アメリカンページワンの強化ルールの紹介【超ページワン】
トランプでやるゲーム、皆さんは好きですか?
私はそこそこ好きです。
アナログなゲームの中でも、トランプは準備が簡単でどこでもできるのが強みだと思います。
今回は、トランプでやるUNOの「アメリカンページワン」に、特殊効果を盛りまくったローカルルール「超ページワン」を紹介します。
筆者の周りだと、ルールが覚えやすいパーティゲームとして結構盛り上がりました。
【背景】 (読まなくてもよい)
お正月に親族と、あるいは修学旅行でクラスメイトとトランプで、
・大富豪(大貧民)
・神経衰弱
・ババ抜き、ジジ抜き
・七並べ
・ナポレオン
・アメリカンページワン(トランプ版UNO)
このへんでワイワイ遊んだ経験が皆さんあると思います。
しかし、上記ゲームたちの問題点として、
・大富豪(大貧民)
カード交換によって順位が固定化する
都落ちルールによる2位狙いが横行する
逆転要素が乏しい
・神経衰弱
飽きるし疲れる
逆転要素が乏しい
・ババ抜き
ジョーカーに絡めないと暇になる
・ジジ抜き
緊張感や駆け引きが全くない
・七並べ
時間がかなりかかる
最適戦術がパスになってしょーもない
・ナポレオン
人数の受け入れ幅が狭い
ルールが複雑で知らない人に教えにくい
・アメリカンページワン
爽快感にかける
というような不満を筆者は感じていました。
そこでトランプゲームの選択肢として、
トランプ版UNOのアメリカンページワンを改良したものを考えました。
以下、そのルールを紹介していきます。
【ゲームの基本的な進め方】
アメリカンページワンはトランプで行うUNOと似たゲームです。
そもそもUNOもアメリカンページワンも知らない方のために説明します。
使用するのは、トランプ52枚+ジョーカー2枚の54枚です。
プレイヤー全員に裏向きでカードを6枚配る。残りは山札とする。
山札から場にカードを1枚出す。
じゃんけんなどで選ばれた最初のプレイヤーから時計回りで手番を回す。
手番のきたプレイヤーは、場のカードと数字かスートが一緒なカードを手札から1枚だけ出せる。手札に出せるカードがないor出したくない場合は山札から1枚引く。
山札から引いたカードが場に出せるカードだったら出してもよい。
手札が残り1枚になったらウノ、ページワンなどアガリ予告をする。(宣言しなくても別にペナルティはない)
手札がなくなったら勝利!
この基本的な流れに、カードの効果が追加されていきます。
後に出てくる『捨て札ゾーン』は、場とは別の場所であることに注意してください。
【カードの特殊効果】
2→2ドロー
次の手番の人はカードを2枚ドローし、手札を場に出せない。
ただし、もし2を持っていたら2を重ねて出すことで、2の効果を累積させて更に次の手番の人に受け渡すことができる。
UNOの+2
5→スキップ
次の手番の人は、手札を場に出せない。
UNOの🚫
7→7渡し
自分の手札1枚を他のプレイヤーに渡すことができる。
この効果の発動は任意である。
効果処理時に渡せるカードがない場合、不発となる。
8→ワイルド
場の数字やスートによらず、場に出すことができる。
次に出されるスートを変える効果はない。
9→リバース
手番の進行の順番を逆方向にする。
残り2人のときは効果なしになる。
10→10捨て
自分の手札1枚を『捨て札ゾーン』に捨てることができる。
この効果の発動は任意である。
効果処理時に捨てられるカードがない場合、不発となる。
J→無効
特殊効果の発動に対して、手札からJを『捨て札ゾーン』に捨てて発動できる。その効果を無効にする。
この効果は相手ターンでも発動できる。
Jの効果に対してJを使用し、無効を無効にすることも可能である。
ただし、8とジョーカーの効果は無効にできない。
Q→エコー
手札のQとスートが同じカードの効果が発動した際に、手札からこのカードを『捨て札ゾーン』に捨てて発動できる。その効果を2倍にする。
この効果は相手ターンでも発動できる。
Jと8とジョーカーの効果に対しては使用できない。
K→キックバック
手札のKを公開して発動できる。場の一番上のカードを手札に加える。
この効果は相手ターンでも発動できる。
特殊効果を発動したカードを回収しても発動された効果は無効にならない。
自分の出したカードに対しては使用できない。
一度効果を発動したKは公開したままとなり、自分の手札から移動しない限り再発動できない。
ジョーカー
場の数字やスートによらず、場に出すことができる。
また、次のプレイヤーも自由に、場にカードを出せる。
手札にある限り、ドボンができない。
