【夢魔鏡】を初心者に完全攻略させる。
こんにちは、夢魔鏡の伝道師らせるです。
まずは、以前の記事「【夢魔鏡】を完全攻略する。」を読んで頂き、また好評頂きまして誠にありがとうございました。
https://note.com/king_pyron/n/ncb674c36bdf0
まだ読んでない方は、この記事を読んだ後でも大丈夫です。同じ様な事書きますので。
そしてだいぶ前の事ですが、マスターデュエルの方でダイヤモンド帯に入る事が出来ました。
私が夢魔鏡で強くなる目的の一つ、「声のでかいだけのインフルエンサー共によって与えられた夢魔鏡へのネガティブな印象を減らす」というその活動が実り、多くの方に周知出来たかなと思います。
しかしながら、私が一人強いだけでは夢魔鏡への興味を惹かれる事はないです。
出来る事ならば、夢魔鏡のイラストや雰囲気から興味を持った人に触れて欲しい。
マスターデュエルのソロモードでプレイしていいなと思った人にも触って欲しい。
もちろん今まで世間の評価によって夢魔鏡が弱いと思ってた人にも。
こういう方々にも。
夢魔"鏡"(ゆめまきょう)です。今日は名前だけでも覚えて帰ってください。
前回の記事では、夢魔鏡のカード解説、強み、弱み、構築方法、立ち回りなどを2万字程綴りました。
本当ならそれだけで充分なのですが、これを読んで夢魔鏡を始めよう!とはならないと思いまして、今回はもう少しシンプルに、そして初心者にも触りやすく、それぞれの熟練度に合わせた構築をお届けしようかと思います。
まずは夢魔鏡カードの紹介を前回の記事から少し変えて引用していきます。
夢魔鏡カードの紹介
夢魔鏡のモンスターには、光と闇の対となる同一存在がある。
「聖光の夢魔鏡」「闇黒の夢魔鏡」の2つのフィールド魔法をくぐり抜ける事によって姿を替える。
・聖光の夢魔鏡⇔闇黒の夢魔鏡
お互いのエンドフェイズ毎に、聖光と闇黒を入れ替える事が出来る。
聖光→闇黒→聖光(闇黒→聖光→闇黒)と一周する事も出来る。
どちらも①の効果に殆どメリットがない為、手札に被ると腐る。
この光闇のフィールドによって入れ替わる兄と妹と犬の共通効果
『このカードの①②の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
①:このカードが「夢魔鏡」モンスターの効果で特殊召喚に成功した場合に発動できる。(〜固有効果)。
②:フィールドゾーンに「(自身の属性と反する夢魔鏡フィールド魔法)」が存在する場合、自分・相手のメインフェイズ及びバトルフェイズに、このカードをリリースして発動できる。デッキから「(自身の対になる存在)」1体を特殊召喚する。』
闇黒フィールドがある時光の兄・妹・犬は、闇の兄・妹・犬に入れ替わりますよ。
聖光フィールドがある時闇の兄・妹・犬は、光の兄・妹・犬に入れ替わりますよ。
基本的にその手順で出すとそれぞれ追加効果を得る事が出来ますよ。
って書いてある。
・夢魔鏡の乙女ーイケロス⇔夢魔鏡の夢魔ーイケロス
聖光がある状態で夢魔をリリースする事で乙女をデッキから出してそこから初めてテーマカードをサーチできる。え?
