意識低い系のススメ
「意識髙い系」というと、なぜか、どこかうっすら笑われている風潮であるのは、考えてみればおかしな話である。
意識が、高い。
良い事である。立派なことではないか。
なのに、
「あの人、意識髙い系?」
「らしいよ~~」
「そうなんだ~~」
「くすくすくすくす」
「くすくすくすくす」
どういうことなんだ。
意識髙い系=空回り=うざい
そんな公式が、巷の女性の間で認識されつつあるのは、意識髙い系の根底に、そこはかとなく「俺ってすげえだろ」イコール「世の女性達よ、括目して俺を見るが良い。」=「もてたい」=「もてて当然だろ?」
そんな匂いをさ、そんな匂いを敏感に感じ取っているからだろうと思うのだ。
だからなの?
なんか意識髙い系のイメージってのが
煌びやかな「IT系」「判っている俺」「仕事サクサク」「西麻布」(って、TOKIOの人間じゃないから、ほんとのところは、さっぱり判ってないんだけど)「夜には語るぜ」「シャンパン抜いてくれ」「あ、いや、今日はバーボンで」・・・って、多分、それはお笑いで観た意識髙い系キャラのイメージだ。
とにかく・・・。
そんなイメージを、いくら纏ってみても、
もてないものは、もてない。
世の女性達に、必要とされないものは、必要とされない。
実もふたもないその事実が、ドドーン。
同じ笑われるなら、意識低い系・・・楽なんじゃないのか。
意識髙い系 いしきたかいけい
意識低い系 いしきひくいけい
文字数は一緒だし。
意識低い系とは、どういうものか。
意識低い系は、基本ぽやや~~んとしている。
うんこ、おしっこ、おパンツ、おっぱいでへへ~~って、時々小学生になる。
夜は、「これ、コンビニで売ってたけど、なんや珍しいビールやで」とか言って飲んでいるし、パジャマ着る時は、基本、裾はパンツに入れる派。
道に、軍手が落ちててさ
意識髙い系は「交通量問題」「地方産業の落とし穴」「軍手の行く末」・・・バチバチバチっとレポート提出しそうだけれど
意識低い系は
「あ、なんかこれいいじゃん。インスタに」てパチパチやってて、
車が近づいたの判らなくて、ぷっぷーってクラクション鳴らされちゃう。
あげくに、慌てたもんだから、おっとっとって、前に躓いてしまう。
なんならついでに、「何か」を踏んでしまう。
意識低い系。
あら、いいじゃないの。
肩、凝らなくてさ。・・・って、誰か可愛い子ちゃんが、微笑んでくれるかもしれない。
な~~んて、ぐだぐだ書いているのは、
意識低い系の人の文を、読みたいからなんだよ~~。
意識低い系の面白い文、読みたいんだよ~~。
「あ、軍手落ちてら~~」
「やめなさいよ!素手で拾ったら、ばっちいわよ!」
「・・・あ、そっかーー」
「あーもう!
あんたのそういうとこ、信じらんない!!!」
意識低い系も、あまりに極めると、もてない。
ふむ。
世の中、厳しいのじゃ。