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第1回PDCレポート

こんにちはkinghaloです。今回は、先日行われたPDCのデータのまとめが終了したので公開したいと思います。
PDCってなんぞや?という方に簡単に説明させていただくと、「デュエリストカップ前に数十人規模で勝敗付けながら無限にルームマッチをやってデータを合体させれば環境把握が完ぺきにできるんじゃね?」という試みです。
よくある大会データなんかだと分布や勝率と言っても多くて128人、数十試合程度なものですが、今回のPDCでは1400試合以上のデータを基にして詳細なレポートを作成しています。
そもそもデュエリストカップのためのレポートを作る目的で開催していますから、トーナメント形式の大会のおまけとしてのレポートとは質、量ともに大きく違います。

レポートでは各テーマの詳細な対面勝率の他、優秀な成績を収めたデッキのレシピを全て掲載している上、入賞デッキ毎の詳細な試合データも別途まとめています。
デュエルリンクスにて行われている同様の取り組みであるPKCでは参加者の中から毎回世界10位以内、100位以内を排出しています。

デュエリストカップに本格的に取り組むのであれば、必ず手に入れるべき内容だと思っています。
実際にどのようなものなのかを詳しく知りたい方のために、デュエルリンクスのデータではありますが今までのPKCレポートを公開しておきます。
これを見れば優秀なレポートであることがわかるはずです。

分布

分布はこのような形になりました。
前評判通りエルドリッチ、電脳、天威の3テーマがシェア上位を占めていて、その他はそれほど変わらず様々なテーマが試されています。

前評判では天威が最有力で、天威にワンチャン後手からでも勝てそうなエルドリッチが増えそう、エルドが増えるならエルドに有利と言われている電脳堺も強いというのが大まかな定説であると思うのですが、まんまその通りの分布になっている気がします。

実際に所、これら3テーマの相性はどのようになっているのでしょうか?また、所謂当たりデッキは存在するのでしょうか?
主要テーマの相性表からしっかりと紐解いていきましょう。

これから下で公開するデータの数値についてですが参加者の入力ミス等によりデータに錯誤が生じている場合があります。
±3%程度で目安として見てもらえればと思います。

主要テーマの勝率と相性表

お買い上げいただきありがとうございます!それでは話を続けましょう。
SNS等で有料部分の内容が推測できそうな感想等を話すのは他の購入者の不利益に繋がりますのでご遠慮ください

今回の相性表です。
天威勇者は意外と負け組でした。エルドリッチとは5分以上で渡り合えていますが他の展開系デッキに軒並み負け越しています。
後の章で詳しく見ていきますがあまりにも後手の勝率が低いため、先攻で事故や弱ハンでおとした分だけ負け越す仕組みになっているようです。
勇者GSも天威と同じく奮っておらず、ハリラドン系自体がおそらく微妙なのでしょう。
一本道の展開デッキでは流石に後手が弱すぎるのでしょう。先攻で絶対勝てるわけでもないですからね。

エルドは強い強いと言われていますが普通に全体面5分~不利という感じで実は明確に有利を取れるデッキがあるわけではないのでメインで握るとけっこうしんどいかもしれません。ただし、回転率はかなり良いので試行回数を稼げる人向けのデッキですね。

トップ3の中では電脳が一番の勝ち組でした。150戦やって勝率56%は立派ですね。
展開系デッキに大して先手を取るとVFDが強すぎて取りこぼさない手前、後手で勝てれば勝てるほど勝率が盛れる仕組みになっています。極端に苦手なデッキもなさそうで、展開系デッキを使うのであれば電脳が一番丸い気がしますね。

さて、触れずにはいられないのでそろそろ触れますがシャドール、強すぎ‥?
シャドールが答えやんという結論になりそうなんですが一応データを追加で確認しましょう。

先攻38試合、後攻27試合。先攻を10戦多く取るのは流石にこれは上ブレです。ただし、上ブレてこれほどの戦績を叩き出せるデッキには相当のポテンシャルを感じますね。
僕はとりあえず早急にシャドールを組もうと思います。
エルドに大して強いのが良さそうですね。あとたぶんマスターデュエルの芝刈りが強すぎるというのもあるんだと思います。
おなじく芝刈りを搭載したアダマシアもしっかりと勝ち越せています。
芝刈りデッキで上ブレて行くのがデュエリストカップの答え説、あるかもしれません。

