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「しんかい」だけに?奥も深いぞ~有人潜水調査船「しんかい6500」制作記㊦
noteの世界のみなさん、こんにちは。きんぐじょーです。さて、「しんかい6500」が完成したのに、手がついていなかった後編の記事です。完成してからしばらく時間が経ってしまったのですが、前編を公開した以上、やはり後編がなくては―。というわけで、「㊦」です。
調査船ならではの装備に着手
前回は船体が概ね組み上がったところまでご紹介していました。船体前部のサーチライトが点灯している写真も見ていただけたと思います。ちなみに、電飾のバッテリーボックスは船体にきっちり収まるようになっています。上のパネルを外せば、スイッチを入れられます。
さすが、最初から電飾仕様になっているキットのなんと楽なことか。
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でここから「しんかい6500」が持つ調査機能の部分などを組み上げて取り付けていきます。下の写真は船体前部にある、アーム部分の一部。海底で見つけた採取物を入れる「かご」的なものだそう。写真ではわかりにくいですが、一応、かご本体は緑色に、かごの細い「枠」部分を黒で塗り分けました。黒がはみ出たりした部分もありますが、些細なことは気にせずに、「塗っては組み」の繰り返しです。
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この採取かごの手元を見るためのカメラが「しんかい」にはいくつも付いているそうです。そのカメラ部分の「レンズ」を表現するために、レンズ底部を銀色で塗ったあとに、透明のレジンをたらして、UVライトで固めてみました。ちょっと見たくらいじゃ分からないのですが、私なりにこだわってみた部分です。
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蟹?海老? そのメカっぽさにうっとり
で、その他もろもろを組み上げ終わったのが次の写真です。発見物を採取するための「マジックアーム」みたいなアームがあり、その「手元」を照らすライトや、撮影するためのカメラがいくつも装備されています。このあたりは、細かい部品を塗りながら組んだので、けっこう時間を費やしました。
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なんとなくですが、この「しんかい」の前部、組み上げてみると、金属などの無機物で作られた細かく複雑な装備類がてんこもりです。そのメカニカル感に思わずニヤニヤしてしまいます。眺めているうちに、蟹とか海老の口の周りの「ゴシャゴシャ」している部分にも見えてきて…。ちまちま作ってきましたが、この部分だけでも達成感を感じます。
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細部を組み上げたあとはサクサクと
この船体前部が完成したあとは、大きめのパーツが多く、割とサクサクと制作は進み、完成まで一気に進みました。
その完成品をご紹介します。記事のトップに一番よさげな写真を貼りましたから、ここでは各部を少しずつご紹介します。
完成品を後部から見てみます。
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尾部にスクリューが2基。大きな「垂直尾翼」もかっこいいです。尾部スクリューの上と船体前部にある穴にはスクリューがあり、これで左右への動きを制御するみたいですね。さらに船体の横に竹を割ったような部分がありますが、この中にもスクリュー。こちらは浮上・沈降をコントロールするようです。なるほど…。
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最初のころに作ってほったらかしになっていたダイバーをハッチ部分に置いてみました(上の写真)。こんな風に船体に乗っかって、乗組員に声をかけたり、乗り降りを手伝ったりするんですかね。で、下の写真はそのハッチの上から。電飾のスイッチを入れると、こんな風に見えます。船内の狭さが伝わってきます。
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このキット、船体の右腹部は、船体の白いカバーだけでなく、内部構造が見えるように、透明パーツもついています。このあたりもちょっと塗り分けに時間をかけましたが、下の写真はいまいち伝わらないだろうなと(泣)
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そういや、各ウルトラシリーズの戦隊メカにも必ず潜水艦が出てきますよね。ウルトラ警備隊(ウルトラセブン)の「ハイドランジャー」とか。空中を飛び回る戦闘機も良いですが、海中で活躍する「戦闘潜水艦」や「地中戦車」(同じくマグマライザーなど)がウルトラシリーズの番組に登場すると、その「レア感」「特別感」に惹かれていた頃を思い出します。
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話がつい横道に逸れてしまいましたが、最後に船体正面からサーチライトを点灯した「しんかい」を撮影した画像でこの記事を締めくくろうと思います。こんな感じで深海を照らしながら、ゆっくりと海中を進み、さまざまな調査を続けているんでしょうね。
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ここまでお付き合いいただき、ありがとうございました。さて、次は何を…いえ、この前「エヴァ初号機」を作ったばかりでした。この後に何を作ろうかとまた考えようと思います。積みプラはいくつもあるので。
オヤジモデラーのきんぐじょーでした。では、また。 (おわり)