共通効果の仕様上、必然的に1体目は固有効果は使えないので、闇黒+乙女通常召喚からの始動だとデッキに残っている乙女が2体、つまり2回しかテーマカードをサーチ出来ない事になる。それも、このステータスで生き残り続け順当にリクルート出来ればの話。
聖光+夢魔始動なら乙女の着地とサーチが自分のターンになるので、そのまま魔法が使えたり罠を伏せてターンを返す事が出来るが、闇黒+乙女始動だと一旦夢魔に着地し、エンドフェイズに聖光に切り替わり、相手ターンに乙女が着地する事になる為、サーチした魔法・罠の使用がワンテンポ遅れてしまう。生き残るのは困難。
また、手札に来てしまった乙女含む他の夢魔鏡は夢魔で出す事になる。
夢魔が手札で被るといよいよ救いがなくなる。
・夢魔鏡の白騎士ールペウス⇔夢魔鏡の黒騎士ールペウス
白騎士お前自分だけ助かろうとしてない???と感じるが、実は聖光と相性がいいので、自分の身さえ護れれば実質妹も犬も助けられる。
最上級モンスターなので無理矢理アドバンス召喚するか、夢魔の効果で手札から特殊召喚しないと白騎士も黒騎士も始動しない。つまり、イケロスがちゃんと動いてくれるまで手札でブロマイドコレクションしているしかない。でも夢魔から出すって事は今あるフィールド魔法は闇黒なので、白騎士は妹も犬も護れない。
黒騎士の除去はそこそこ強い。緊急時に役立つ。
・夢魔鏡の聖獣ーパンタス⇔夢魔鏡の魔獣ーパンタス
聖獣が夢魔鏡モンスター蘇生する頃には大体イケロスが動いてくれている。
何より全員名称ターン1なので、同じターンに2回沸かす事に大抵意味をなさない。
黒騎士沸かすのは強いっちゃ強いけど、それって既にイケロスが動いた上でルペウスも動いた後の墓地状況って事ですよね・・・。
後述する融合モンスターネイロスは星10なので蘇生出来ない。
あと聖獣の蘇生効果を使う為だけに魔獣を使わなければならなくなるのかなり苦渋。なんだよ1900ダイレクトアタッカーって。
ただし、リンク召喚の素材数稼ぎや、エクシーズ召喚の素材を並べる点は優秀。それやると夢魔鏡としての機能はその後完全に死ぬのでオススメしない。
兄妹と犬を魅了し、夢魔鏡の世界に誘う者
・夢魔鏡の使徒ーネイロイ⇔夢魔鏡の逆徒ーネイロイ
この逆徒ネイロイ1枚が殆どの初動を担う。逆徒ネイロイが使徒ネイロイを加え、使徒ネイロイはそのまま特殊召喚、更には使徒ネイロイをリリースする事で夢魔鏡モンスターと相反したフィールド魔法を持ってくる事ができる。
ちなみに使徒ネイロイの②の効果はフィールド魔法なくともドロー効果を含んで発動する強制効果なので、マスターデュエルだと理解してない相手が無駄にうらら投げてくる事がある。
補足のプレイングとして、属性変更は逆徒は光に、使徒は光のままにしておけば御前試合のケアになる。
夢魔鏡で遊ぶならとにかく逆徒始動を何がなんでも通そう。
・夢魔鏡の天魔ネイロス⇔夢魔鏡の魘魔ネイロス
状況やフィールド魔法に合わせた2種類の融合モンスターで盤面を掌握していく夢魔鏡のエースモンスター。魘魔ネイロスの効果はどっちも使える状況だとしても控えめ。無効にはするが破壊はしないし、ダメージステップで発動する効果に対しては無効には出来ない。
天魔ネイロスは夢魔鏡で唯一フィールド魔法を参照しないので、フィールド魔法が除去されても問題なく戦える。除去効果と被破壊時の効果も何故かターン1ついてる。
といいつつも正直なところデッキ全体の動きを考えると実はかなりステータス優秀である。相手の意識の外から無効や除去を当てられるのがとても凶悪。
マスターデュエルではどちらもカットイン演出があるのでエースとしての魅力がかなり高い。
魔法・罠カード
・混沌の夢魔鏡
聖光がある時の「手札のモンスターも融合素材とする事ができる。」の一文は日本語の翻訳がついていけなかったドリームミラージョーク。
最初から備えて欲しかった。基本的に闇黒での発動になる。
逆徒から使徒→乙女→闇黒→混沌とすぐさま揃えていけるので無駄なく動ける。フュージョンか融合の名称がないのでアナコンダもアルバ・レナトゥスも使えない。
速攻魔法なのがとてもエラい。
夢魔鏡のソロモードで手札融合を要求してくるが、やはり墓地を利用した方が消費が抑えられ、無駄がない。
・夢幻の夢魔鏡
あんまり嬉しくないFire Formation−Tenki。
