六武衆とセレブコアキについて
こんにちは、king haloです。巷でブログが流行っているので流行りに乗っかってみました。記念すべき第一回目の投稿です。
さて、今回の内容ですがセレブコアキと六武衆についてです。KCではセレブコアキが1位を取り、直近の大会でも猛威を振るっています。Rリーグでの戦績を見るとセレブコアキは六武衆に対して勝利65%というリンクスにおいては非常に高い戦績を叩き出しています。しかし、本当にそうなのでしょうか?もちろん、セレブコアキは非常に高いデッキパワーを持っていますが性質上、対面セレブコアキの経験を積むことは困難ですので、初見殺しのファクターが大きいのではないでしょうか?
実際に僕もRリーグでセレブコアキにやられてしまったのですが、その反省も踏まえて考えてみました。
この記事で用いている確率に関してはシエン無効等を考慮してはいますが大雑把な計算なので参考程度に考えていただきたいです。検算とかされると泣きます。
具体例をあげながら検証していきましょう。
今回使用したデッキはこちらの2つです
これは松くんがKCで使用したデッキで現在のテンプレートになっているセレブコアキです
対して使用したデッキはこちらの荒業型六武衆になります。これは私が最近好んで使用しているものです。
今回はこの荒業型六武衆を使ってセレブコアキに対してどのように戦えば良いのかを考えます。
先攻での展開について考えましょう。手札が荒業、フウマ、エニシ、道場。なんでもできるハンドですね。
相手の使用キャラがモクバであった場合、どのように展開するのが正解なのでしょうか?
道場発動、フウマNS、荒業対象フウマでカゲキSS、道場カウンター2で影武者SS、カゲキと影武者でシエンSS、エンドフェイズフウマ自壊からエニシSSで先攻シエンエニシ、ハンドエニシが良さそうに見えますね。この展開を①とします
実際に私が展開した盤面がこちらです
道場発動、フウマNS、荒業対象フウマでカゲキSS、道場カウンター1からフウマSS、エンドフェイズフウマ自壊からキザルSSし、効果でエニシサーチこの展開を②とします
①の展開の場合、相手の339セットエンドがかなり渋いです。相手が後攻で339を1枚以上引く確率は60%超です。基本的にリンクスでは3積みのカードを後攻初手で相手が握る確率は60%ほどと覚えておきましょう。この感覚は非常に大切だと私は考えています。
そして60%というのはおよそ全ての事象より優先してケアしなければいけない確率に見えますね。
さて、339セットエンドされた場合、何を引いてもキルは取れません。エニシをNSしてシエンからパンチすればシエンエニシでターンは返すことは可能ですが、セレブの発動をケアしなければいけないため、ライフを取りに行くことはできません。
相手が返しのターンでマキシマムとサイファーorアイスの盤面を作って来ると2枚目のエニシが死んでしまうので残りハンド2枚から盤面を返すことはほぼ不可能でしょう。エニシでマキシマムをバウンスしてもキルを取れないとセレブから攻殻をサーチされてまたマキシマムが飛んできます。
返しのターン(4T目)でサイファーorアイスとマキシマムを相手が立てることができる確率はおよそ28%
これはウルナイト絡みもふくめ、シエン貫通も考慮しています(計算間違えてるかも)
さらに339セットで返される確率は初手で2枚握っている確率が14%と、トップで引く確率もそこに追加すると14+46×0.13=34%
これを合計すると62%
62%でデュエルが長引いてしまいますね。そしてかなり不利です。これはRリーグのセレブコアキの勝率とも合致する値なので、この展開に持ち込まれて六武衆は負けてしまうのではないでしょうか?
では②の展開の場合はどうでしょうか?
相手が339セットエンドで入ってきた場合は、アルマデスカゲキエニシでワンキルですね。相手に339セットエンドは許しません。
逆に、ウルナイトアイスマキシマムで入られるとどうでしょうか?
墓地にフウマがいるので破壊効果は1回ケアできます。ウルナイトアイスマキシマムまで到達した時点で相手のハンドは残り2枚です。両方捨ててアイスでカゲキ破壊、アイスでフウマパンチ、ウルナイトでキザルパンチ、フウマから出てきた生き物をマキシマムで破壊。これでこちらの盤面は壊滅し、ハンドにはエニシ2枚しか残りません。ただし、墓地リソースはたくさんいるあるのでカゲキかキザンを引けばまだわかりません。相手がトップで攻殻orサイファーを引かなければなんとかなります。
では、このウルアイスマキシマムの確率はどのくらいでしょうか?
