか幸せへの道はないのだ。
例えば、想い人が近くにいなくては幸せになれないのは、誰かに幸せにしてもらおうとしているということなのだ。
今、この瞬間に幸せになるしか道はないのだ。それは本当に今、この瞬間なのだ。
なぜ気が付いたかというと、昨晩、突然、声が聞こえたのである。
「おい、今だよ、今、この今だよ。後でじゃないよ、今だよ。」

その声を聴いて、私は愛について考えるのをやめ、携帯を触ろうとする手を止めて、深呼吸をした。眠りは珍しくすぐに訪れた。

目覚めてからしばらくしたら、ここ最近考えていた愛についての疑問が解けていた。
今までわたしは、自分の付き合う人/好きな人の大切なもの/ひとは、私への愛情を奪う対象だと強く思い込んでいた。
でも、今回に関しては、その人がしてくれたこと、してくれていることへの感謝の方がずっと大きかった。だから、その人の幸せや支えに寄与するものは全部感謝の対象だと思った。

それは、全てが丸く収まる気分の良い思考の選択であり、嘘偽りない本音だった。

これは覚書です。

「今」を生きるというのは、「今」あの人のことを考えることではないのです。それが私を幸せなきもちもするなら、そういうときもあっても良いけれど。でもそれだけではないのです。

「今」を生きるというのは、今この空気の匂いや呼吸の通りを感じること、水の味を味わうこと、かの人の教えてくれた歌を歌うこと、それは明日に認められるためではなく、いまこの瞬間の自分の声のでる喜びのために。

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