地元がヤバい...
こんにちは、ユウセイです。
今回は、僕の興味ある分野の一つの地域再生シリーズで有名の木下斉さんの『凡人のための地域再生入門』です。
初めて木下さんを拝見したのは、NewsPicksのWeeklyOchiaiの『地方をアップデート』です。自分は、地域再生には興味があり、実際に暖めている事業もありますが、この手の本をそういえば読んでいないなと思い、読んでみようと思いました。
NewsPicksでもかなり鋭い指摘でお話しされていましたし、経歴を見ても実績の持ち主だったので、その場でAmazonから購入しました。
そして、読んでみたらもうサクサク読めるのです。僕は、自己啓発本やビジネス書はよく読むのですが、小説はあまり読まなかったので読めるのか不安でしたが、もう面白過ぎて止まることなくページをめくっていました。
それぐらい読みやすい上に、面白いので地域再生に興味ある無し関係なく、小説として読んでみるのもいいと思います。
僕も地域再生に興味あり
僕も地域再生事業にはとても興味があり、地元が沼津ということで就活前段階の時期に熱海にあるmachimoriさんのインターンシップにも参加しようと思い応募したりしましたし、熱海の街を歩いたり、その隣の湯河原を散策したりして、再生案件を探したりしています。
最近では、湯河原もシャッター街が多く、旅館でしかお金が落ちていない状況が目立つのでその打開策を考案し、自分なりにまとめた資料を、観光協会の方にアポを取り、プレゼンも行にも行きました。
それくらい自分は、熱意を持っています。
その経緯から地域再生とはそもそも何なのか、どのように始めている人がいるのかなど知らないことが多いなと思い、企画を考えることなど誰でも出来ます。しかし、その一歩を踏み出す勇気を持っている人は少ない。僕も少なからずその一人です。だとしたら、その勇気を持てる為にも再生企画も同時並行しつつ、知見を増やそうと決めました。木下さんのように実績ある方の知識を1500円ほどで盗めるのなら安いものだと思っています。知識の為ならどんどん投資したほうがいいと思っています。
実際に読んでみて
レビューや受賞した際の理由にも(注釈がきめ細かく、「実践可能性」の高さが好評価を受けたとのこと)とありましたが、まさにで、今の僕が求めている情報が全て組み込まれているような本でした。
実際に、注釈きめ細かいとはどのようなものかというと、、、
このように分かりやすく文章にマーカーで線を引いたように色付けしており、その下に事細かく説明が書いてあるのです。今の現状や競合などの差別化、地方において事業を回す上での注意事項などが書かれています。
さらには、本にも登場する人物の人柄なども描かれており、合理的な面だけでなく、根性論のような経営・起業家
・人付き合い・仲間など地域・地方で事業を行なっていくためのノウハウだけでない部分にも目をm、受けられているのでとても参考になりました。
途中途中にこのようなコラムもあり、ストーリーの中だけでなく現状の国の実態までも説明が載せられています。なので、ある程度の現状も把握できるのでこれから事業を起こしていく身としては、貴重な情報でした。
そして、僕が一番面白いなと思いつつ読めたのは、主人公が凡人であるという設定の部分が大きかったのではないかと思っています。
その理由としては、就職先を選ぶ際は主人公のように成り行きだけではきませんでしたが、僕自身、高校、大学とある程度の方向性は合ったものの完全にこれをやってやるみたいなビジョンは持ち合わせていない人間でした。
ちなみに、この本のキーマンである主人公・瀬戸と瀬戸を地域再生に導いた同級生・佐田、市役所勤務の同級生・森本の詳細を載せときます。
面白い具合にこの3人が蠢き合うのですが、特に佐田は原体験からという理由もあり、すごく地元に対して熱心な部分があります。そして、その分析力も高くちょいワルなイメージですが、すごく情に厚くいい人です。この人のちょっとした言葉から主人公の瀬戸の人生が33歳にして動き始めていくストーリーです。
瀬戸は、特にやりたい事もなくただただ疑問は抱きながらも東京に出て働いいるサラリーマンです。就職に至るまでの流れとしては、僕ともあまり変わらないような存在で似ているところがあったので、フィクションとはいえ勇気付けられる部分は大きかったです。
瀬戸は、今までの人生で自分で決めるという決断だったり、人に対してズバッと言う事ををあまりしてこなかったタイプですので、地元の再生に携わり出し成長していく姿も見て取れて面白いです。なので、瀬戸がわからないことがあると地方で起業した佐田がアドバイスなどをしてくれるのですが、自分にも言われているような感覚になります。
一つだけ例で例えると、
佐田 『お前、東京でこんなんも知らんで金もらえんのか』
瀬戸『・・・(佐田くんのいう通りだよね)』
※この通りではないですw
まさにこれで、僕はまだ働いてないですが、自分の力で利益を生み出すために必死に補助金に頼らず自力でお金を生み出していくために活動している人間からすると大学行って、就職して、特にこれといった事もせずお金をもらえることには、『は?』と思う縁があるのいは当たり前の見解だと思いました。
何よりもここが僕の中では大事だなと思いました。市の人間も結局は国から支援金が出るからと言ってそれに頼るから自ら生み出す努力をしない。結局、その補助金で素晴らしい建物を建てても、建てたは良いが維持費で蝕んでいく。さらには、そこでの収益は求められず、潰そうとする。けれども、解体費もバカにならないので空き家となる。この負のサイクルが永遠と続いている限り地方は蘇らない。しかし、市の人間が変わる時など期待出来ない。そうなってくると、佐田のように地元で商売を始めることから周りを巻き込みつつ、ゲストハウスや民泊をリフォーム、大手チェーンにはない地元ならではのアレンジ性で勝負していっているような人間を増やし、自分たちで活性化を測る必要があるのです。
少しでも地元や好きな地方に負満点があるなら足を運び、現状を把握し、少しずつ一歩踏み出すことが大切などだと思いました。
実際、僕も企画するだけでしたが、この本を読むことによって、湯河原観光協会に、ただの大学生ですが熱意を受け取ってもらい、プレゼンの場を設けていただきましたし、資料も企画案だけを並べていましたが、データなども見るようになりかなり明確に見えてくるものがありました。
この本の見開きにもありますが
必要なのは、才能じゃない。
『始める勇気』だ。
この言葉を実感できるまでにもなりました。本当に行動するだけで見える景色がガラリと変わります。これは、地域再生のみならず、何か疑問は抱いてるのに言い出せないとかあると思います人間。ですが、そこを思い切って行動に移す、始めることによって今まで何してたんだと自分が恥ずかしくなると思います。
ぜひ、読んでみてくだいさい。
そして、僕自身この本の続きを自分の地域で起こしてみせます!
おわり