手札に来てしまった分だけリクルート先が減る夢魔鏡にとって、初動の逆徒以外はほぼほぼ握る必要はない。時点で黒騎士構えておくくらい。
とはいえやはり逆徒が加えられるならそれ以上の事は求めてないので、中盤以降はサーチを無理にする事はない。
攻守増減はなんと夢魔鏡以外のモンスターにも適用されるので結構エグい事になる。
夢魔鏡のソロモードではなんとサーチ効果を使わせてくれず、ただの打点アップとして使われる。何故。
・夢現の夢魔鏡
突然相手にフィールド魔法を押し付けられる。伝説の都アトランティスやふわんだりぃずと謎の地図や神碑の泉を簡単に潰せるのでマスターデュエルでよくサレンダーもらえる。逆にマルチロールとかエルドリッチのコストにされる。
あとライトニングストームを読んで使う事で予め発動を止める事が出来る。
明らかに後攻1ターン目にがら空きでバトルフェイズ入ってきた時に夢現打つと拮抗勝負止められる。
夢魔鏡モンスターが2回行動出来るので連パンしてワンキル出来たり、サクリファイスエスケープを繰り返してスキドレさえも割りに行けたり、魘魔などの効果を両方とも使う事が出来る。
聖光も闇黒もそれ自体は相手フィールドに置かれてもこっちには効果を適用出来ないので、聖光が自分側、闇黒が相手側が基本良さそう。
・夢魔鏡の夢物語
対象取らない除外なので強いに決まってる。おまけに墓地で破壊の身代わりにもなる。乙女のサーチ先は基本混沌→夢物語→夢物語の順番でいいよってくらい振り回して強い。
夢物語を撃つ為にエンドフェイズに闇黒→聖光→闇黒と一周させてもそれだと夢魔を乙女に替えられないじゃんみたいなジレンマがたまにある。
そんな時に抹殺の指名者があれば、足りてないフィールド魔法除外して撃てる時もある。極稀に出来るプレイングだから覚えておこう。
羽根帚打たれた時に伏せていた夢物語では悲しい事に身代わりにならない。チェーンして烙印開幕とかで手札から捨てるか、デスフェニで割れば護れるね。
・夢魔鏡の夢占い
魔法罠を止められるか、特殊召喚を止められるかはフィールド魔法次第。
夢現で両方張ってあれば強力だけど、それは上振れ。あといつか「あーあ!フィールド魔法がこっちだったらなぁ〜!!!」みたいな事言いかねないので中々採用に踏み込めない。
・夢魔鏡の夢語らい
リリースされた夢魔鏡は強制でデッキに帰る。
リクルート先がなくならない反面、混沌の墓地融合や天魔や聖獣の蘇生効果が出来なくなり、天魔に変換した魘魔がエクストラに帰ってしまう。強制で。
大抵このカードを貼る前に夢魔鏡の動きは始まっているのでサイクルが間に合わない。
逆徒でリリースした使徒は帰れない。
②の効果は所感ないごめん殆ど使う場面ない。
夢魔鏡を使う上での遊戯王の基礎
まずは夢魔鏡の説明に入る前に、夢魔鏡を使う上で必要な遊戯王における基礎を説明します。
どうしてかというと、夢魔鏡は色んなテーマデッキがある中でも特に手数が多い故に"動けてしまう"事が多く、相手の動きを見ながらの繊細な立ち回りがより多く求められてしまうので、何も分からないまま空回りさせて負けてしまうとモチベーションに影響してしまうからです。
勝手にシステムが処理してくれたり、発動するかどうかを聞いてくれたりする分、「効果使いますか・・・?おっじゃあ使っちゃお!」ってなってしまわない様、我慢が出来る様にここでルールを抑えておく必要があります。
知っていただきたいルールは2点、「チェーン」と「アドバンテージ」の話です。
読んでも良く分からないって方はマスターデュエルやってる時になんとなく照らし合わせる
分かる方、先に夢魔鏡を知ってからって方は読み飛ばして大丈夫です。
「チェーン」
1つのタイミングの中で、カードの効果に対してカードの効果を反応させて自分と相手のプレイヤーでやり取りする連鎖を「チェーン」と呼びます。
例えば、
①自分が「夢魔鏡の使徒―ネイロイ」の「自分フィールドに夢魔鏡モンスターが存在する時に手札から特殊召喚する効果」を発動する。
②それに対して相手は「増殖するG」の「手札から墓地に送って、相手が特殊召喚に成功する度に1枚ドローする効果」を発動してきた。
③更にそれに対して自分は「灰流うらら」の「手札からドローを含む効果を無効にする」を発動した。
相手と交互に重ねていって一通り終わったら、これを③→②→①と逆順処理していきます。
③「灰流うらら」で「増殖するG」を無効
②「増殖するG」の処理(灰流うららによって無効)
