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秋刀魚って毎年話題になるけど本当に美味しいの?

みなさん、おはようございます。
kindle作家のTAKAYUKIでございます☆彡

過日。チンラの時間になったのでラーメン屋に行った。あ、チンラというのはランチのことであります。

カウンター席に座る前に、僕は「味噌ラーメン大盛りで」と注文した。あとからおしぼりとお冷がテーブルに置かれる感じが好きなのです。まあ江戸っ子気質ってのが一番の理由ですけどネ。

僕が座ったカウンター席のほぼ正面に、大きなテレビジョンが設置されている。そのテレビジョンから、女性レポーターが意気揚々と喋っていて、それもけっこうな音量で店内に流れています。

普段、僕は全くテレビジョンを見ない。見てもサッカーの日本代表戦を見るくらい。今年はついにオリンピックの放送も、サッカーの日本代表戦すらもテレビジョンでは見なかったのであります。これには僕自身も驚きましたワ。

そんな僕も、久方ぶりに見るテレビはもはや『うるさい』だけの存在。かと言ってスマートフォンを見ても良いけど、こちらはこちらで見過ぎている。だから本当は読書がしたいけど、ラーメン屋さんに本なんか置いてはないし、自分で持参するのもネ、ちょっと気が引けますからネ。

そんな訳で仕方なくテレビジョンを見ていると、女性レポーターが秋の味覚である『秋刀魚』を目の前に大興奮。北海道では今年の秋刀魚は豊漁だと声高に話し、さらに秋刀魚を試食して『脂がのっていて本当に美味しいですョ、スタジオの烏賊飯さん」と叫んでおりました。


「嗚呼…疲れるなぁ。せっかくの昼休みが台無しだョ」


なんて不貞腐れながらも、僕はこう見えてけっこう我慢強い。だからお冷を飲みながら、テレビジョンをガン見しながら、味噌ラーメンの到着を待つことにした!

でも秋刀魚って本当に美味しいのかという疑問が脳内を駆け巡った。毎年毎年秋になると秋刀魚の値段が取り上げられる。昔は安かったのに今では高級な魚になっちまった。悔しいネ、的なことを毎年聞いている気がする。

秋刀魚って美味しいのかと聞かれれば、僕はノーです。確かに身はふっくらしていて美味しいけど、血合いの部分は苦くてまずいじゃないですかあ。細長で骨は多いし、そもそも食べられる面積だって少ないじゃないですかあ。

それに僕は秋刀魚のお刺身もお寿司も食べません。食べたことはあるけど、全く美味しいと思ったことがございません。生で食べるくらいなら、まだ焼いた方が良いです。

だからと言って秋刀魚は秋の味覚ですから、僕も年に1回は食べています。だけどそれで終いです。僕の大好きなスーパーマーケットで一匹300円で購入できますから、それを買って食べて終いです。

なので、なぜ毎年こんなに秋刀魚を取り上げるのか、その意味が僕には全く理解できません。これなら三平方の定理の方が理解できると思います。


「す、すみません。お冷をください」


店員さんが忙しく働いているところ、僕はまだ味噌ラーメンが到着していないのにも関わらず、お冷をおかわりするくらい、やはりテレビジョンが嫌いであることが判明致しました。

「味噌ラーメン大盛りでーす。お待たせですぅ」


僕はすぐさまレンゲを使用し、スープを一口飲んだ。

「嗚呼…やっぱりラーメンだね。秋刀魚さん、サヨナラ~」


このあと、僕は追加で半ライスを食べてしまいました。

お会計1200円。カロリーオーバーの塩分過多。

絶望します。

そして、自分のどこが我慢強い方なのだ。この蛸野郎。


僕は自分を呪詛したあとで、午後からの仕事に取りかかりましたとサ。




【了】



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