そ、そんなことある?
みなさん、おはようございます。
kindle作家のTAKAYUKIでございます☆彡
「ヨシ。12時だ。チンラの時間だ。わーい。わーい」
僕はダッシュで事務所を出た。
そして愛車に乗ると、愛車をうんならかして某牛丼チェーン店に到着した。うんならかしてと言っても、ちゃんと交通ルール及び法定速度は順守しておりますので悪しからず。
入店すると大勢のお客さんが牛丼を喰らっていた。僕はカウンター席に座ると、タブレットで牛丼並セットを注文した。
3分後、牛丼並みセットが到着した。
僕はまず牛丼に七味唐辛子を入れ、さらにお味噌汁にも七味唐辛子を入れた。そして牛丼の上に紅しょうがをのせた。けっこうのせた。
「それでは手と手を合わせて仕合わせ………違う、いただきますぅ」
牛丼を一口食べた。うん、美味しい。でもちょっと味が薄いかな?
お味噌汁も一口。美味い。安定のお味噌汁です。
そのままサラダを頬張りました。ちなみにサラダにはドレッシングをかけません。味無しの状態で食べるのが僕の流儀なのですワ。えへへへッ。
お冷を飲んだあと、今一度僕は牛丼を食べた。やっぱり味が薄い。追加でつゆだくにしてもらおうかと思案していた時だった。血相を変えた店員さんがダッシュで僕のテーブルの前に立った。そしてこう言ったのです。
「た、玉ねぎを入れ忘れてしまいました。申し訳ございません」
僕は吹き出しそうになった。た、玉ねぎを入れ忘れただとぅ?
ってか、マジで、ガチで阿保じゃん。頓馬じゃん。珍事じゃん。
この時、お客さんの視線が僕に集中していることが分かった。
恥ずい…ちょー恥ずいんですけどぅ。
もうこっちを見るな。蛸!
どうりで味が薄いと思ったのです。僕の舌は正解でしたネ。
でも、どうやったら玉ねぎを入れ忘れるのだろうか?
僕が頷くと、店員さんが牛丼を持って厨房に消えた。
仕方がないので僕はサラダとお味噌汁を交互に食べながら思案する。玉ねぎ嫌いのお客さんの為に、玉ねぎ無しの牛丼も拵えているのだろうか。でもそうとしか考えられない。
ってか、そもそも玉ねぎ嫌いの人が牛丼を食べる資格があるのだろうか? ある意味嫌がらせですよネ、玉ねぎを抜けなんてサ。
1分後、玉ねぎ入りの牛丼が届いた。
牛丼を一口食べると、いつもの本来の牛丼の味になっていた。美味い!
結果、いつも通り以上の牛丼を楽しむ事ができたのでOKとしましょう。
僕が席を立つと同時に、テーブル席から声が聞こえた。
「これ、俺が注文したのじゃない。よくみてョ」
僕が会計を終えると、また声が聞こえた。
「まだ来ないのか? 昼休みが終わっちまうゾ」
某牛丼店勤務のみんさん、ご苦労さん。
今日は店長を含めて反省会だネ。
頑張ってネ。ひっひっひっ。
みなさん、玉ねぎ無し牛丼に要注意です!!!
【了】
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