①「夢魔鏡の使徒ーネイロイ」を特殊召喚(増殖するGは無効になったのでドローは出来ない)
という流れになります。
この積み重ねのひと纏まりをチェーンブロックと呼びます。
また、それらにもプレイヤーがどちらのターンかによって優先順位が決まっています。
基本的にカードを最初に発動する権利はそのターンのプレイヤーから、以下の順番でお互いにカードを使い合います。
チェーンの権利を放棄(スキップ)したら相手に優先権が移ります。
①ターンプレイヤーの強制効果(「発動する。」例:使徒ネイロイ)
②非ターンプレイヤーの強制効果
③ターンプレイヤーの任意効果(「発動できる。」例:夢魔イケロス)
④非ターンプレイヤーの任意効果
①~④のタイミングの中で、複数のカード効果が同時に発動した場合、そのチェーン順番を好きに変える事が出来ます。
一通りチェーンブロックの処理が終わった直後は「クイックエフェクト」を使用出来ます。
次のモンスターの召喚や通常魔法の発動やカードのセットなどを行う前に、お互いにモンスターの誘発即時効果や速攻魔法や罠カードを使うタイミングの確認です。(マスターデュエルではチェーン確認をAUTOからONに切り替える事でクイックエフェクトの発動確認を逐一聞かれる様になります。)
まぁ、もっと細かい点はありますが、そういう感じでデュエルは進行されているという認識で大丈夫です。
後ほど夢魔鏡を交えた説明をしていきます。
「アドバンテージ」
こちらは遊戯王のルールではなく、考え方の一つです。
「自分のカード1枚でどれだけ相手のカードを削れるか」という指標です。
カードゲームは相手の戦力を削ぐ事さえ出来ればほぼ勝てるので、どれだけ少ない手持ちでどれだけ多く仕事が出来るかが肝になっていきます。
近年の遊戯王ではパワープレイで覆せる事が多くなり、その指標が有耶無耶になりがちですが、意識すればその駆け引きが得か損かを判別しやすくなります。
例えば「サンダー・ブレイク」を手札を1枚捨てて発動し、相手のカードを破壊したとします。その場合自分は2枚のカードを使って1枚のカードを破壊した事になり、結果1:2交換、差が-1のディスアドバンテージを負う事になり、損していると言えます。
続いての例として、相手の「サイクロン」によって破壊の対象を取られた「サンダー・ブレイク」をチェーンして相手の他のカードを破壊した場合、結果2:2交換、±0のアドバンテージとなります。
最期の例、相手がフィールドのモンスター2体をリリースしてアドバンス召喚した「青眼の白龍」を「サンダー・ブレイク」で破壊した場合、その召喚に費やした分も含めて2:3交換で+1のアドバンテージを得た事になります。
ちなみに戦闘破壊などは0:1と考えてもいいと思います。
あくまでも指標とか概念の話なので、自分の中で厳密にしっかり数字として決める必要はないです。とにかくコスパのいい動きがいいって事です。時には大振りの度胸もあってもいいと思います。
「サンダー・ブレイク」のコストで捨てられたモンスターが、墓地に送られた事によって効果があるカードであったり、「死者蘇生」で最上級モンスターを出すなど、上手く利用してこちらの損失を抑えていく事が勝ちに繋がる一手になります。
夢魔鏡では、相手の動きをよく見て、我慢して、相手の費やしてたどり着いた1枚またはケア出来ないコンボの導線に除去を当てたり、サクリファイスエスケープ'(リリースなどで除去や対象取る効果を回避する事)で相手のカードを空振りさせ消費させたりする事が重視されるプレイングなので、覚えておきましょう。
さて、難しい話が長くなりましたが、本題に入ります。
夢魔鏡初心者向けの話です。
【夢魔鏡】の特徴
・2種類のフィールド魔法を切り替えると同時に夢魔鏡カードの効果も切り替わる。自分と相手の場に2種類とも存在すると、光と闇が両方備わり最強に見える。
・自分と相手のメインフェイズとバトルフェイズに動ける共通効果があり、遊戯王のテーマの中でもトップクラスに速く、相手の算段を狂わせる事が出来る。反面、動けるタイミングが広い分効果を使うタイミングを見極める判断力が要求される。
・夢魔鏡モンスターはデッキからの基本特殊召喚であり、手札に引くと事故に繋がりやすい。夢魔鏡デッキは夢魔鏡を引くと弱いというジレンマを抱えている。デッキ枚数を60枚に増やす事で緩和される。
・デッキのコスパが悪め。
