ゴルバチョフ逝く
ソビエト最後の書記長にして初代大統領のミハイル・ゴルバチョフが世を去った。享年91。世界史的に見てもあれだけの業績があるのだから、さぞや人気者だったのだろうと思っていたら、まるで人気がなかったというから驚きの念を感じざるをえない。
ただ、その土壌は90年代後半にはもうあって、ロシアの大統領を目指して選挙に挑んだが得票率がわずか数パーセントで当時からもう忘れられた人のようなところもあった。それから30年以上が経過し、プーチンの影響力もあってか、その業績が顧みられることがなかった。ただ世界的にはその名前は通用したのだから不思議である。
ロシア人から見れば国を滅ぼしかねない選択をした人なのかも知れないが、少なくともゴルバチョフがソビエト連邦という社会主義体制を滅ぼさなければ、エリツィンもプーチンも世に出る事はなかったのではないだろうか?となれば失礼な話だが、もっと違う歴史があったのではと考えるだけで妙にワクワクしてしまう。ゴルバチョフ政権が未だに続いているとか、内乱状態になっているとか。ひょっとしたら北方領土に樺太も日本に還ってきたかもしれないとか。合掌。
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