デジタルデトックスしたい-『スマホ脳』読了
先日、アンデシュ・ハンセン氏の『スマホ脳』を読了したので、今日はデジタルデトックスをテーマにお話しようと思います。
「2021年最も売れた本」と銘打たれたこの本。ずっと読みたかったのですが、読んだら自分がスマホ中毒だということを認めてしまう気がするという意味の分からない意地を張っていた結果今更読了出来ました。
脳の仕組みを理解し、中毒を脱したいあまり今は他の書籍も併せて読むほどこのテーマへの関心が高くなっています。
人類の今までの歴史を考えたら、狩猟・農耕民族として原始的な生活をしていた時期の方が圧倒的に長いのに、この数十年で一気にインターネット上で情報の海に埋もれる生活を送ることになったのですから、人間の脳が現代の情報社会に適応していないというのは当たり前のようで、目から鱗のお話でした。
重度のスマホ中毒の自覚あり
かくいう私もかなり深刻な中毒だということを認めざるを得ず、そのせいかここ最近以前より思考が浅くなったような、脳になんとなくもやのかかったような感覚になることが多いような気がしていました。
それもそのはず。スマホの魅力的なSNSアプリたちは、私たちのドーパミンを刺激するために研究、開発されているというのです。
そして、常に新しいものを求める脳は、SNS上で一つの事象に対しじっくり向き合い考えることを許さず、最後までしっかり確認せずどんどん次の新たな情報を求めるようになっているそうです。
確かにこれでは深い思考力や一つのことへの集中力が削がれてしまうのでは、と感じました。
特にTwitterが酷すぎる
私は、総合的に考えたら同世代の子と比べてもそこまでスマホに依存してしまっている度合いは高くないと思います。仕事中はほとんどスマホを見ないのでLINEの返信等はむしろゆっくりで、周囲の人を苛立たせている面もあるかもしれません。
ただTwitterが大好きなのです。次から次へと新しいつぶやきが更新され、文字を読むことが好きな私はどんどん読み進めてしまいますし、かわいいアイドルの子たちの動画を見れたり、同じ趣味の人や似たような目標に向かって努力している人とも交流出来て、とても魅力的なアプリです。
恐る恐る分析してみたのですが、多くの人がドン引きしてしまうようなTwitter中毒っぷりでした。
まずアカウントの数。かなりの多重人格者と疑われそうですが、用途別に8つもアカウントを作っていました。
①リアルアカウント…所謂リアルの友達とつながっている
②リアアカの裏垢…悪口等を書いている訳では無いですが、高校の友人約10名のみに閉ざされたアカウント
③読書、文芸の情報収集用
④英語学習用
⑤KPOPの情報収集とファンの方との交流用
⑥友人と共同で開設した、とあるKPOPアイドル応援用アカウント
⑦美容の情報収集用
⑧ライターや副業の情報収集用
全てを稼働させている訳ではなく、最近は④、⑤、ときどき⑦という形ですが、これを見ただけで思考が散らかってしまっているような印象を受けてしまいました。
次に、更に恐ろしい分析結果が1日の平均利用時間でした。
iPhoneの設定で見ることの出来るスクリーンタイムによると、調べることの出来た10月9日から今日までの23日間で、Twitterアプリを開いていた時間は計2460分(=41時間)、平均して一日訳107分もTwitterに時間を割いていたことが発覚しました。
しかもほとんど発信はしておらず、情報収集と少しの交流のみでこの時間です。
そして悲しいことに、時間を割いたにも関わらず得たものはほぼ無く、強いて言うならかわいいアイドルを沢山見て、共有できたことに対する充足感くらいかな、という状態。
40時間も英語の時間に割いていたらどんなに違っただろう、と思います。
デジタルデトックスへの試み
この状況を打破すべく、以前から色々と試行錯誤はしてきました。
iPhoneの機能でTwitterの使用制限を1日30分に設定したのですが、こちらはすぐ無視出来るので、画面上に「今日の使用時間はここまでですよ」と出されても無視するボタンをクリック、結局見続けてしまいました。
続いて、ホーム画面で表示されるアプリのアイコンをあえて沢山スクロールしなければTwitterのアイコンにたどり着かないように設定しました。こちらは最初の方こそ効果がありましたが、段々素早くTwitterを開く方法に慣れてきてしまいました。。。
ということで、今しがた思い切ってアプリをアンインストールしました!!!!!
気が付いたら無意識に水色の地に白い鳥のアイコンをクリックしていたくらいの依存度合いであるため、多少しんどいかと思いますが、まずは11月いっぱい挑戦してみようと思います。
既にYoutubeとFacebookは既にこのアンインストール作戦でほとんど見ないようにすることに成功したため、上手くいくのではないか、と期待しています。
書籍をkindle端末で読んだり、noteを書いたり読んだりするためにパソコンにかじりついていては完全なるデジタルデトックスになっていない気もしますが、継続出来たらその時また成果をご報告させていただこうと思います。