・逆徒ネイロイ初動に命を賭けている。あらゆる手を使って相手の妨害を消費させ本命の逆徒ネイロイの効果からの展開を通そう。
・クロシープの蘇生効果を自分と相手のターンに使える。自分相手ターン両方で融合モンスターが居ながらモンスターを1から1に変換出来るテーマは夢魔鏡以外には存在しないので、墓地の星4以下のモンスターなら夢魔鏡じゃなくてもフリーなタイミングで蘇生が出来る。
・美しい。「澤もドリブルがうまい」のソレではなく、弱さをはぐらかす時の別の褒める箇所でもない。そもそもプレイングに左右されるだけで結構強い部類なのにロクに研究も工夫もしないインフルエンサー共が弱いって周りに広めたのが原因だからマジでお前えらお前マジで・・・フーーーーッ!!フゥーーーーッ!!グルル・・・
イラストが美しい、雰囲気がいいは使う理由としては充分。これはこういった魅力から気になって使いたい人が読む記事である。
この記事で夢魔鏡を知って使ってくれたら筆者も嬉しいし、夢魔鏡使った所感や、どこでつまずいたかとか、どういった構築にアレンジしたか等を知れるとこっちもとても為になる。
あとマスターデュエルではスリーブ(夢幻)もアイコン(天魔と魘魔の2種)も召喚時カットイン(天魔と魘魔の2種)がありかなり優遇されてるので、最高の気分で楽しめる。
話がそれたが、総じて玄人向けのデッキである。
デッキを回す事はそんなに難しい事ではないが、効果を使えるタイミングが多い為に相手の動きの「読み」と相手のデッキへの「知識」が要求される。
だからといって初心者お断りってワケではない。私がそうはさせない。
こんな夢魔鏡に狂いランクマで使い続けている人間でも読み間違うし、裏目に出るし、ミスも連発する。まぁ失敗は全部些細だし何度してもいいので気にせずに次に活かしてこう。
夢魔鏡の回し方
前回の記事にほぼまとめているが、改めて記載。
こちらはリプレイ集。
これは、以前撮った逆徒始動からの動きと、発動タイミングについての解説を入れた動画です。
カード効果の発動しますか?何度か「カードの発動/処理を行いますか?」という言葉が出てくるので、やはりタイミングが分かりづらい。
のでもうひとつご用意致しました。
先程の基礎と照らし合わせながら観れば何となく分かりそうな感じですね。
夢魔鏡の立ち回り
過去の記事から引用・再掲載。
なのでちょっと難しい話多いかもしれない。
まずはリプレイ集其ノ肆で何となくの動きをご覧頂きたい。
①聖光+夢魔始動
夢魔を乙女に変換、混沌サーチしてセット、闇黒に張り替えてエンド。相手のターンで乙女を夢魔に変換し、混沌で墓地の乙女と夢魔を素材に魘魔を融合召喚。
これしか動けない時がある。なんなら逆徒登場までの時代はこれしかなかった。
先程の夢魔イケロスの紹介に綴った通り、逆である闇黒+乙女の組み合わせだとまぁまぁ地獄。
混沌は速攻魔法なので、乙女のリリースの際に墓穴の指名者されてもチェーンして融合素材として除外すれば回避が出来る。
ただ混沌にチェーンしてくる可能性もない訳ではないので油断はしない事。どうしようもないけど。
乙女のリリースにチェーンされた増殖するGに対してチェーンすればドローされる枚数も減る。
この動き単体だと、聖光ではないのでイケロスが護れない、他、天魔の除去効果の為のリリースが出来ない等何かと不完全な状態になる。
どうにかしろ遊作!
②逆徒始動
やはり基本的には逆徒通常召喚からの始動となる。
逆徒通常召喚→逆徒の効果で使徒サーチ、そのまま使徒を特殊召喚(この前に手札に闇黒があれば発動しておき、手札交換効果を活用する)。
逆徒で使徒をリリースして乙女を特殊召喚し、闇黒をサーチ。更に乙女で混沌をサーチ。
闇黒を発動し、乙女を夢魔に変換後、夢魔素材でリンクリボーをリンク召喚。
リンクリボーと逆徒を素材にクロシープをリンク召喚。
混沌を発動し、墓地の使徒と逆徒を除外し魘魔をクロシープのリンク先に融合召喚(ニビルケア、召喚特殊召喚6回目ではあるが、クロシープだけの盤面に撃たれる事は余程察しがよくないとあり得ない為)。
その後の聖光ルート、闇黒ルートは後述。
こちらは逆徒始動で夢魔から先に出した場合の初動ルート。
先攻の場合や夢物語の条件を直ぐ様満たしたい時、そして手札の乙女がある時に出力して効果を使いたい時(デッキの乙女を残す事でサーチ回数消費軽減)に利用。
夢魔→乙女で混沌を加え、リンクリボー経由でクロシープを立ててエンドフェイズに移行、聖光→闇黒にし、混沌を発動して魘魔を融合召喚し、クロシープを起動する。
