「国宝・興福寺五重の塔」建立記①
noteの世界のみなさま、こんにちは。自称・オヤジモデラーのきんぐじょーです。今回の記事で取り上げるのは、これまで積みプラとなっていた表題のキット。春に向け、満を持して手を付けようと思います。こうした「歴史的建築物」ものは、同じフジミ社製の「出雲大社」以来。記事公開日を振り返ってみるとほぼ2年ぶりです。「出雲大社」制作時の記事を参考にしつつ、今回もチャレンジしていこうと思います。本物の興福寺五重の塔は昨年夏から大規模修理に入ったそうですが、こちらは「イチから建立」です!
〝建立〟は風合いを大切に、電飾も
新年最初に手がけるキットとしてはふさわしかろう「興福寺五重の塔」の〝建立〟を決めたのは年明け早々のことでした。まずは、棚に積んであった箱を引っ張り出して箱を開封。「出雲大社」と同様、地味な茶色や黒、灰色などの成形色から成るパーツ群を確認します。
そのうえで、まずは今回のキットをどんな感じに仕上げていくか、いくつか制作方針を立てました。といっても、①風雪に耐えてきた歴史的建築としての風合いが感じられる仕上がり②よくある「建築物のライトアップ」を再現を試みる③あえてムラがある方が良いので筆塗り中心の塗装-という程度のざっくりとしたものです。
特に②ですが、できれば、台座から塔を見上げるようにスポットライトが当たっているような電飾を目指すことにしました(うまくいくかは分かりませんけれど)。そのうえで、使うLEDの種類や配線はどう仕込もうか」とか「スポットライトみたいにするにはどうしたら…」とか、あれこれ思案。こうした構想を練る、いや妄想を膨らませる時間もまた、私のプラモ制作にとっては楽しく欠かせない時間になっています。
もっとも、パーツの確認後は「妄想」を膨らませるばかりで、なかなか制作に着手する時間が取れず、時は経過…。制作を始めたのは結局、2月の2度目の連休になってからになりました。
各パーツの表面を「荒らして」木調に
今回も「出雲大社」同様の木造建築物なので、前回制作で身につけた「経年劣化した木材風に仕上げる表面加工」から始めます。愛用のルーターにヤスリのビットを取り付けて、パーツの表面を「荒らし」ていきます。
パーツ面が平らな部分や狭い部分に応じて、ルーター先端を交換しながらの地道な作業。平坦な部分は円柱にサンドペーパーを巻いたパーツ(サンディングバンドとかいう名前らしいです)で、表面を「ザザーッ」と撫でるようにして傷つけていきます。
柱や梁などの木材を複雑に組み合わせて作られている建築なので、パーツも細かく入り組んだ部分が多く、そういうところは先端が細く尖ったビットに取り替えて、ちまちまと荒らしていきます。
この作業、あとあと「木調」塗装を施した時に、微妙な「木材のささくれ感」を生むことを「出雲大社」制作時に実感したこともあり、あまり手は抜けません。画像にあるのは「朱壁」という部分のパーツですが、これ1つだけでも、丁寧に加工していくと、どうしても20~30分はかかってしまいます。
こういった「単純作業」を、時間が経つのも忘れて黙々と進めるのも嫌いではありませんが、平日も含めて少しずつでも暇を作って作業していかないと、いつまでたっても組み立てには進めなさそうです。
膨大な数のパーツを目の前にして…
しかも…。そうなんです。冒頭のパーツ一式の画像にもあったように、成形色が茶色の「木材」部分のパーツ数は相当な量になります。これらに「荒らし」加工を施していくことになるのです。
特に上の画像にあるランナー。同じパーツが整然と並んだ様子はなかなかに壮観なのですが、とにかくその数の多いこと。ちょっと気が遠くなりそうです(笑)。
= = =
ちなみに組立説明書では、これらのパーツについて、「尾垂木(おだるぎ」=上の画像の中央部や右下にあるパーツ=や、「高欄(こうらん)」=同左下部分=、「肘木(ひじぎ)」=同左上部分=などと、それぞれの名称までも紹介されています。
このキットの組立説明書、こうした建物各が部の名称だけでなく、「興福寺 五重の塔」の成り立ちや歴史などについても丁寧に解説されていて、なかなかに勉強になります。
= = =
膨大な数のパーツ群と、それぞれのパーツにこれから施すことになろう膨大な「表面加工作業」に取り組む我が身を想像すると、呆然とせざるを得ないオヤジモデラーのワタクシ。組み立てはいつになったら始められるのか、 妄想で描いた「ライトアップ」は実現させられるのかー。
…さてさて、頑張らねば。
◇
ということで、当面は同じ作業、同じ場面が続くと思われ、〝月末の締め切り〟直前でもあるので、今回はひとまずここまでにしたいと思います。読んでいただき、ありがとうございました。
次回の記事は、これまで同様に1カ月後くらいを目処に何とか投稿したいと考えていますが、ご紹介できるような内容にまで作業が進むよう、励みたいと思います!
では、また。