チンラを求めて………
みなさん、おはようございます。
kindle作家のTAKAYUKIでございます☆彡
表題の通り、僕はチンラ、つまりランチを求めて愛車をうんならかしていた。とは言っても、ちゃんと法定速度を順守し、踏切や止まれの場所ではこれでもかって言うくらい、左右の確認を行っているので、どうかご安心を。
「嗚呼…13時を過ぎてしまった。お腹が空き過ぎてないている。ドナドナのようにないている………」
訳の分からない独り言を発した時、前方に幟を発見。どうやら定食屋さんのようだ。
駐車場には3台しか停まっておらず、これはチャンス到来ぢゃん!
僕は出船駐車を済ませると、早歩きで暖簾をくぐった。
店内は思いのほか明るく、かつ奥行きもあるのでとても開放的。2組がテーブル席に座っているけど、ほぼ食べ終えているような雰囲気を醸し出している。
僕はカウンター席に座った。
「いらっしゃい。これ置かせてネ」
50代と思われるお姉さんが、お冷とおしぼりを置いた。
僕は待つのが大嫌いな江戸っ子。注文だってすぐに済ませたい。それが初めて暖簾をくぐったお店でも同様なのだ。
「す、すみません。オススメは何ですか?」
「そうね………やっぱり日替わりランチかしらね」
お姉さんがテーブルに置いてあるメニュー表を指さした。
「ぢゃあ、日替わりチンラ…いやッ、日替わりランチをください」
しまった。日頃からランチのことをチンラと呼んでいるので、そのまま言ってしまったではないか。
だけど僕の滑舌が悪かったのか、お姉さんは気づいていない。
「かしこまりました。日替わり1つでーす!」
お姉さんは厨房に消えて行った。
日替わりランチが到着するまでの間、僕はおしぼりで両手を拭きながら高い天井を見上げたり、スマートフォンを使用し、乳を揺らして再生回数を稼ぐ女性の動画などを見て過ごした。
「はーい。おまちどうさま」
僕の目の前に日替わりランチが運ばれてきた。
「嗚呼…これは美味しそうだ」
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