こちらはエンドフェイズに動く為、こちらもニビルを撃つタイミングを逸らせやすい。
先程の逆徒から乙女のルートよりは良い動きはするが、メインフェイズには動けない為、状況で判断。
(※聖光ルートの場合)
クロシープの効果で墓地から夢魔を特殊召喚。
エンドフェイズ闇黒を聖光に変換。
墓穴対策の為、この時点で魘魔から天魔にクロシープのリンク先で変換。
相手ターンに夢魔を乙女に変換し夢物語を加えつつ天魔の効果で1枚除去、クロシープで夢魔蘇生し、墓地でリンクリボーを構えておく。
(※闇黒ルートの場合)
クロシープの効果で墓地から乙女を特殊召喚。
エンドフェイズ闇黒を聖光に、(お好みで魘魔を天魔に変換)聖光を闇黒に。
闇黒ルートは、手札に黒騎士を握っていたり、夢物語や夢現を構えられる状況で、かつ魘魔を残しておきたい場合に通る。
夢現でフィールド魔法2種類張れているならば、緊急時乙女で加えた黒騎士を夢魔ですぐ特殊召喚できて除去をする動きが出来る。
対して聖光ルートならば、乙女のサーチ効果を入れられる点と、聖光で乙女が戦闘と効果の対象にならなくなり生存しやすい点、天魔の除去を狙える点から安定度高い。
どちらのルートでも相手ターンでのクロシープが起動出来る為、リンクリボーのリリースコストを賄えるので、クロシープも戦闘から護りやすくなる。
聖光ルートの自分のターンで、夢魔の効果から手札から他の夢魔鏡を出すか或いは+1体何らかのモンスターを展開出来れば、クロシープ/マスカレーナ/魘魔/聖光で相手ターンを迎え、魘魔を天魔に変換、クロシープで夢魔蘇生、夢魔を乙女に変換、乙女で夢魔鏡カードを加え、天魔で1枚破壊、クロシープとマスカレーナと乙女と相手モンスターで閉ザサレシ世界ノ冥神を出して妨害していく事も可能。
逆徒は他の夢魔鏡とは違って自分のターンでしか動けず、またサクリファイスエスケープが出来ないうえ、コアとなる部分なので妨害のヘイトを溜めやすく、無限泡影等に引っ掛かりやすい。
サウラヴィスで自衛したり、他のカードで妨害を吐かせたりする等して安全に通そう。
③初動後の動き
クロシープとネイロスを維持しながらデッキ内の乙女を出し続ける。
乙女のサーチ手順は基本的にはデッキに残っている乙女の枚数(3回)が限度である事を意識する。
基本的には混沌→夢幻or黒騎士or夢物語→夢物語。
ネメシスや混沌の創世神や復烙印や貪欲な壺や聖獣や夢語らい等でサイクル出来るギミックを採用すればそれ以上のサーチ量を望めるが、流石にその分必要ターン数も延びてしまう上、それらでサイクルが出来た時と出来ない時で行動が大きくブレてしまうので、基本的には3回のサーチで完結した方がいい。
打点勝負に入るのであれば夢幻加えて更に黒騎士を抱え込んでおくのもいい。
夢現で両方の場に聖光と闇黒があるならば、夢魔→乙女で黒騎士加えて再度夢魔に変換して黒騎士を出すという緊急時の除去が可能。
夢魔鏡のみで出来る動きは大体このくらい。
パンタスを採用し拡張すればもっと展開出来るが、安定感を考えたらこれで落ち着くだろう。
相手の動きをよく見てから対応していく事になるので、実際上記の動きよりかなり繊細な状況判断を迫られる。
より細かい立ち回りをこれから解説していく。
ガチで細かい立ち回り解説
夢幻初動
まずは夢幻発動でうららチェック。
逆徒を既に握っている場合でもサーチ先は2枚目の逆徒、後攻で逆徒が確実に通りそうであれば黒騎士を加える。
逆徒2枚目を加える理由は、1枚目が妨害を受けて止まってしまった時の次弾である事と、妨害受けずに通ればその後の展開で夢魔からリンク素材として出力する為。
また、逆徒は初動以外には活躍の場がほぼないので、引かない様デッキから吐き切って問題ない。
使徒の特殊召喚効果に増殖するGを当てられた場合は、逆徒効果で乙女変換までで特殊召喚を止める(要状況判断)。
混沌伏せで相手のターンに魘魔か天魔沸かすか、夢物語伏せで1枚除外と破壊の身代わりでイケロス(乙女→夢魔)を護り抜いて切り返すか、夢幻→黒騎士と加えて1枚除去と相手の打点減少をするか、流れを見つつ冷静に判断する。
その際自分のエンドでの闇黒→聖光→闇黒、相手エンドでの闇黒→聖光張り替えを忘れずに。
ニビルケアルート
逆徒(1)→使徒(2)→乙女(3)→クロシープ(4)→混沌魘魔(5)で効果無効→乙女(6)→夢魔(7)…
