セレブ副社長は何がいけなかったのか
こんにちは、king haloです。スキルの修正が発表されましたね。
Twitter上でも様々な意見が飛び交っていましたが僕なりのセレブ副社長への考えを書いてみたいと思います。
なお、セレブ副社長のために課金した方を貶める意図は一切ありません。
僕はセレブ副社長の問題点はソシャゲによくある課金することは勝利か敗北かと言った下らない議論とは全く別のところにあったと考えています。
『今リンクスで勝つためにはネオスフュージョンのシャインを引くしかない。みんなセレブ。』
『これからは強いカードが出るためにお金が飛んでいく、だからクソゲーだ』
みたいな意見を最近よくTLで目にしました。
でも実際のところはそんなことは全くないんですよね。なぜならカードゲームだからです。
セレブが強かったのは永続魔法罠を展開で使う環境でコズミックサイクロンが間接サーチとして働いていたからで、実際に全員がセレブを警戒して守備札をクリボールに頼り出した最近の大会環境ではセレブ副社長は大きな結果は残せていません。ギミックの前提であったコズミックが腐ってしまうからですね。
そのため、最近の大会環境ではセレブよりもDドローの方が評価されたりしていました。コズミックサイクロンが入っていないセレブも多かったです。もちろんセレブが弱い訳はありませんでしたが壊れた強さではありませんでした。
これはどういうことかと言うと、正常なメタゲームが行われていたと言うことです。
なぜならば大会で結果を残す人間の間ではセレブを使用するプレイヤーの存在は当たり前だからです。
では前回のKCではどうでしょうか?上位勢から下位勢までの共通の認識として、セレブコアキはごく稀に当たる鬱陶しいデッキという認識だったのではないでしょうか?
これは不思議な現象で、今までのKCの仕様であれば本当にセレブコアキが強かったのであれば、上位勢のなかではセレブコアキの使用率が下位勢の使用率に比べて大きく上昇するはずです。
そうすれば、セレブコアキに対抗したデッキを作ったプレイヤーが上位では活路を見出したはずです。
しかし実際にはそうではありませんでした。僕が集めたDP帯が違う複数名のデータを見ても分布にそれほど大きな差はありませんでした。
これはどういうことかというとマッチングの仕様が今までと変わってしまったために正常なメタゲームが行われていなかったということです。
今までと違ってマッチングする際のDP差の上限が極端に大きくなっていました。
セレブコアキが強かった点はここです。セレブ副社長というスキルを使える人間にしか使用できないためにそもそもの分布が少なく、さらにマッチングの仕様も後押しして実際の強さと使用率が大きくかけ離れてしまっていました。
そのため、本当に強いはずのセレブコアキへの対抗手段をデッキに積むことが難しいまま戦うことをプレイヤーたちは強いられていたのです。
基本的にカードゲームではデッキの強さと使用率は比例するはずで、使用率の高さとはすなわちメタの張りやすさにつながります。
この前提が崩れてしまうとメタゲームが正常に行われることはありません。
こう考えるとお金をかければかけるほど強くなれるというのはソーシャルゲームとしては正しい姿ではありますがカードゲームとしては破綻しています。
カードゲームとして破綻してしまうことはこのゲームの終焉を意味します。そう考えるとセレブ副社長の修正はやむを得なかったのかなと思います。
個人的にはセレブが流行ればそれはそれでやりようがあるのでマッチングシステムの改善をしても良かったのかな?とも思いますがそれでは本質的にこのゲームを終わらせる爆弾を取り除いたことにはならないのでKONAMIさんは英断を下したなあと感じました。(実装する前によく考えよう)
引かせてから規制するのはおかしいといった議論はここで扱った問題点とはまた別のお話になるので割愛させていただきます。
最後に一つ大事なことを。セレブ副社長が修正されるということはもう一つの問題点であったマッチングシステムは修正されない可能性が高まりました。どちらかが修正されればとりあえずは正常なメタゲームが行われたはずなので。
つまりWCS予選も前回同様に今までよりもマラソン要素が高い可能性が高まりました。あと1カ月。今から走り込みをしてスタミナを鍛えておいた方がいいかもしれませんね。
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