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あなたに足りないのは、ラテンの血:ダンスができる男~生活はあっても「人生がない人へ」の巻。
私たちは、経済成長ばっかり、見てきたのかもしれない。
「人生」はあっただろうか。
家族と恋人、サッカー、ご飯。
それ以上に大事なものって、ある?
そんな事を、ふっと思った。
仕事は確かに、大事だ。
でも、何かを犠牲にし、捧げ続ける、のは違うな。
「スペインの人は、人生のほうが大事なの」
スペイン在住25年の、りえさんが
ポロっと言った言葉。
私が仕事でご縁があった国は、
イタリア、スペイン、ポルトガル。
仕事よりも、人生が大事な人たちに、に見える。
大きな影響を受けた。
「私、何やってんだ?」それを考えさせてくれた。
家族と一緒にいる時間、あった?
ご飯をゆっくり食べる時間、あった?
何がが楽しくて生きてるの?
メキシコでも、思ったなあ。
「ダンスができる男」の威力がすごい。
メキシコに来て6日目に思った。
早くも悟りの境地だ。
解脱も近い。
何も驚かなくなってきた。
メキシコに来て、ふと
以前一緒に仕事をしたEさんを思い出した。
日本のある機関に勤めているEさん。
仕事は非常に細かくやってくださるが、
【仏頂面で、嫌味が多い。】
私も何度か、残念な思いをした。
(「」と『』が違っていることでメチャ怒られた)
少なくとも、飲みに誘いたい人ではない。
「あなたの人生で、喜びはあるのかい?」
と聞いてみたいぐらいだ。
何が楽しくて生きているのか。
Eさんよ、あなたに「ラテン」を注入したい。
※注意>ラテ ではない。
ラテはカフェで注文するもの、だ。
私が注入したいのはLATIN だよ。
この国に来てみるがよい。
小さな書類のミスで怒られてきたが、
そんなものは、ミジンコよりも小さなことだ。
あなたの人生に何がmissingしているか。
ラテンの国では、
どんなに太ってようが、
髪が薄かろうが、
イケメンじゃなかろうが、
danceableな男=ダンスがうまい男
それだけでカッコよく見えたりする。
あなたにも機会がある、ということだ。(ごめんなさい)
あなたにも、
そうそうそう、あなたよ!!
YOUです、そこのYOUに!!
セニョール。 あなたです。
ラテンの血を注入したい。
「ラテンの血注射」を打ってみるのはどうだろう。
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いや、注射は自分で「受ける意思が必要だ」
私が強制的に、彼にラテンの血をちょっと入れたい。
「吹き矢」の毒針に、ラテンの血を塗り、
昼休みに彼が弁当を食べている時に、
10m後ろに近寄り、フっと刺したい。
チクっとして、あれ、蚊かな?と思ったら、
ラテンの血が注入されている。
Eさんよ、ダンサブルな男になってみないか。
少なくとも、
あなたの仏頂面は、跡形もなく消え、
なぜか、足はステップを踏んでいるはず。
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20代の頃、日本政府の国際交流事業に参加した。
私のグループには、9か国のメンバーがいた。
フィンランド、スリランカ、南アフリカ、など。
ブラジル出身の、アントニオ君(仮名)は、
8時の朝の会に来たことがない。
来ない。
見たことがない。
でも、ダンスパーティにはいた。
アントニオ君は、90kgあるだろうか、
大きな体で長髪だ。
でも、軽快なステップで踊っていた。
「アントニオ、、、、さすがブラジル人は、ダンサブルだった」
私は、ここで初めて知った。
「太っていても、ダンサブルな人はいる」
ダンサーの「パパイヤ・鈴木」氏は、自らを、
「ダンサブルな、デブです」と語っていた。
そうなのだ!
私の中で、初めて区別がついた。
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そして、お別れの時がきた。
仲良くなったお友達との別れは、本当に苦しかった。
アントニオは、大泣きしていた。
鼻水も出て、
子どものように泣いていた。
いい奴だったな。
情に厚い、ダンスがうまい。
ラテンの人達の良さを知った。
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