そこからは乙女蘇生→夢魔、エンドに天魔に変換。
この場合、リンクリボーを経由していない為、天魔の除去効果のタイミングが若干狭くなり、クロシープを戦闘から護れなくなる。
ただし、乙女で混沌を加えている時点でクロシープ1体のみに対してニビル吐き出す事殆んどないのでリンクリボー挟んでいいと思う。
混沌を既に握っていて乙女で別の夢魔鏡カードサーチしている場合は、相手は混沌の存在が見えてないのでニビル投げられるリスクは上がるので注意。
深淵の獣(ビーステッド)ケアルート
逆徒(1)→使徒(2)→乙女(3)→夢魔(4)→リンクリボー(5)→クロシープ(6)→魘魔(7)
先程のニビルケアルートを辿り、混沌の夢魔鏡に対して沸かれると素材が足りずに不発になってしまう為、先に乙女を夢魔に変換しておき、光属性と闇属性を2枚ずつ用意しておく。
ビーステッド2体握られてたらしゃーなし。
その後の基本展開
自分エンドフェイズ
闇黒→聖光
魘魔→天魔(クロシープリンク先/墓穴されない為にも予め変換しておく)
相手メイン・バトルフェイズ
夢魔→乙女(夢魔鏡カードサーチ)
クロシープで蘇生(遅らせる場合はリンクリボーをリンク先に)
天魔で1枚破壊(遅らせる場合はリンクリボーのリリースをトリガーに)
2巡目闇黒ルート
(乙女で夢幻サーチ)
相手のエンドに聖光→闇黒
2巡目聖光ルート
(自分のターンにも乙女展開して夢魔鏡カードを もう1枚加えたい時、または夢幻で打点で押切りたい時)
相手エンドに聖光→闇黒→聖光
夢幻の攻守上昇は夢魔鏡以外にも受けるので、リンクモンスターを展開してもいいが、イケロスの連続攻撃でも致死量のダメージ与えられる。
逆徒へのアクセス
逆徒始動するには、逆徒を引き込まなければならない。
様々な逆徒へのアクセス手段があるが、ここではラビュリンスをオススメする。
白銀の城の召使いアリアーヌの効果でフィールド・手札の通常罠をコストにデッキ手札からレベル4以下の悪魔族を特殊召喚出来るので、そのアリアーヌを出す為のビッグ・ウェルカム・ラビュリンス、それをセットする為の白銀の白の火吹炉を利用する。
少々回りくどい様に聞こえるが、途中途中で柔軟な動きを可能とする。
特にビッグ・ウェルカム・ラビュリンスの墓地効果とも噛み合いがよく、自分フィールドに悪魔族が居ればそれを手札に戻せるので、アリアーヌから出した逆徒の効果に対しての妨害を避ける事が出来、そのまま通常召喚すれば使徒を加えた状態から逆徒初動を通す事が出来る。
更に、レベル8以上の悪魔族が居れば墓地のビッグ・ウェルカム・ラビュリンスで手札に戻す対象を相手モンスターに変える事が出来る。
夢魔鏡の魘魔ネイロスはその条件に当てはまっているので、あるだけで相手を妨害出来る。
また、迷宮城の白銀姫によって夢物語や夢現をデッキから引っ張ってこれるので夢魔鏡の盤面をより凶悪にする。
この様に、夢魔鏡自体の初動の細さを他のカードでサポートする事で、より質の良い盤面を作る事ができる。
夢魔鏡デッキだからといってわざわざデッキのモンスターを夢魔鏡だけにする必要はない。使えるものは使おう。
おまけ:紙で出来る「狂気」と言われたロンファ初動
https://x.com/King_Pyron/status/1679186276090798080?s=20
時の魔導師によるキラーポテト破壊コンボ
夢魔鏡の構築
ここではマスターデュエル準拠の構築で載せておく。
また、レアリティや入門向けなど構築難易度の差分を用意した。
そして、私の夢魔鏡の構築は、一つの構築論で統一しており、
それをいつか全ての「夢魔鏡」デッキの基盤にしていきたい願望があるので、それを徹させて頂く。
らせる式夢魔鏡はデッキ枚数が60枚またはそれに近い枚数で構成されている。
遊戯王、いやカードゲームの基本だが、デッキ枚数が少なければ少ない程引きたいカードを引き込め、再現性もあり、安定する。
よっぽど変わったデッキではなければ40枚に近い方が良いとされているが、夢魔鏡はよっぽど変わっている。
なにせ夢魔鏡は手札に引いてはいけないカードが多く、初手に夢魔鏡カードが被ってしまうとその分だけ動きが悪くなる。
その解決策として、デッキ枚数を増やし、引きたくないカードを引きづらくするという考え方に至った。
