西洋剣術と銃刀法⑥
前回のおさらい
インデックス的に銃刀法シリーズをまとめますと、各記事ごとに次のような情報を知ることができます。バックナンバーが気になる方は参考までにどうぞ。
西洋剣術と銃刀法① → 「刀剣類」と「刃物」
西洋剣術と銃刀法② → 「模造刀剣類」
西洋剣術と銃刀法③ → 「所持等」
西洋剣術と銃刀法クイズ → 銃刀法を短時間で理解する方法
西洋剣術と銃刀法④ → 「業務」「その他正当な理由」
銃刀法を学ぶ理由 → 銃刀法を学ぶメリット
西洋剣術と銃刀法⑤ → 「刀」と「剣」の区別
※タイトルから各記事へ飛べます。
銃刀法を学ぶ際、条文の解釈は絶対に知らなければならないので、そちらを優先的に進めましたが、基本的なことは上記の記事を読めばわかります。
今回は私のところに寄せられる質問のうち、インターネットで検索しづらいものをお話しましょう。
本物の西洋剣はないの?
「日本に本物の日本刀はあるのに、本物の西洋剣がないのはどうして?」
銃刀法講座ではこういった質問が寄せられます。
確かに、日本では本物の日本刀が展示してある場所はたくさんありますが、本物の西洋剣が展示されている場所はまったくと言っていいほどありません。また、本物の日本刀を作る職人さんはいるのに、本物の西洋剣を作る職人さんはいません。
どうして?と疑問に感じる方もいらっしゃると思います。
周りの人に「どうして?」と聞くとおそらく、「日本刀は美術品として扱われているからOK」と返ってくると思います。
その答えを聞くと「西洋剣は美術品ではないの?」と、さらなる疑問が湧きますよね?
今日はその疑問を解決しましょう。
謎を解く鍵は条文にあります。
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