「2022ジャパンダートダービー(Jpn1)」最終見解
【17:24更新】
最下部に買い目と金額を入力しました。出走取消などが無い限りは、これが最終買い目です。尚、本日noteご購読者様にもパドック推奨馬を公開します。レース15分前までに買い目欄に記載します。
皆様、こんばんは。
ここでは本日大井競馬場で行われる「ジャパンダートダービー(JDD)」について考えます。
ここ数週は予想の調子が非常に悪いですが、そんな状況でもこのレースは勝負度高め。あてにならない前日オッズではありますが、不要と思える馬がそこそこ人気していますので、配当妙味もありそうです。
まずは舞台となる大井2000mコースについて解説します。
大井2000mは4角出口からスタートして、コースを一周するレイアウト。大井コースにおいて絶対に知っておくべきことは、コースが横長であるという点。ホームストレッチ・バックストレッチの距離は長いのですが、コーナー半径は小さくコーナーは急。スパイラルカーブも採用されていませんので、スピードに乗ったまま3角を回ることが出来ずに、ここで一旦減速して直線の立ち上がりから再加速するパターンがデフォルトです。
大井2000mで言えば、スタートから1角まで約500mあるのでテン3Fラップは速くなるものの、コーナーに当たる4~5F目でペースダウン。向正面に入って再度ペースが上がるものの3角で顕著にペースダウン。そして4角出口から再加速、とかなりペースのアップダウンが激しくなりがちです。特に勝負所である3角以降のラップの動きは特徴的と言えて、過去5年のラスト5Fの平均ラップは「12.7-12.6-13.1-12.3-13.1秒」。ラスト3-2Fで0.8秒ものペースアップをしているようにコーナーリング(コーナー加速)性能とギアチェンジ力が何よりも重要で、これは中央のダートコースではほぼ見られない傾向。大井にスペシャリストが生まれやすいのはこのためです。
ここで過去5年のレースラップと3着内好走馬一覧を掲載します。
「JDD」について認識しておきたいのは、過去5年の前半5F平均ラップ62.1秒が「帝王賞」の前半5F平均ラップ61.6秒と大差ないと言うこと(とりあえず馬場差は無視しています)。古馬3勝C級の能力があれば勝ち負けになる「JDD」と、古馬G1級の「帝王賞」の前半ラップに大差がないとなると、当然差が生まれるのは後半5Fラップ。「JDD」の後半5F平均ラップが63.8秒であるのに対し、「帝王賞」は62.6秒と実に1.3秒もの差が発生しています。つまり「JDD」はより消耗気味の流れになりやすいということで、もちろん上で書いたようにギアチェンジ力も重要にはなるのですが、「帝王賞」に比べればその要求度は低く、よりスタミナ値が必要になるレースだと言えるでしょう。
そうなると前で立ち回る馬には厳しく、初角3番手以内通過馬で馬券に絡んだのは過去5年で3頭のみ。これは実力差が大きく、前の馬で決着しやすい交流重賞の特徴を考えると異質で、過去傾向からは後方待機馬にも十分チャンスがあるレースだと言えます。
ただし、全体のメンバーレベルが低く且つ確固たる逃げ馬も居ない昨年は、中盤3Fに亘って緩んだ上に仕掛け位置も遅いと言う嘘みたいなレースが展開されて前残りの流れになりましたので、レベル判定と展開予想には十分気を付けたいです。
他に傾向として書いておきたいのはユニコーンSとの関係性。
これはユニコーンS連対馬でJDDに出走した全頭(過去10年)の成績ですが、結果は【2-0-2-7】で勝率18.2%、複勝率36.4%。この数字をどう捉えるかですが、中央3歳ダート路線において最高峰レースであるユニコーンSの連対馬、JDDにおける平均人気が1.8であることを考えると物足りない数字と言わざるを得ないでしょう。
ユニコーンSが「左回り・ワンターン・1600m」であるのに対し、JDDは「右回り・2ターン・2000m」と全く条件が異なりますし、ユニコーンSはマイルの基礎スピードが問われるのに対し、JDDは前述したようにスタミナ値と後半のギアチェンジ力が問われるレースで、求められる適性も違うのですから、両レースの関連性が薄いのは当然でしょう。
前段の話はこれぐらいにして、ここからはレースの具体的な話へ。
まず馬場ですが、火曜は後半に降雨がありつつも良馬場で終了。ただ開催終了後に強烈な雨が続いており、21~24時で羽田近辺は合計27mm程度の降雨。その後も強い雨は降り続いており、弱まりはしつつも朝10時頃まで降雨は続きますので、恐らく重~不良馬場での開催になるでしょう。大井の場合は雨が降ったから馬場が軽くなる、と言う単純な馬場ではない点が少々厄介ですが・・・
次に展開ですが、典型的な逃げ馬は不在。恐らくバウチェイサーが玉砕覚悟で逃げると思いますが、基本的には揉まれたくないペイシャエスも出しては行くでしょうから、もしかするとこれが押し出される形でハナを切る可能性もあります。その後にブリッツファングやコマンドラインあたりが好位につけますが、序盤からペースが上がることは考えづらく、序盤はやや緩めのペースで流れそう。
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