反旗を翻せ。骨で殴れ。
台湾は台北・淡水河にて。
昔、ラジオ局主催のイベントに出た時。まだ27歳くらいだった僕はMCで「世界一のバンドになりたい」と言ったんですね。終わった後そのラジオ局の人に「そういうの、何言ってんだって感じだよね」と鼻で笑われました。その時に「あぁそうか。こういうこと言うとバカにされるんだな。」と肌で感じて、それからなるべく現状を把握した上での等身大の発言を意識するようになりました。
それから10年以上経って改めて思うけど、あの時の、あの言葉をぱっと言う自分が恐ろしいな。良くも悪くも。世間知らずで身の程知らずで、でも「やるからには上を目指すだろ」といった気概は人一倍あったように思います。
バンドは勿論、お店やったりレッスンやったりで、当時の自分と同じような歳の若者と接する機会も増えました。その発言に「何言ってんだ」と反射的に感じた瞬間、いつもこのエピソードを思い出します。
もしあの時、その部分を肯定してもらえていたら。「君たちなら、もしかしたらできるかもしれないね」くらいの言葉をもらえていたら、何かがまた違ったかもしれない。そんなことを思って、自分は、他人の意見や気持ちは基本的に肯定すると決めてます。
別に自分にも相手にも噓をつくわけではなくて、聞く側が肯定的か・否定的かで受け取り方が全然違ってくるんですよね。
どう思われても、どう言われても、やっぱりやるのは自分だから。歳を重ねると、環境に言い訳しやすくなる。「自分はこのサイズなんだ」と甘えたくなります。それはそれで良いことでもあるのかもしれないけど、でもやっぱり人生は一度しかないしね。
死ねばもろとも忘れられるなら、本当は恥をかくことなんて何の問題もない。ダイアモンドホール・ワンマン、ソールドさせたいんだけど・・・そういうことを言うとソールドしなかった時恥ずかしい・・・みたいなことを考えるの、今年はやめます。
これが僕の今年の抱負でしょうか。笑
いつかの忘年会で某老舗ライブハウスの社長に「僕らの事どう思いますか?」と聞いた時。「いいもの持ってると思う」とお言葉いただいたことも、今でも忘れてません。
ダイアモンドホール・ワンマンまであと77日。
Cover photo by manami tanaka
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