ママと見知らぬ友人と僕

土日休みの僕が今日は珍しく仕事だった
 この仕事が好きな僕でも 
今日は少し疲れた

仕事終わり「ラーメンでも食べるか!」
と近所のラーメン屋に向かうと
「closed」閉まっていた
でも今日はなんだか外で過ごしたい
そう思っていると
「カラオケ歌いたい放題3000円」
そんな看板を目にした僕は
今日はここにしようとお酒も飲めないくせに
店内に入った

 お店にはお客さんは誰もいない
僕とママの2人だけ
とりあえず歌いたいと伝えて
お通しと一緒に 失恋ソングを歌い
まくった

なん曲か歌っているうち
「糸」を歌っている時に泣いてしまった
彼女と糸で結びあいたかった
彼女の結びあう糸は別にあった
それを受け入れなければと思うと
涙がでた

そうこうしているうちに
もう一人お客さんが入ってきた
その時は僕はべろんべろん
初対面とか気にならず
ずっと「お兄さん最高」とだけ
言っていた記憶がある

楽しい夜だった

「瞳をとじて」だったかな
お兄さんが歌っているのを聞いて
泣いてしまった

僕はあらためて思う
彼女にありがとうと そして
山程の後悔を

でも、きっと君も辛かった
向き合うのに苦しんだと思う
ごめんなさいの気持ちもたくさんある
本当に本当にごめん

だから、だから 僕は
あなたを手放してあなたが自由になること
あなたが自由になって幸せになる権利を
僕は願わなければいけない

僕が弱いせいでたくさん苦しめた
たくさん悩ませた 本当にごめんなさい

だから幸せになってほしい

今日はそんな想いが込み上げて
たくさん泣いてしまった

ママは 自分を責めなくていい
もっと素直に言えたら良かったね
そしたら相手もわかってくれたかも

そんな風に言ってくれた
連絡先を消せないことを言うと
消さなくったっていい
でもね、女は一度別れた男に
戻ることはよっぽどない
それは頭に入れといてと
そう言ってくれた

あぁそうだ そのとおりだ

だから 僕は彼女の幸せを
手放すことで応援したい
大好きだからこそ
幸せになってほしい
本当に 本当に大好きでした
だから、幸せになってください

いいなと思ったら応援しよう!