当然引きたいカードも引きづらくなるが、デッキ枚数が増えているので、その引きたいカードに対するアクセス手段を多く積め、結果比率的には高くなる。引けなくても、無理に動かずに別のギミックで戦う事も出来る。
更には相手のミスリードを誘う事が出来る。全然違うデッキに経験則で対応してたのに途中からいきなり夢魔鏡展開し始めたら相手は対策出来ない。
これがらせる式夢魔鏡の構築論である。
ただ、60枚きっちりにする事もなく、自分が触ってみた感覚で枚数を減らしても問題はない。
当然、構築の自由度がかなり拡がる為、自分で気に入ったギミックがあれば採用してみて、より良い組み合わせを探すといい。
前置きが長くなったが、デッキを紹介する。
まずは現在らせるがランクマで使っている構築だ。
初心者向けとは到底かけ離れているが、もし強さを求めるのであればこれ。
マスターデュエルの構築、カードのソートが出来ないので許して欲しい。
らせる式夢魔鏡
[モンスター/34枚]
夢魔鏡の乙女ーイケロス 3
夢魔鏡の夢魔ーイケロス 2
増殖するG 3
メルフィー・キャシィ 2
白銀の城の火吹炉 2
メルフィー・ラッシィ 1
灰流うらら 3
夢魔鏡の使徒ーネイロイ 1
夢魔鏡の逆徒ーネイロイ 3
アルバスの落胤 1
スプリガンズ・キット 1
白銀の城の召使い アリアーヌ 1
白銀の城の召使い アリアンナ 1
赫の聖女カルテシア 1
深淵の獣マグナムート 1
深淵の獣ドルイドヴルム 1
クシャトリラ・フェンリル 2
夢魔鏡の黒騎士ールペウス 1
深淵の獣ルベリオン 1
迷宮城の白銀姫 1
アークネメシス・エスカトス 1
古聖戴サウラヴィス 1
[魔法/18枚]
ハーピィの羽根帚 1
冥王結界波 1
烙印融合 1
聖光の夢魔鏡 3
闇黒の夢魔鏡 3
夢幻の夢魔鏡 3
復烙印 1
墓穴の指名者 2
抹殺の指名者 1
混沌の夢魔鏡 2
[罠/8枚]
拮抗勝負 2
無限泡影 1
夢魔鏡の夢物語 2
烙印追放 1
ビッグ・ウェルカム・ラビュリンス 3
[EXデッキ/15枚]
捕食植物ドラゴスタペリア 1
烙印竜アルビオン 1
氷剣竜ミラジェイド 1
深淵竜アルバ・レナトゥス 1
赫焉竜グランギニョル 1
夢魔鏡の天魔ーネイロス 2
夢魔鏡の魘魔ーネイロス 1
デスピアン・プロスケニオン 1
虹光の宣告者 1
リンクリボー 1
クロシープ 2
捕食植物ヴェルテ・アナコンダ 1
閉ザサレシ世界ノ冥神 1
入門構築
[モンスター/37枚]
夢魔鏡の白騎士ールペウス 1
夢魔鏡の黒騎士ールペウス 1
夢魔鏡の聖獣ーパンタス 2
夢魔鏡の邪獣ーパンタス 1
夢魔鏡の使徒ーネイロイ 2
夢魔鏡の逆徒ーネイロイ 3
夢魔鏡の乙女ーイケロス 3
夢魔鏡の夢魔ーイケロス 3
増殖するG 3
灰流うらら 1
迷宮城の白銀姫 1
白銀の城の召使い アリアーヌ 1
白銀の城の召使い アリアンナ 1
白銀の城の火吹炉 3
メルフィー・キャシィ 3
メルフィー・ラッシィ 1
スプリガンズ・キット 2
古聖戴サウラヴィス 1
アークネメシス・エスカトス 1
ネメシス・フラッグ 2
ネメシス・コリドー 1
[魔法/16枚]
夢幻の夢魔鏡 3
聖光の夢魔鏡 3
闇黒の夢魔鏡 3
混沌の夢魔鏡 2
墓穴の指名者 2
ハーピィの羽根帚 1
金満で謙虚な壺 1
復烙印 1
[罠/7枚]
夢魔鏡の夢物語 2
夢現の夢魔鏡 1
ビッグ・ウェルカム・ラビュリンス 3
烙印追放 1
[EXデッキ/15枚]
夢魔鏡の天魔ーネイロス 2
夢魔鏡の魘魔ーネイロス 1
デコード・トーカー・ヒートソウル 1
デコード・トーカー 1
クロシープ 2
プロキシー・F・マジシャン 1
リンクリボー 1
古神ハストール 1
虹光の宣告者 1
銀河眼の光波竜 1
No.60 刻不知のデュガレス 1
No.82 ハートランドラコ 1
No.41 泥睡魔獣バグースカ 1
エクストラデッキに関しては、天魔と魘魔とクロシープとリンクリボーと虹光の宣告者さえ居れば正直足りなくてもいいです。
上下2つの構築で共通するカードが結構必要になってくると思います。
その2つの間の構築は出来次第更新予定です。
その他加筆事項もあれば随時更新していく予定です。
ここらで一旦この記事を終わりにします。
最期に、この記事で夢魔鏡を始める方、もしどこかでつまずいたり、プレイングについてだったり、構築をアレンジしたいと思ってる方、是非Xのらせる(@King_Pyron)にお声掛けください!私も参考になります。