革命勝利をする際にワイルドカードとして4枚のうちの1枚分として使え、
スリーカード+ジョーカーで革命勝利できる。
革命勝利とドボンについては、後述の特殊な勝利方法をご参照ください。
【特殊な勝利方法】
手札を0枚にする以外の勝利方法です。
条件を満たした場合、相手ターンでも勝利できます。
ドボン
自分の手札の数字の合計が、場に出てるカードの数字と等しい時、ドボンを宣言して勝利できる。
ex)場に出てるカードが9で手札が1、3、5のとき
自分の出したカードに対して、セルフドボンも可能である。また、手札1枚の時でもドボンできる。
ex)手札が、2枚の5の時、片方の5を出した瞬間にドボンを宣言
革命
同じ数字のカードが手札に4枚揃った時、革命を宣言して勝利できる。
ジョーカー2枚+ワンペアでも革命勝利できる
【よくあるQ&A】
①『7渡し』の裁定について
『7渡し』の発動を宣言した場合、まずカードを渡す相手を指定します。
その後、『J無効』や『Qエコー』の発動タイミングが訪れます。
②『Qエコー』の裁定について
『Qエコー』の効果が『7渡し』や『10捨て』に適応された場合、その効果処理は必ず行わなければなりません。
『7渡し』や『10捨て』の発動そのものは任意ですが、発動後は必ず処理しなければならないからです。
なお、渡せる・捨てられる枚数が2枚未満の場合は、可能な限り処理を行います。
③『J無効』と『Qエコー』がぶつかった場合どっちが優先?
効果の発動タイミングとしては、
何らかの特殊効果の発動
『Qエコー』の発動タイミング
『J無効』の発動タイミング
となりますが、
『Qエコー』の発動前に、他のプレイヤーが『J無効』を発動してしまった場合、『Qエコー』は発動タイミングを逃します。
『Qエコー』を行う場合は、素早く判断しましょう。
ただし、
何らかの特殊効果の発動
『J無効』で無効化
『J無効』で、その無効化を無効化
『Qエコー』を最初の特殊効果の発動に適応
という処理は可能です。
いい感じに空気を読んで使ってください。
④山札が切れたらどうすればいい?
1番上を除いた場札、『捨て札ゾーン』のカード、特殊勝利したプレイヤーのカードをあわせてシャッフルし、山札の下に入れてください。
⑤累積された『2ドロー』の効果や『Qエコー』で増幅された効果は、『J無効』でまとめて無効にできる?
できます。Jは最強の無効札です。
【テクニック集】
『2ドロー』を打たれた際に、『Kキックバック』で場の2を回収して発動し、『2ドロー』を次のプレイヤーに受け渡す。
残り二人で『5スキップ』を打たれた際に、『Qエコー』を使用し、ターンスキップを無効化する。
自身の『10捨て』に『Qエコー』を使用し、1ターンで4枚の手札を処理する。
【元ネタなど作者コメント】
A→ドボンに使いやすいカードなのでバニラにナーフした。改善案待ち。
2ドロー→もともとアメリカンページワンにある。この効果を巡ってJやQやKが飛び交ったり革命狙いにつながったりする。
UNO公式の+2を+2で流せないというルール見解は公式が勝手に言っているだけ。
3→3ドローさせるのは強すぎるのでバニラにナーフした。改善案待ち。
5スキップ→元ネタは大富豪。AやJでのスキップより馴染みがある。
7渡し→元ネタは大富豪。大富豪だとクソカードだが、このゲームだと良調整感がある。
8ワイルド→半オリジナル効果。もともとのルールの「次に出すスートを変えられる」効果は、使いたいときはそもそも8が出せないという、噛み合いの悪い効果だったため改変。
次のスートを変える効果は分かりづらいため削除した。
9リバース→もともとアメリカンページワンにある。弱すぎる効果だが、無いとなんだか寂しい。キュウリ。
10捨て→元ネタは大富豪。地味に超強い。
J無効→元ネタは遊戯王の手札誘発。防御と攻撃と手札減らしを兼ね備える神のカード。手札発動系は数字が大きいものに実装してドボンしづらくしている。
Qエコー→酒飲んでたら急に思いついた。ろくに調整してないけどなんかいい感じ。
Kキックバック→場のカードに干渉したいなと実装。遅延行為や無限ループの温床になったため、ガッチガチに縛りをつけることになった。
ジョーカー→革命勝利を支援したいなとデザイン。ちょうどよさげ。
【おわりに】
やっぱり相手ターンでもやれることがあったほうが、カードゲームは楽しいと思います。
しかし、このゲームはまだ発展途上です。
いい特殊効果や特殊勝利のアイデアがあったら、ぜひ試してみてコメントにプレイ感を報告してくれると嬉しいです!
気に入ったら下のハートマークを押してくれると幸いです。