YAGURA2023撤収記録 2023.10.14-15
2023.10.14-15 土日
YAGURA 2023 終了から一週間後。スタッフ伊藤と共に荘川に来ました。最終の片付けが残っていたためです。
まずは「喜之助 式部の庵」にてランチ。鬼うま・どぶ汁を。これだけを飲むために来る価値があるほどに美味しいです。
雨でぬれたために乾かしていたベニヤ板を取り込んだり。諸々整理していたら、地元の子が手伝いに来てくれた。YAGURA当日は鎖振り回して走っていた、あの子です。クランプの仕分けをしてくれた。
7年後の、YAGURA 2030の時には高校生だというので「その時はバンドで出てよ」ってお願いしてみました。そんなことがあったら泣いちゃうな、多分。町中の人達と一緒に。笑
その他、みなさまのご協力のおかげで順調に片付けられました。皆さんありがとうございました。
夜はパーティーハナメガネで。建築家・小林とも合流。普段なら小林含めた3人で名古屋から荘川に来るのだが、なんと小林はYAGURA後に荘川に(半)移住しました。名古屋での仕事をしつつ、荘川でも仕事を。週の3分の2くらいは荘川で過ごすのかな。
いつかそんな人が出てきたらいいな、と思っていたけど。身近な人がそうなった時、その決断にとても驚きました。なんだか羨ましいな。楽しい荘川ライフを過ごして欲しい。
翌日・15日は荘川ドームで開催されたお祭りへ。「ひねり」という演目をやるということで観に来ました。とても良かったです。会場内でも知っている人に沢山出会いました。YAGURAに来てくれた人も多く、ご挨拶もできてうれしかったです。
ひねりと、その後の太鼓(YAGURAで叩いてくれたチーム)を見た後は、ゴルフ場でランチ。
その後、最終のゴミ捨てをして、今年の荘川での片付けは無事終了しました。
当日を終えてから一週間が経ちました。まだ支払いの処理などを残していますが、とりあえず荘川の片付けを終えられてホッとしています。
この一週間、色んな感想・ご意見を頂戴しました。本祭の時とその直後は若干ハイになっている部分もあるので、一週間かけてクールダウンして。
最初はただ、ごちゃごちゃに置かれるそれらを、少しずつ内容ごとに整理していきました。
結果、とても良かったです。去年は張れなかった屋根も張れたおかげで、雨をはじめ、多くのトラブルを回避しました。2デイズにしたことで、時間的にも様々な部分で余裕が生まれました。
その他去年感じた問題の多くは回避されました。伝えきれなかった気持ちをようやく伝えられたり。去年から続いた、色んな流れというか、ストーリーというか。そういうものがいくつか完結したと思います。
そういえば、今年から「世界を見据えて英語でも発信する」と決めて、特にインスタグラムはそのようにしました。そのおかげか、今年初めて海外のお客さんが来てくれました。話しかけなかったけどとても嬉しかったです。また来年も会えたらいいな。
踊り場作ったのも大きかった。演奏を披露するものが主催者の場合、時間かぶりや音かぶりは、お誘いした演者に対してとても失礼になるのではないか。と、かなり悩んだが、結果的にそこに楽しみ方の多様性が生まれて、そしてそれが演者としても許容できるものであった気がして(その価値観は演者ごとに違うと思うけど)。
長丁場のイベントであることから、色んな人が鋭気を養うスポットとして、良い雰囲気で存在したと思いました。参加してくださったDJの皆さんにもとても感謝です。
YAGURAはここから、残処理をしつつ、来年の開催へ向けて動き出します。
同じラインナップ、同じ出店、同じ運営、同じお客さん・・・で、何年も構成されるフェスなどありません。多少の増減や入れ替えは発生します。つまり、今年のYAGURAは、その場の誰にとっても生涯一度きりの空間だったということです。
すでにもう、次のプラン案を沢山あげています。今年感じたいくつかの改善点の攻略の目途も経ちました。
「自分が矢面に立って責任をとる。どんな批判も全て自分が受け止めるし、もし何か言われたら全部自分のせいにしておいて。」と、特にバンドやスタッフには聞こえの良いことを言っていますが、
どんなにきれいごとを並べても、不慮の事故での大けがや、場合によっては死者がでた場合など、どうあがいてもとても責任などとれないこともあります。
いくら「会場内の出来事は自己責任です」と謳った上での開催でも(ガイドラインに記載しています)、自分たちに非が無くても。自分の心がそれを受け止め切れないと思います。
そういったトラブルが起きなかったことがまずは成功で。それ以外の事は必要に応じて議論して、運に左右されない仕組みを一つずつ取り入れていく。
仮設の泥の歯車を鉄の歯車に、鉄の歯車を金の歯車に入れ替えていく作業を、また一年かけてじっくりやっていきます。
祭りの最後に「えっさえっさ」を踊りました。正式な発音的には「えっさえさ」と言うそうです。
荘川の友達が「俺らからしたら、この町には何もないと思っちゃうけど・・・」っていうけど。いやいや、"えっさえっさ"も"太鼓"も"ひねり"も、自分たちがどうあがいても叶わない長い歴史がこの町にはあるよ。
来年も是非YAGURAでそれを披露していただけたらな。それもまた一年、自分から直接皆さんに、お願いしていこうと思います。
ということでYAGURA 2023の振り返りはここまでになります。これ以降は2024の設営として、またたまにnote書いたりしたいと思います。
お付き合いいただいた皆様、ありがとうございました。来年のYAGURAもご期待ください。
設営は続きます。
【YAGURA】
名古屋・京都・東京・兵庫(ハチ北)に在住のメンバーから成るバンド「KINEMAS」主催のキャンプフェス。2021年より、岐阜県高山市・荘川(しょうかわ)「一色の森キャンプ場」にて毎年開催。今年3年目。