#0082【不動産賃貸】2月、3月は不動産賃貸業の繁忙期
皆さん、こんにちは。記事をご覧頂きありがとうございます。
2月に入ったくらいから賃貸中の部屋の退去の連絡や退去した後の部屋の原状回復工事、次の入居者からの入居申込と審査結果の連絡が賃貸管理会社から入ります。不動産賃貸業(貸室業)の繁忙期ということを実感します。今回は繁忙期の入居者の特徴、貸主(大家)として留意していることなどを簡単にまとめてみたいと思います。
【繁忙期の入居者】
入居申込書を見ていると年齢、引っ越し理由、現住所、現在の住まいの居住期間、勤務先、職種、年収、緊急連絡先などの様々な情報が記載されています。そこから分かる入居者像は以下のような方々です。
・新入学生、新社会人の方がいます。日本の社会のサイクルは4月が年度始めのためやはり繁忙期に多いです。通常なら前年の年収の根拠として源泉徴収票が審査で見られる代わりに内定通知書(想定年収の記載があることもある)を見て判断します。
・新社会人以外にも地方から東京にでてくる方がいます。また地方から東京に引っ越しされる方以外にも通勤時間短縮を意図して実家を出て職場に近い東京23区に引っ越してくる方がいます。現住所を見ると埼玉県、千葉県、神奈川県、東京の市部などから引っ越してくる方です。社会人を何年かやってお金が貯まったタイミングでの引っ越しのようです。
・心機一転するため春から環境を変えようと引っ越しする方です。賃貸借契約の期間は通常2年のため更新せず、期間満了を機に引っ越しという方もチラホラいます。2年ごとに引っ越しするスタンスなのでしょうか。
・その他に多く見かけるのが、部署異動や転勤予定の方。会社では2年とか3年で部署異動があります。大きい会社の場合、本社以外にも複数事務所があり、異動に伴い勤務地が変わることがあります。
【留意していること】
退去の連絡は原則として退去の予定日の1ヶ月前までに入居者が行うルールになっています。退去の連絡があってから1ヶ月間は入居中の状態で賃貸募集をします。退去の連絡が賃貸管理会社からあった際、その電話で次の募集条件を決めます。繁忙期以外なら同じ条件で出すこともありますが、やはり繁忙期は少し賃料設定を強気にして募集しています。それでも、最近は空室時に撮影した室内の写真や部屋の中の360度画像、動画を見て入居申込する人も多くいて、すぐに入居申込が頂けることが多いです。というのも繁忙期は退去するまで待ってから内見しようとすると、部屋を実際には見ずに決める人が一定数いて、他の方が入居申込を先にした場合、せっかく部屋探しをして目星をつけた部屋を取られてしまいます。要するに、早い者勝ちで部屋が抑えられます。ちょっとした部屋の争奪戦です。そのため退去予定部屋で入居中の方がいる状態でも次の入居申込が普通に入ります。大家としては入居申込が入り保証会社等の審査結果の連絡が来たらなるべく早く確認して、返事を返すようにしています。
原状回復工事についても見積をもらったら工事の要否、漏れがないかをなるべく早く返事するようにしています。内装工事の業者さんも忙しいと思うので、次の入居者の方の入居開始日の決定には無理のない工事期間も考慮します。
【最後に】
東京に人が流入していて転入数が転出を超えている都道府県は東京都だけといった統計が出ているように、東京に住もうとして部屋を借りる方が大勢いるのを実感します。今回は2月、3月の賃貸業の繁忙期の様子をまとめてみました。最後までお読み頂きありがとうございました。よかったらお気軽にフォロー、スキして頂けますと幸いです。