20枚デッキで5枚ドローし、ウルナイト、マキシマム、攻殻、金剛の7枚から3枚を引き、且つアイスと2枚目の攻殻はデッキに残る確率ですからおよそ17%です。339セットエンドとどちらをケアするべきかは明確ですね。
②の展開方法は17%のウルアイスマキシマム以外の展開はある程度ケアできています。
サイファーNSパンチも返しでワンキル可能ですし、サイファーマキシマム展開でも墓地にフウマがいるので破壊効果は通らずモンスターが1体残ります。サイファーマキシマムの確率は23%です。エニシを絡めて盤面を返せますね。トップがエネコンならワンキルも可能です。
4枚デッキを圧縮していますからその確率は9.9%です。トップ結束からの1ドローも含めると13%ほどです。
サイファーマキシマムとウルアイスマキシマムの合計は40%です。339セットのケアの方を優先して良さそうですね。
話が逸れますがリンクスにおいてトップ解決の概念は非常に大切です。OCGにおいては先攻エクストラリンクに対してピン刺しの御前試合をドローすると不正を疑われますがリンクスにおいてはピン刺しのエネコンでワンキルをしても怒られません。
35枚から1枚を引く確率と10枚から1枚を引く確率では大幅に違います。逆に、OCGよりも相手のトップとこちらのトップで引くカードの確率も考えながらケアをしていくことが大切になります。
ではここまでは具体例から展開を考えましたがここから一般論を導き出しましょう。
そもそも、対面セレブコアキに対して先攻でシエンを出す必要があるのかと言うことです。
金剛を絡めてワンキルをしてくる確率は17%に対して339セットで苦しくなる確率は60%です。こちらがエニシを絡められなければサイファーでも苦しくなります。
コアキメイルに引きずられてケアをしなければならないカードを見誤っている人が多いのではないでしょうか?
先攻でシエン単騎しか立てられない場合について特に考えましょう。
影武者エニシ道場エネコン
非常に苦しいハンドですね。道場発動、エニシNS、道場カウンター1からフウマSS、シエンSS、ハンド影武者エネコンでターンを返してみましょう
339orサイファーセットで苦しいです。相手がセットエンドで返してきた場合トップでキザンを引けばセットがサイファーであることを祈って影武者パンチエネコンでキルを取れる可能性はあります。339ならほぼ負けですね。繰り返しますが後攻339セットエンドの確率は60%超です。
トップにかけるのならば、影武者セットエンドが正解です。キザンドローなら返し道場発動キザンSSフウマSSからアルマデス、エニシNSで339セットでも捲りの可能性が出てきます。
カゲキドローなら道場発動カゲキNSエニシSSからのアルマデスエニシフウマですね。
結束を引いてもエニシNSフウマSS2ドロー。
どのパターンもコズミックサイクロンがあるとまた話は変わってきますが。
影武者セットエンドで入った場合に死ぬんじゃないかと思われるかもしれませんが、そうでもありません。
セレブコアキ側から見るとセットカードは全てフウマに見えるはずです。
もし、フウマであった場合にコアキがキルを取るためにはマキシマムとアイスが絡まないといけません。この確率はウルアイスマキシマムとアイスマキシの確率の合計ですのでおよそ20%超です。これはこっちが事故ってるんだから相手もハンドは良くないと割り切ってしまって良い値に見えますね。
ここまで主に先攻の展開について考えてきましたが後攻でもやることは一緒です。狙う盤面はアルマデス、下級2体(できればエニシ絡み)
セットエンドに対してはワンキル可能でない場合はセットエンドで返し(相手はセットがフウマである可能性を考慮しなければならないため迂闊には攻められません)こちらもリソースを貯めてキルを狙いましょう。
339セットエンドは非常にやっかいですが、相手も自分から反転させることはなかなか出来ず、盤面が埋まってしまいます。ゲームが長引いて相手が2体以上のモンスターをセットすればこちらには狡猾もあるので回答が増えますね。
このセレブコアキ、構築が分かっているので展開方法を考えることが可能ですが相手のデッキがわからないKCにおいては不利なルートを選ばされてしまい、そのまま負けてしまっても仕方がないと言わざるを得ない構築ですね。
じっくりと考察してみて改めてこの構築の強さと作り上げた松くん及びにはるハウスのメンバーの恐ろしさを感じますね。
以上長々とセレブコアキと六武衆の対面について書いてみました。ご要望があればこれからこんな感じで色々な対目の展開とケアについてかいていこうかなあと思っています。よろしくお願いします。
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