【マネーリテラシー】金利の力を理解しよう。複利と単利
今回は「金利」の力を理解する回です。
キリスト教ではかつて「利息をつけて金を貸してはいけない」と聖書で決められるほど、利息の力は恐れられていました。
しかし、利息を味方につけると強力な武器でもあります。
利息というは「膨れ上がる」のです。
さて、なぜ膨れ上がるのか原理と対処を説明していきます。
キーワードは
・単利
・複利
・できるだけ早く
です。
単利
問題:100万円を年間2%の利息で借りるとします。2年後にはいくらになるでしょうか?
回答:これには二つの答えがあります。
「104万円」と答える場合、これは「単利」という計算方法です。
1年後は102万円になり、
2年後は104万円になります。
並べると、
100/102/104/106/108/110
と、2万円ずつ増えていく計算方法です。
しかし、この計算方法は現実ではほとんど使われていません。
複利
問題:100万円を年間2%の利息で借りるとします。2年後にはいくらになるでしょうか?
「104万400円」と答える場合、これは「複利」という計算方法です。
1年目は102万円になり
2年目は102万円に対しての2%、つまり2万400円の利息が付きます。
単利では100万円に対しての2%だったのに対して、
複利では102万円に対しての2%で利息が付きます。
つまり利息に利息が付いている状態です。
こうやって利息は膨れ上がるのです。
現実ではほとんどがこの計算方法が使われています。
単利と複利の比較
先ほどは2%という優しい数字でしたが、18%(消費者金融の上限)で計算すると、2年後はいくらになるでしょうか?
単利→136万円
複利→139万円
ちょっとだけ複利のほうが多いですね。
では、10年後ではいくらになるでしょうか?
単利→280万円(利息18万円)
複利→523万円(利息94万円)
なんと2倍近くになってしまいました。
複利計算は、時間が経てばたつほど強大な力になるのです。
恐ろしいことに、世の中は「複利」が使われています。
しかし複利を味方につけるとどうでしょうか。
100万円を10年間貯蓄した場合と5%で株式投資した場合を比較すると...
貯蓄:100万円
投資:162万円
このように、勝手にお金が増えていくことになります。
世の中のお金持ちは、こうやってお金でお金を増やしているのです。
こちらも、時間が経てば経つほど大きくお金が増えます。
まとめ
利息の計算方法は
・元のお金にだけ利息が付く「単利」
・利息に対しても利息が付く「複利」
という計算方法があります。
世の中はほとんど「複利」が使われており、
複利は時間が経てば経つほど強い力を発揮します。
複利に重要なのは 時間 です。
できるだけ早く の対処が重要です。
金利の高い負債は「できるだけ早く」返済を。
金利の高い資産は「できるだけ早く」出資を。
もし返済が難しければ銀行に行って利息の低いものに借り換えを、
それも難しければ「できるだけ早く」相談することが重要です。
今回のアクションプラン
・消費者金融などの利率の高い負債があれば、できるだけ早く利率の低い資産で返済しよう
・預金などの利率の低い資産をたくさん持っているのであれば、できるだけ早く複利でお金を生み出す資産に変換することを検討しよう
・もし利息で首が回らない時は、できるだけ早く信頼できる人に相談しよう
他にも、多くの人に知ってほしいことをこちらにまとめていますので、興味があればお読みください。
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