情報セキュリティ#20 コンピュータウイルスの軍事利用について
photo:https://www.afpbb.com/articles/-/3168219
コンピュータウイルスは悪意のあるクラッカーが使用されるだけではなく、軍事利用される事もある。今回は国家が軍事や諜報活動に使われた事例を調査してみた。
コンピュータウイルスの記事は今回が4回目です。前回の記事はこちら、宜しければ確認してみてください。
はじめに~兵器としてのコンピュータウイルス
現在の国家の諜報活動でもコンピュータウイルスは兵器として使用されている。その事例を調べてみた。
2018年イラクのシリア原子炉空爆
イラクがシリアの原子炉を爆撃する前にサイバー攻撃でウイルスを送り防空システムを無力化していた
1991年の湾岸戦争
米国の諜報機関がプリンターを介してウイルスをイラク軍のコンピュータに送り、防空能力の低下を行う。
日本年金機構への不正アクセス
2015年に発生した日本年金機構から125万人の個人情報を流出した。ウイルスを作成した端末の設定が中国語であった事から中国政府の関与が疑われる。中国は人民解放軍に「61398」と呼ばれるハッカー部隊を設置している。
最後に、
コンピュータウイルスは悪意の有るクラッカーが利用するだけではなく、国家も軍事利用している。という事は政府主導でウイルスが作成されている事となる。ちなみに日本はウイルスを作成すると刑法168条の2、168条の3の不正指令電磁的記録に関する罪に問われる。
最後までお読み頂き有難うございました。この記事が良かったと思われる方は、スキやフォローしていただけると嬉しいです。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?