詳細な相性データ

※入力ミス等により相性表と一部錯誤が生じています。基本的に母数の大きい方を優先しています。母数の少ないデータは参考程度に見ていただければ
試行回数が少ないマッチアップは片側の対面をその他で省略している場合があります

先後別勝率

まずはMDでは先後でどのくらい勝率に影響が出るのかを確認してみましょう。

先攻65%、後攻35%。これが将棋ならとっくにルールが変わってますね。先攻が有利すぎるから角落ちスタートになるんじゃないでしょうか。
ともかく以下で公開するデータではこの平均勝率を超えているかどうか、で強さを判断しましょう。
先攻勝率60%は弱いですし、後攻勝率40%は非常に優秀である、ということです。

誘発や指名者の枚数と勝率

指名者や誘発の枚数でどれくらい勝敗に差が出るのか検証してみました。
あくまで目安ですがデッキを組む際の指針にしてもらえればと思います。

まずは増殖するGについて。巷では通らなさすぎるから抜く、もしくは減らす場合が増えていますが実際に減らしても問題ないのでしょうか?
Gの枚数別の後手の勝率を表にしてみました。

明らかに相関がありますね。やはり通らないといえど一番通ると嬉しいカードは増殖するG、抜いてしまうのは些か問題がありそうですね。できれば3投できるデッキを使いたくなってきます。
いちおう、Gの採用枚数がバラけたテーマの採用枚数別の勝率も添付しておきます。サンプル数が足らないのでそこまで相関は出ていない気がしますが。

では次に、抹殺の指名者の枚数別の先手の勝率を出してみましょう。
展開系デッキでも、かぶると微妙という理由で3ではなく2になることも多いカードですがそのあたりどうなのか気になりますね。
(ミッドレンジデッキや罠デッキはデータから取り除いています)

これも一応相関がありますね。やはりGと後手の勝率に相関があるのであればGを弾くカードの枚数もそのまま勝率に反映されるはずですね。
テーマ別の採用枚数による差も見ておきましょう。

テーマ別に見ても基本的に抹殺はちゃんと入れたほうが良さそうですね。
ここで面白いのはミッドレンジ系(ここでは十二獣と幻影)は逆に抹殺を入れると勝率が下がっています。
おそらく通す展開のパワーが高くなければ抹殺自体のバリューはそこまで高くないため逆に勝率が下がるのでしょう。
ミッドレンジ系を使うのであれば抹殺よりも妨害としてのバリューが高いカードを採用するべきだと思われます。

最後に原始生命態ニビルは強いのかどうかを確認しておきましょう。

ニビルを2枚以上採用しているデッキがアダマシアとシャドールなので、両者の成績がそのまま反映されている可能性はありますが、いちおうニビルを採用したほうが後手の勝率は改善されるように見えます。
60枚デッキは枚数の期待値を2/3で計算しています。

入賞レシピ

基本的に先攻を多く取れた人が入賞している説はあるんですがアダマシアや十二獣のように後手を多く取ったにも関わらず入賞している構築は非常に興味深いですね。
特にアトラクター十二獣はかなり環境に合っていそうです。

まとめと展望

あらためてお買い上げいただきありがとうございます。
マスターデュエルでは初めての試みではありますがやはりデータを見るのは楽しいですね。
なんとなく、デュエリストカップで使うデッキの指針が見えてきたような気がします。
先攻はある程度は勝てるゲームですので後手でどれだけ拾えるか、そしてその上で先手でどれだけこぼさないかというゲームになるのでしょう。
初めてのデュエリストカップ、どうせ走るなら結果が出せたほうがより楽しいに決まっていますしのこり5日間、お互いしっかりと準備して本番に望みましょう!
ここまでお付き合いいただきありがとうございました!

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