『すずめの戸締まり』〜神様とは?〜
映画評価サイトではよくわからんかった、いつものファンタジーマシマシでよかった。
などの感想がずらりと並んでいた。
絵がきれい!すごい面白かった〜〜
そんな感想でいっぱいの映画評価を聞いて共感をたくさん覚えたが、
あぁ若人よ、
この作品を面白かった、絵が良かった。
だけで片付けるには少し、いやかなり勿体無いと思う
ので解説を!なんて思ったのだが
僕は正直新海誠作品に明るいと言うわけではない
壊滅的だ。しかしオカルトには興味がありにけり、ということでやっていこう
今回も君の名はから続く神様、おまじない、天災、災い
盛りだくさんでとても面白かった。
ということで今回は日本人と神様についての話、自分的見解をしていこうと思う。
本当に個人の見解なのでその手に詳しい方優しい目で見守ってください。。。
日本人と神様
すずめの戸締まりで重要なキーを握る神様
それはとても気まぐれで、常に敬意を払わないといけない存在だ。
神様というものは神社に行ってお賽銭を投げてお願いをするという相手、
自分がギリギリの状態である時の救いの綱、とにかく凄い存在、
そんなふうに思われているのが一般的だと思う。
イザナギ、イザナミから始まる日本神話。
(ある主張によると、日本の神様はもとは国之常立神とされている説もあるが。)
今回はそんな大きな神様ではなく、我々の身近にいる神様の話になる。
八百万の神などというように日本人は古来から身近な品に神様が宿るとされ
其れを祀り、神社とされている。
神社には、
主に日本神話に登場する神様がいて、
そこに他の神様もいる様子が見られるが
他の神様、というのがなかなか面白くて怖い存在なのではないかと思う。
彼らは、あまりに力が強く、神様として祀りあげなければいけない存在で、
神社がそれの結界として扱われている。
有識者の方々はそんな当たり前のことを…と思われるかもしれないが
今の普通に生きている人々はそれを知らない可能性がある。
正直必要のない情報かもしれないが、ふとした瞬間に、神社にお参りに行った際に何か感じ取ってくれたら嬉しいな、と思う。
神様は、気まぐれで、時にとても残酷な存在だ。
さっきまで優しく微笑み、此方に友好的に接してくれていた存在が
急にもう何も答えてくれなくなることがある。
そんな猫のような存在で、
何かの際にとても恩を感じてくれた場合には
本当にその人を守り続けてくれる存在でもある。
(守り続けるという行為が全て此方に良い結果を齎してくれるというわけではないケースもある)
取り入って自分のものにしてしまおうと考える神様ももちろんいる。
彼らはとても強く、ありがたい存在でありながらとっても恐ろしい存在なのだ。
今回の作品にはそんな神様が登場する。
なぜそう確信したのか、それは
千と千尋の神隠しのような場所が冒頭で登場するからだ。
魔女の宅急便に近いイメージと、監督が語っていたようだが、
それだけではない数のジブリ映画のオマージュがあるように感じた。
本当にオマージュとして描かれているのか、偶然か、
それは定かではないが、
様々な作品の中では、
ふとした瞬間の背景、キャラクターの表情、誰かの反応、光の向きなど
描写全てが計算されて作られている、
意味のないものは描かれていない。よって僕はこれをオマージュだと解釈する。
論点がズレてしまったが、結局結局ぼくが伝えたいことは
みんなが思っているよりも神様は人間臭くてだいぶ悪戯で怖い存在ということなのだ。
そんな恐ろしい神様に近い場所、それが常世だ。
死者の国だから閉めなければいけないという理由だけではないということになるのだ。
だからこそ、
その場所と現世をつなぐ扉は閉めなければならない。
というわけである。
ちなみに僕らの身近な場所にもそんな扉の役をしている場所がある。
ここまでで何度か話に出した神社だ。
鳥居は結界、扉だと思ってくれたら良いと思う。
あそこは神域なので失礼な行為はしないように気をつけてほしい。
一部分だけでも何か感じてもらえることはできただろうか。
あくまで僕視点での考え方が強いので、
それは違うよな、と思った人は、
自分の大切な意見を尊重してほしい。
もしかしたら僕自身も今後の経験上でまた意見が違ってくるのかもしれない。
でもそれはそれで貴重な意見だ。
大切にしたい
ではまた。
ここまで読んでくれて本当にありがとう。