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#0106【維持修繕】マンションの給水方式の変更工事

皆さん、こんにちは。記事をご覧頂きありがとうございます。ところで、マンションの給水方式と聞いてイメージ湧きますか?マンションの給水方式は大きく分けて水道直結方式と受水槽方式があります。ご自身の所有されているマンションが区分であれ、一棟であれ、どの給水方式によっているか、皆さんはご存知ですか?方式の選択は、建物の用途や規模、給水量、給水の圧力等を考慮して建設時に決定されるのが一般的です。私が所有するマンションの中には、建設時は受水槽方式で建設されたが、設備の劣化やその後の水道事業体ごとの方針の変更などから途中で給水方式を変更したケースがあります。今回は、給水方式の変更について説明します。

【給水方式の種類】
冒頭で触れたように、大きく分けて、水道直結方式と受水槽方式があります。水道直結方式はさらに細かく分けて直結直圧方式と直結増圧方式があります。名称のとおり水道から直結して水道本管の水圧を利用してマンション内に水を供給する方式です。そこに増圧ポンプを設置して水道本管の水圧を補っているのが直結増圧方式です。また、受水槽方式には、高置水槽方式とポンプ直送方式があります。マンションの屋上に受水槽が置いてあるマンションを見かけることがあると思います。あれが高置水槽方式です。受水槽に貯めた水をポンプユニットでマンション内に供給する方式がポンプ直送方式です。ざっくりとは、給水方式は大きくは2つ、細かくはこの4つに分類されます。

【給水方式の変更例】
一番多いのが、高置水槽方式を直結増圧方式に変更する例ではないかと思います。古いマンションでは高置水槽方式が広く採用されてきました。受水槽と高置水槽に水をためるので、停電しても受水槽、高置水槽内の水が使えるメリットがありますが、受水槽、高置水槽が劣化すること、水を衛生的に保つための定期清掃、維持費がかかります。このような背景から直結増圧方式に改修するケースが増えています。マンションの敷地内にシルバーのボックスが設置されているのを見たことがありますか?このボックスに直結直圧方式の増圧給水ポンプが入っています。受水槽がないので、清掃や維持はこの増圧給水ポンプの点検(逆流防止)をするくらいで済みます。マンションの維持コストがリーズナブルになります。また清潔な水が飲めるといったメリットがあります。受水槽が不要になりスペースが確保されます。このような背景から給水方式の変更をするマンション(管理組合)があります。

【最後に】
今回は、給水方式の概要に触れたうえで給水方式の変更例を紹介しました。既知の方も多くいる改修工事かもしれませんが、費用対効果を考えてマンションを長期に維持する観点から給水方式の変更を検討する際の参考になれば幸いです。最後までお読みいただきありがとうございました。

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