年末のスーパーマーケット
みなさん、おはようございます。
kindle作家のTAKAYUKIでございます☆彡
愛車に乗った僕は、愛してやまないスーパーマーケットに行った。
「嗚呼…すごいお客さんだ。僕も負けてられないゾ」
籠を持って入店した場末のkindle作家。人混みの中を進んで行きます。普段見ることのない小さなお子さんや、同年代のお客さんも多いです。
そしてこの年末の混雑する店内において、またおられました。後ろに手を組んで全く買う意思の無い男性陣。買いたいけどその権限を持ち合わせていないヘタレ男性陣たちを………。
「買わないのならどいてネ。スペースを空けてネ。手に取った商品も奥様の一言で却下されてしまうのなら、大人しく車内で待っていなさいョ。ハッキリ言って邪魔なんですョ。蛸」
僕は肩をグイッと入れて椎茸を手に取った。慌てた男性が一歩後退した。そうです、買わないのならどいて下さい。スペースを空けて下さい。
そのまま僕は鮮魚コーナーに行った。そして愕然としました。
またまたまた、通路を塞いでだべっているおばさん3人組を発見したのです。
なんで誰も注意しないのだろうか。ってか、非常識にも程があるよネ。選択肢は2つ。今すぐ店外でだべるか、もしくはさっさと買い物を終えて、駐車場でだべるか。
「頼むョ～。それに3人とも尻がダルダルじゃないか。情けない」
これは僕が世直しをしなければならないと思った。そしてすぐさま行動に移すべきだとも思った。そうしないといつまで経っても、鶏卵・調味料コーナーに行けないのだから。
僕はだべっている3人組のおばさん、通称『尻ダル3人組』の目の前に行った。そして買い物かごを前方に突き出した。
「元旦と言えばすき焼きだ。すき焼きを美味しく食べるには鶏卵だネ。この先に置いてある鶏卵を買おう」
僕は大きな声で言った。
すると尻ダル3人組が怪訝な表情をして、僕をガン見してきた。
だから僕はもう一度言った。
「鶏卵を購入するにはここを通るしかないのです。どいてもらえますぅ？」
すると怪訝な表情から一転、瞬時に僕から視線を逸らした尻ダル3人組は、大急ぎで移動を開始した。左右に激しく揺れるダルダルの尻がみっともない。情けない。
僕はゆっくりと通路を歩いて、無事に鶏卵をＧｅｔした。
結果、僕は以下の物を購入した。
椎茸、白菜、長ネギ、鶏卵、玉葱、茄子、大根、麩、青のり、タラバガニ、年越しそば、蛸の酢の物、烏賊リング揚げ、国産牛肉、豚のこま肉、ナルト、はまぐりラーメン、シナチク、焼き豚、くめ納豆、焼き豆腐、ルマンド、よっちゃんいか、ベビーチーズ、黒豆、瓜、ジャンボモナカ、ルービー6缶、レモンサワー6缶、特茶、クロワッサン、餅、ファイブミニ。
セルフレジ裁きに定評のある僕でも、今回の買い物品を捌くには時間を要した。そして合計金額も12,000円を超えてしまった。やはりタラバガニは高かった。7,000円もするんだもん。
「でもまあ年に1回だからいいよネ」
僕はルンルン気分で店内を後にした。両手にビニール袋を持って愛車へと歩いて行く。ふと先日の悪夢がよぎる。そう、トイレットペーパー、ティッシュペーパーを持って歩くも、車止めに躓いて転んでしまったのだ。両手を擦りむいて鮮血。さらに両ひざも紫色になって鮮血。いまだ傷は癒えていない。
あの惨事を、あの頓馬を繰り返してはならない。
だけど無事に愛車へ到着した。
ビニール袋を車内に置いてから、エンジンＯＮ！
シートベルトを締めたところで、僕は左右確認を行った。すると左側、第2店内入り口の傍で、あの尻ダル3人組がだべっていた。それも寒そうに両手を擦っている。僕が尻ダル3人組を追いやってから、20分は経過しているだろう。
「全く、あの尻ダル3人組はいつになったら、今の会話が不毛な時間であるという事に気づくのだろうか。それに話しているだけで3人とも尻が左右に揺れているじゃないか。みっともない。まあ～彼女らは一生気づかないかもね。それもまた人生だもんね。アディオス！」
僕はお天道様を追いかけながら、自宅へと向かいました。
みなさん、年末のスーパーマーケットにはご用心を！！！
【了】
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