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経済的自由になる為の必須知識 基本編 その7

経済的自由を手に入れる為の必須知識について7回目の投稿です。
1~6回目の記事をご覧に成られていない方は1回目から購読頂く事をお勧めします。

以前の記事はこちら。宜しければ読んでみてください。

初めに~企業の血液。収益性の分析指標。

お金、収益は会社の血液だと言われます。血液が止まったり無く成ったりすると人間は死んでしまします。企業も同じという事です。
今回は収益性や回転期間の分析手法を紹介していきます。5つの切り口で、いくら儲かっているかを確認する指標となります。

売上高各利益率

 損益計算書PLを使い4項目を分析する。

 売上高利益率
  売上総利益÷売上高 ×100(%)
 売上高営業利益率
  経常利益÷売上高 ×100(%)
 売上高経常利益率 
  経常利益÷売上高 ×100(%)
 売上高当期純利益率 
  当期純利益÷売上高 ×100(%)

各指標は、売上高営業利益率だけ良ければいいという訳ではなく状況によります。
例えば、銀行が中小企業に融資をする際は経常利益の方を見て、オーナーに支払い能力があるのかを判断します。事業に投資するよりその人に投資するという考え方が強くなります。
逆にビジネスに対して融資をするなら営業利益を見ます。

結論:営業利益は本業の営業で出た利益で、経常利益とは本業以外の株式の配当、不動産収益を含めて計算します。高ければ収益性が良いとなります。

資産利益率

 損益計算書PLと貸借対照表BSを使い3項目を分析する。

 総資産経常利益率(ROA:Retun On Assts)
  経常利益÷総資産 ×100(%)
 総資産当期純利益率(ROA:Retun On Assts)
  当期純利益÷総資産 ×100(%)
 純資産当期純利益率(ROE:Retun On Assts)
  当期純利益÷純資産(自己資本) ×100(%)

ROAは企業の資産をフル稼働させてどの程度儲けているかです。数値が高い程収益性が良いとされます。業界により異なりますが、7%~15%あれば優秀と見られます。
ROEは自己資本でどれだけ設けているか、ROAの方は企業の資産全体でしたがこちらは自己資本だけになります。業界により異なりますが、10%あれば優秀と見られます。
ROA,ROEという指標は株式投資では超有名ですのでご存知の方も多いと思います。例えば、株主からするとROEが高い方が望ましい事になります。株主から集めた資金を如何に効率よく利益を出しているかです。但し、ROEだけを見ていたらいいという訳ではありません。純資産(自己資本)ですので経営者は減少させる事ができます。当然、純資産を下げればROEは良く成りますですので、単一の係数だけではなく他の係数を見て判断しましょう。

結論:資産利益率は資産をどれだけ有効に使っているかの指標。単一の項目だけでは判断できないので他項目と比較して判断する。


資産回転期間

 総資産回転率
  売上高÷総資産 (回数)
 売上債権回転期間
  期末売上債権残高÷(売上高÷365) (日)
 売掛金回転期間
  期末売掛金残高÷(売上高÷365)  (日)
 受取手形回転期間
  期末受取手形残高÷(売上高÷365) (日)
 棚卸資産回転期間
  棚卸資産手形残高÷(売上高÷365) (日)

総資産回転率は、企業が総資産を使ってどれだけ売上を上げたかを算出します。業界により異なりますが、1~3回が優良と見られます。
売上債権回転期間、売掛金回転期間、受取手形回転期間は、
未回収の売上債権、売掛金、受取手形の回収に何日かかるかを算出します。期間が短ければ収益性は良いと判断します。
基本的にBtoBでは掛取引が行われますが、それが1ヵ月で回収されるか、2ヵ月なのか1年なのか。掛け取引しているからと言って利息は取れませんので、機会損失やキャッシュフローを考えると回転率を上げる事が企業にとって重要な問題となります。
棚卸資産回転期間は、製品、仕掛品、原材料などの平均的な在庫期間を算出する。機会損失は棚卸まで考えると相当な負債が発生します。

結論:資産や債権などの回転期間を表した指標。回数が多く日数が短いほど収益性が高い。

負債回転期間

 仕入債権回転期間
  期末仕入れ債権残高÷(売上高÷365) (日)
 買掛金回転期間
  期末買掛金残高÷(売上高÷365)   (日)
 支払手形回転期間
  期末支払手形残高÷(売上高÷365)  (日)
結論:未払いの仕入債権、買掛金、支払手形の支払い何日分の売上高が必要か算出する。期間が長い程収益性がよい。


その他の収益性

 売上高人件費
  人件費÷売上高 ×100(%)
 売上高地代家賃比率
  地代家賃÷売上高 ×100(%)
 売上高広告宣伝費比率
  広告宣伝費÷売上高 ×100(%)
結論:売上高に対し各費用がどれだけの比率であるかを算出する。割合が少ないほど収益性がよい。
売上高が上がっているのに、収益性が下がっている場合に確認する事となり、一般的に数値(競合他社、業界平均、ベンチマーク)と比較する。

最後に、

今回は財務分析の収益性分析の指標について記載しました。

次回以降は他の分析指標を紹介していきます。

最後までお読み頂きありがとうございました。

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