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版下世代から見てみる

親父の戯言と思って見てくれれば幸いです。

自分がデザイン事務所に就職した時
もうかれこれ25年ほど前。
まだまだデザイン事務所も手作業で
Macを使いこなせる人たちもまばら
そのため今では就職の必須条件
Macを使える人というのがありませんでした。
今思えばラッキー世代だったかもしれません。
手作業による版下も経験することができ
時代とともに進化する様々なアプリケーションを
働きながら覚えさせてもらいました。

余談:はじめて買ったMacはPower Macintosh 7100

そんなおっさんから見ても
昨今のデザイナーを目指す若者というのは
技術は素晴らしいと思います。

気になっているのは技術の部分ではなく
もっとアナログな部分の話になります。

ある新入社員の男の子が
ちょっとデザイン考えてみたら?と言われ
嬉しそうにMacの前へ向かったのです。

彼の頭の中には様々デザインが
浮かんでいたのかもしれませんし
すぐにでも形にしたいと思ったかもしれません。

私はすぐに彼に問いました。
「ラフは描かないの?」
「何案考えたの?」

いきなりパソコンに向かって仕上げまでして
その案がダメと言われたらどうするつもりなのか。

もちろん全員がそうではないのですが
最近技術が発展し速度があがったことにより
自分で考えるということはしない人が増えました。

色であったりフォントであったり
もっと言えばデザインそのものまでも。

ボタンを押せば色が変わります。
ボタンを押せばフォントが変わります。
ボタンを押せば透かしなんかもできます。

でもその色、そのフォント、その効果は
最初からあなたの頭の中に浮かんでいましたか?

もちろん制作過程で
思っていたデザインからMac上で変更はします。
ただ、まずはこういうものが作りたい!という
自分のデザインをしっかり持つべきだと思います。

学校でも最先端の技術を教えるのも大事だが
手書きで色指示をするなどアナログな学習も
必要だと思う。

まぁ何が言いたいかというと
こういうことです。

イラストレーター、フォトショップの開発者の
手のひらの上で踊らされたらダメよってこと。

乗算、スクリーン、オーバレイ・・ソフトライト
って順に試して行って
コレにしよって思うなってこと(笑)

※わからない人ごめんなさい

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