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[A, B, or C?]国内大学vs海外大進学
高校2年の夏。
1年の留学を終えてフランスから帰国し、私立仏教系女子校での生活に戻りました。(詳しくはまた別の時に書かせてもらいますね)
私が通っていた学校は、入学時に目標とする大学タイプごとにコース分けされるんですが、県立高校に落ちてその高校に通っていた私は国公立を目指すべくコースにいたんです。
周りがオープンキャンパス巡りに勤しむ中、私はなんとも言えない「不和」の様な物を感じていました。
留学をされたことがある方は、分かって頂けると思うのですが、留学中というのは日々自分の成長を感じられるんですよね。16才という多感な時期に行ったというのもあって、言葉の成長だけでなく、1人で乗り換えができた・誰々ともう少し話せた・授業で発言できた等々。
それが日本に帰ってくると、特に肝を冷やすこともなく、生意気に聞こえてしまうのですが、授業は半分意識を飛ばしていても分かるし、という具合に急に自分の成長が感じられなくなったんですよね。生まれ育った国なので、当たり前と言えばそうなのですが、当時の私はだいぶモヤモヤというか若干のフラストレーションを感じてました。(英語で言うsort of frustatedぐらいのニュアンスで)
遅れてやってきた中二病のようですが、進路についてもそりゃあ余計に複雑にして悩む訳ですよね。主に選択肢としては3つ。
A)国公立に進む=センター対策で5教科7科目勉強し続ける
B)私立で、国際系の学部がある大学を狙う(早稲田国教・ICU等)
C)海外の大学に進む
心の底では、フランスから帰国後ずっと海外の大学に進みたいと思っていたんです。ただ両親から猛反対を受けまして、私がただ海外で暮らしたいから、海外の大学に行きたいんじゃないか、と。余談ですが、私はインターに通っていたとかではないので、同じ高校の子はみんな国内の大学志望でした。
私自身も海外の大学に行きたいと思いつつも、なんでそんなに自分がそこに惹かれているのかがはっきり見出せず、1年ぐらい登下校中に悶々と考えていたのを今でも覚えています。そんな時、知人でアメリカの大学を卒業した方が「1年も言い続けるなら、何かあるんだよ!」となんとまあ無責任な発言を。でもその時に頭が一瞬振り出しに戻って、そう言えばフランスにいた時みたいな充実感・成長感が欲しかったんだな、と。
そんな訳で(C)に決めた訳です。聞かれる際によく説明する内容としては、
<<フランス留学中に味わった成長感と同じぐらいの成長が欲しかった。大学生になっていく友達が存分に遊んでいるのをみて、日本で大学生になったら確実に遊び呆けてしまう、と。できる限り学費を自分の成長の為に有効に使いたい、海外の大学に行けば少なくとも言語の面では24時間成長が感じられるのでは>>
ちなみに私はイギリスの大学に進学したのですが、理由としてはフランス語の他に英語も話せたら大体世界中の人と話せるようになるのでは、というのと国際開発学(International Development)に興味があったので、学問として進んでいるイギリスを選択した、という感じです。
長々とお付き合い頂きありがとうございました!
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ここからは私の勝手な振り返りなので、どこまで参考になるかわかりませんが、もし海外大学をご自身・ご家族の為に検討されている方がいれば、少しでもお役に立てると嬉しい限りです!
日本の大学に進学したらよかったなと思った節:
・学費の大きさを知った時(これは子供が口を出すことではないかもしれないですが、大きな責任を感じたのを覚えています)
・人種差別を受けた時(2年目以降は差別のように「ニイハオ」と言われたら「謝謝」と手を合わせて返すぐらいの余裕を持てるようになりましたし、自分の思い込みの部分もあったと思うのですが、最初はアジア人として下に見られたり除外されたりというのを敏感すぎるほどに感じ取っていました)
・日本語が衰える(地方の大学だったからというのもありますが、日本語を全く話さない週もあり、日本人として恥ずかしいのですが感じと敬語は苦手です)
・大事な行事に参加できない(危うく大好きだった祖父の葬儀を逃すところでした...)
・すごく率直な感想ですが、日本特有の大学生ライフは経験してみたかったと思いますし、あとは飲み会は練習不足で、社会人になって付き合いでもビールはほぼ飲めません。
海外の大学に進学してよかったこと:
・圧倒的生活力(水道水でも、水が硬水だろうと、米が高かろうと、ゆるりと生きていけるようにはなりました)
・埋め込まれたポジティブ思考(どうしてもな場合は、死ななければ大体大丈夫だという最低限のライン張りと、万が一のリスクのリスクを想定することで心のクッションを用意するようになりました)
・(直球すぎる話ですが)世界各地に友達という情報源とコネと宿を確保
・コミュニケーション力(語学力はもちろんですが、むしろ英語がネイティブの人にも自信を持って意見を言えるというのは、仕事で重宝しています)