[居酒屋トーク]外資系勤務が予想斜め上だった話
いきなりなんですが、外資系は金融系を除けばどこもホワイトだと勘違いしてたんですよ。
以前細かい就活の話をさせてもらった際にも書いたのですが(↓)、私は就活という活動に、今考えるととても浅はかなのですが、最低限の労力で望もうとしていたんですね。
それで、以下のイメージのまま、特に調べることもなく、それなら外資の方がマシだろう、と思って外資一択にしたんです。
1. 縦社会、かなり厳しいハイラルキー、上下関係遵守
2. 一人前になるまでに時間がかかる、若手期間が長い
3. オール日本語かつ敬語 x 敬語 x 敬語
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そしていざ入ってみて気付くんですよ、あぁ外資系というものをなめてたなと。そもそも、私が思うに国内の外資系とは言ってもだいたい3つぐらいタイプがあるんですよ。
a) 日本市場に参入してから長く、国内も規模も大きく、社内体制がだいぶ日系化された外資系企業
b) 日本市場に参入してから長い・あるいは国内での規模も大きいが、社内体制が半分ぐらいは海外本社のまま(IT系が多い印象)
c) 日本市場に参入して間も無く、国内規模も小さいが故に、完全に外資系を文字通りにした会社
私は言うなれば、おそらくニッチなcの様な体系のリサーチ会社にいます。(サービス産業)注釈ですが、下記はあくまで新卒として入社した時の勤務状況や感触です。
1. コミッションベース(a.k.a 悪の権化)
これは外資に限らず、営業系ならそうだと思うのですが。現在の勤務先の場合、月々のパフォーマンスが毎月の給料に大きく反映されるんです。四半期ごととかではなく、毎月。しかも社内ポータルのホームにはその月の目標達成度が掲載されていて、毎日それをみながら1ポイント絞り出すかの様に働くんです。そして月終わりには、支社内、アジア内でトップ5が発表されて、平均が出て...みたいな。数値化されると他人と比較しやすくなるので、かなり心にうっとくるんですよ、特に成績の悪い月は。比較されるぐらいならいいんですけど、それだけじゃないから要注意なんですよ。
2. パフォーマンスが悪いとすぐに切られる
上述の通り、毎月の成績が出るのですが基本的には3ヶ月継続して目標を達成しない場合には、マネジメント側から即お声がかかって成長の見込みがあるかどうかで決まる、みたいな。(売り上げ以外の指数を考慮して)俗に言うUp or Outで、ここまでは外資ではよくある話だと思うのですが、何が堪えるかというと少人数オフィスで人が切られるということは(1)誰かがやめるということがイヤすぎるほど明白(2)現場に大量の仕事が降ってくる。特にオフィスの1/3が一気にいなくなった時は、もはや会社の全てが嫌いになりました(笑)
3. 次は自分かもしれないという恐怖心がサービス残業をカサ増し。
そんなにガンガン周りの人が切られていくと、今はよくても次は自分かもしれないという気持ちが芽生えてくるんですよ。これまでは自分の給料の為に成績を出せるだけだそう!と思っていたのが、XXは達成しないとダメだ...という気持ちになってくるんです。入社する前に聞いた話だと繁忙期でも19:00ぐらいまでと聞いていたんですが、実際の繁忙期+人がガッツリ切られた時期は
09:00-20:00
22:00-24:00
ぐらいでした。いや〜これは予期していなかったな、と。
ちなみに年俸制に近い考え方なので、どれだけ残業しても基本は変わらないんですよ。一応、ある一定の時間以降、上司の支持の元残業を行う場合には残業代が発生するんですが、お気付きの通り表向きは自ら進んで行なっている残業なんですよね。心のうちとしては、成績や残留をエサに仕事をさせられている気持ちなのですが...そうなると18:00-20:00、22:00-24:00の4時間分は無給です。ここまでくるとお金よりも時間の方が大切に感じられてくるのですが。
4.周りもカサ増しサービス残業、基本23:30まではメールの返答が義務。
自分だけでなくみんな同じような、就業時間外も常にアイドリング状態で、そのツケが双方にくるんですよ。仮に、残業中自分だけで黙々と仕事をこなして...であれば100歩譲ってこなせるのですが、その間頻繁に同僚からの連絡が入り、1時間返さないと「なぜメールを返さないのか」と催促されるんです。
やっと今日は残業から解放だと思って、大学の先輩と食事に行くとするじゃないですか。もちろん仕事のケータイ同伴で。レストランに入る前に確認、話が盛り上がり1時間ぐらい開けて確認すると3通メールが。「要件」、15分後、催促①、30分後、個人ラインに催促②。食事中だったとの旨と共に要件へ軽く返信し。でも仮にその日は大学の先輩にコースで出てくるようなお店に連れて行ってもらっているとするじゃないですか。先輩が話す間ケータイをなんども確認するのも嫌ですし、食事の時間だって長引くこともあるじゃないですか。1時間後、細かく返答すると「なんで食事にそんなに時間がかかってたんだ」と。そして「ケータイは23:30までは毎時間確認してくれ」と。
ため息をつきたくなるのが、これらが全て、営業時間外の20:00以降の話なんです。
きわめつけは、それが嫌だと言うと「君の成長を思ってのこと」だと。
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長くなりましたが、気づけば会社の悪口になってしまいました...あくまで負の部分に目を向けた場合なので、1−4を無限ループしてても、人もよく、風通しもよく、オフィスも綺麗で、オール英語で、給料もそこそこで...結局いつも辞める決断には至らないのですが!
入社前に伝えられた事とあまりに違っていたのと、比較的新しい会社でOB/OGの話がオンライン上に出回っておらず、特に4は想像すらしていなかったので、もし似たような企業を検討されている方がいらっしゃれば確認されることをオススメします...!