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凶暴なエイリアンと激闘を繰り広げた作業機械を作ってみた~「パワーローダー」制作記
noteの世界のみなさま、ごぶさたしています。きんぐじょーです。
さて今回は、私がフォローさせていただいているhirofusさんのnote記事を読んで以来「自分も作ってみたい!」と思っていたキットに挑戦することにしました。映画「ALIEN2」に登場し、エイリアンと激闘を繰り広げる主人公が操っていた作業機械「パワーローダー」です。
hirofusさんはキットに付属している「リプリー」の制作の様子をご紹介されていましたが、顔の表情の塗装の仕上がりが本当にリアル! 「うわ~」って感じでした。
私にはとてもここまでの技術はないので、今回は、ひとまずパワーローダーの本体のみを作ることにしました。完成後に、ちょっとやってみたいことがあったもので…。前置きが長くなりましたが、さっそく制作の様子をご紹介したいと思います。
キットのランナー分けに「へえ~こうなってるのか」
こちらのキット、グッドスマイルカンパニーさんが展開しているシリーズ「MODEROID」のものですが、私が同社のキットを触るのはこれが初めてです。
Amazonに発注、ほどなくして届いた箱に、まずはちょいとビックリ。これまで作ってきたプラモデルの箱といえば、イラストが描かれた上箱を開くと袋に入ったパーツが目に入る-というものでしたが、こちらは「外箱から、パーツ入りの中箱を引っ張り出す」形なんですね。ふーむ。
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その中箱をひっぱり出してまたビックリ。それぞれのランナーが小さくてくっついているパーツ数が少ない…。「へえ~、こうなってるのか」と。
グッドスマイルカンパニーさんは私が昔プラモ作りをしていた頃にはなかったメーカーさんだと思います。元々はフィギュアメーカーだったそうですね。私の「プラモ常識」が軽くひっくり返された感じです。
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パチはめ組み上げサクサク、ランナーポイポイ
そんな細かいことにちょっと驚き、そして関心しながら、キット制作に着手することにします。
こちらのキットは基本的に「パチハメ」で組み上がるようなので、「ハメ」るときのパーツの破損と、パーツの付け忘れにだけは注意したいところ。なるべくパーツオープナーのお世話にはなりたくないものです。
ランナーの数は多いのですが、工程に合わせてランナーごとにパーツがまとめられているので、組み立ては割とサクサク進みます。組み立てるときの「あっちのランナーのこの部品と、こっちのランナーのこの部品を…」という部品探しの手間が少ない印象です。ひとつの工程が一段落するたび、ランナー内のパーツが空っぽ…となったりするので、ランナーを次々と捨てていくことができます。いやはや、楽です。
塗装も一応進めつつ…だけど組み立ては進まない
もっとも、塗装を先にしておかないと後で面倒になりそうなパーツもあるため、塗料の乾燥待ちなんかはいつも通り。私の場合は毎回「このパーツを塗ったら本日の作業は終了→しばし作業できず→数日後に再開」のパターンなもので、組み立て自体がなかなか進みません。
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ちなみに、映画の中でエイリアンをガシッと捕まえたパワーローダーの「両手」の作業用クロー部分は、内部に歯車が仕込まれていて上下に連動します。クロー部分自体もグルングルンと回ります。確か、映画の中では宇宙船内の重い荷物をこのクローで挟んで運んだりしていたような。組み上がったら、何をつかませて写真を撮ると面白いかな~なんて考えつつ作業を進めました。
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やっぱり電飾やりたいな~と、1カ所だけLED
それでも作業は少しずつ進み、手足はそれぞれ組み上がっていきます。基本は「パチハメ」ですからね。腕や足には、「油圧シャフト」っぽい部分があるので、ガンダムのメッキシルバーで、それっぽく仕上げてみます。
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さて、ボディです。パワーローダーのボディのてっぺんには「パトランプ」的な部分があります。映画ではまさにパトランプのごとく、クルクル回転する赤色灯だったように思います。ということで、ここだけ1カ所は「電飾」を施すことにしました。「クルクル」は無理なので「点灯」だけです。
内部を削り込んでコードを引くスペースを作り、クリアーパーツのつく部分に穴を空けて、赤色LEDを仕込んでしまいます。
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パワーローダー背部からは腕や足などに多くの配線ケーブル(ビニールチューブ)が延びるので、LEDのコードはそのときに合わせて、どうするか考えることにしました。で、テスト。
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一応、点灯を確認できたので。ボディ部はほぼ完成。
ほぼほぼ各部が組み上がったので、それぞれのモールドに墨入れをざっと施して、次はデカール貼りです。クロー部分の斜めの「虎柄」縞模様などが用意されているので、こちらも慎重に貼っていきます。デカールはそれほど数も多くないし、細かいものもないので、割とすんなり仕上がりました。「2」などの機体番号や「赤い矢印」のコーションマークなどで、雰囲気が出てきました。
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全体をつや消しに。で、作業機械の「使い古し感」を
デカール貼付後は、つや消しクリアーを吹きます。今回も成形色をそのまま生かすことにしました。で、最後にウェザリング塗装で「経年劣化」感を出すことにします。塗装があちこち剥がれて見えた地金部分、オイル漏れ、すす汚れなどを、あちこちに施していきます。
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ボディ・手足連結からのチューブの取り付け
各部の汚しが終わったので、いよいよ各部を連結! パワーローダーが姿を現しました。ここからは、背部から手足に向けてごちゃごちゃと延びている「配線コード」の取り付けです。
キットにあるビニールチューブを説明書の指示通りの長さにカット。背部のピンから各部に「配線」していきます。
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取り付けの際にはチューブがなかなかキツく、思うようにピンが入っていかないので苦労しました。がっちりつまんで差し込み続けたためか指先が痛いです。数も多いので大変でしたが、なんとか取り付けは終了。ボディのロールバーから背部に延びる、ここだけ赤と青のコードは瞬間接着剤を使いました。電飾のコードは結局、お尻のあたりから、単に垂らしておくだけにしました。コード類がたくさんあるので…。
完成、そしてローダーを操るのは…
コード類を取り付けて、すべての工程が終了。作業機械「パワーローダー」がようやく完成しました。
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なかなかに雰囲気は出せたのではないかと。リプリーはまた後で手を付けるとして、今回パワーローダーを操縦するのはこちら!
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「パワーローダー」×「ULTRASEVEN/SUIT」!
冒頭にある「私がちょっとやってみたかったこと」はこれなんです。同じ1/12スケールなので、多分ハマるのではないかな~と思っていましたが、何とかうまい具合に搭乗完了です。
この組み合わせだと、エイリアンなんて楽勝で倒してしまいそうです。
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で、何かを「つかませたい」と思っていた件ですが、いつものアイツを持ち上げてみることにしました。アームに掴まれて持ち上げられ、バタバタしている感が出てますかね(笑)。
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いかがでしたでしょうか。今回はキット付属のリプリーには手を付けていませんが、冒頭でご紹介させていただいたhirofusさんの作例を目指して、チャレンジできれば良いなと思っています。
「凶暴なエイリアンと激闘を繰り広げた作業機械を作ってみた~『パワーローダー』制作記」は以上です。長くなりましたが、駄文にお付き合いいただき、ありがとうございました。いつものように「次は何を作り、どんな記事を」と思案中ですが、また楽しんでいただけるような記事を書きたいなと思っています。その際には、よろしくお願いします。では。(おわり)