『RRR』応援上映
「好きな食べ物はラーメン、好きな飲み物はビール」
テンプレ化した自己紹介だ
毎年この時期になると新しい出会いがあるため、全盛期の中日浅尾並みにフル稼働してもらっている
社会人4年目、それなりに自分の話はできるようになったが、学生時代は大の苦手だった
「相手のことを知りたいんだったらまずは自分のことを伝えないとね。いいところだけじゃなくて全部さらけ出さないと。上っ面だけの人間って信用できないから。」
学生時代、友達がいないと相談した居酒屋のマスターからいただいた言葉だ
そうだよな、とその言葉がどうしようもなく腑に落ちてからは意識が変わった、ありがとうマスター
好きになると同じものしか選ばないタイプの人間で有名な私。
焼肉屋でのラインナップはカルビ、牛タン、ハラミで固定化されつつある
ちなみに焼き鳥屋はねぎま、ハツ、レバーのオールスター
そして、ラーメンとビールが人生における2トップというわけになる。きっと永久欠番だろうな
ぜひみなさんのスタメンもお聞かせ願いたいです。
そんな安定感重視の落ち着いたいい男で有名な私のおすすめ映画
アライバの二遊間並にバツグンの安定感を誇る作品がある
その作品の名は、、、
『RRR』
今更かよ!!!
という世界からの、ワールドワイドな、特大ツッコミがおでこに飛んできそうだ
いや、こんなアラサー社会人男のどうでもいい話
誰も読んでないか、、、
そのあまりの素晴らしさに3度目の鑑賞を先日済ませた
しかも、「応援上映」という物珍しいものだ
「ビームとラーマと共に闘う《発声応援上映》!!」という謳い文句がなんとも興味をそそるものである
これは行かねば、ということで大好きなビールを飲んでその時を待つことにした
昼からビールの飲んで上機嫌な私は意気揚々と劇場へ向かっていた
部屋に近づくにつれ何やら騒がしい物音がする
いやいや、みなさん、いくら応援上映とはいえ騒ぐのはまだ早いんじゃないですか、、、と思っているとそれが音楽であることに気づく
なんの曲だ???と思いながらさらに近づくとそれが聴き覚えのある音楽であることがわかる
なんと、上映前から劇中歌『ナートゥ』が爆音で流れていたのである
おいおい、いきなりクライマックスじゃないか
そんな粋なサプライズにただでさえ高まっていた気持ちが天井までぶち上がる
ああ、来てよかったなあ
1人での参戦だったため、鳴り物などは準備していなかった
貸し出しもしていたが、手に取ることはなかった
チキっちゃった、、、
開演時間になると会場は超満席
周りを見渡すと親子連れやお年寄りのご夫婦まで幅広い
ちなみに隣の席は若い女性がやはり1人で参戦していた
すげえなRRRと感心していると暗転しスタート
その瞬間に会場が拍手に包まれる
アーティストのライブに来たような気分だった
※以下『RRR』の話に入るがネタバレは防ぐため、内容には触れない
3度目ということもあり、展開はわかっていた
それでも、ドキドキワクワク、、、
改めてこの作品の完成度の高さを感じた
そして、今回はディテールに注目することができたため新たな視点で観れたと思う
そこで感じたのは、『RRR』はド伏線映画だということだ
派手な映像やジェットコースターのようなストーリー展開、「ナートゥ」をはじめとした心を鷲掴みにする数々の音楽
そのすべてがこの作品の素晴らしさである
しかし、それらが強烈すぎるがあまり見逃していた
ビームの登場シーンで森の獣にかけた最後の言葉の意味や「タンタタタンタン」のリズムなど、、、
ギリギリのところまでしか紹介できないが他にもあらゆるところに伏線が張り巡らされていた
派手さが注目されているがそこだけではなかったことに気づくことができた
(わかってたよ、という人はすごいです、、、
3回目でやっと気づけたよ、、、)
こんなにも緻密な脚本があるからこそ、大枠としても最高の作品ができたんだろうなと感じた
こんなにも注目を浴びている作品、そこにはやはり理由がある
とか偉そうに語ってみる、てへ
まだ未鑑賞という人、そして伏線を回収していなかったという人はぜひもう一度観てほしい
一緒にナートゥ踊れるようになろうね
応援上映ということで至る所でタンバリンやすずなどの音が鳴り響いていた
観たことのある人は、ああきっとあそこの場面だろうな、と想像してニヤニヤしてほしい
最も盛り上がったのはやはり「ナートゥ」のシーンだった
鳴り物さえ持たなかったが自然と足踏みをしながら体を揺らし、手拍子をしていた
そうやって最小限の身振り手振りで気分の高まりを表現している私の横で同じく1人で参戦していた女性は貸し出しされていた鈴と自前のサイリウムを使いノリノリで踊ってましたとさ
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