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ガソリンスタンドにて

みなさん、おはようございます。
kindle作家のTAKAYUKIでございます☆彡

過日。ガソリンスタンドに行った。
ちなみに僕はガソリンスタンドのことを、『ガソス』と省略する人とは距離を置く事にしている。あと、業務スーパーを『業ス』とかネ。

偉大なる諸君、なんでもかんでも省略すれば良いって事ではないんだョ。

もし省略をするのであれば、例えばかの有名なスリランカの首都、『スリジャヤワルダナプラコッテ』だったら良いでしょう。ってか、省略するべきでしょう。でしょ? でしょ?


所定の位置に愛車を停車させると、僕はガソリンマークのついたボタンを押した。

運転席から降りると、面倒なタッチパネルを連呼した。僕は江戸っ子気質の血が流れているので面倒臭いことに直面すると、すぐイラっとしてしまうのであります。

「だから~アプリなんてダウンロードしてないってば。レシートもいらない。資源の無駄!」

給油口に赤色のノズルを突っ込んでレバーを引いた。

「カシャカシャ………カシャ………早くガソリンを出してョ」

ようやっとノズルからガソリンが放出される感触が伝わって来た。メーターもちゃんと稼働している。

僕はこのとき、いつも立ちショ〇ベンをしている気分になってしまうのであります。男性陣ならご理解頂けると思うのですが、如何でしょうか?

ガソリンが満タンになるまで特にやることもないので、僕はぼーっと空を見ます。嗚呼…今日も快晴。只今の時刻は12時40分。チンラは食べたのであとは給油をして会社に戻るのみ。

午後からも仕事を頑張っていいかな? いいともー!


「お、お客様~」

後方から声が聞こえた。だけど僕はスルーした。

「こ、こんにちは。お客様~」

声が近づいてきた。嗚呼…めんどくせー。超めんどくせー。

振り返ると、制服を着用した男性が立っていた。

「い、いつもどこで洗車をされていますか?」

笑顔で接してくる男性。齢25と推定。なめるナ、若人ョ!

「家。実家」

僕はぶっきらぼうに言った。男性が一歩後退した。

「い、いまですね、洗車キャンペーンを行っておりまして、こちらのカードをご購入して頂きますと………」

男性がラミネート加工された用紙を差し出してきた。


このとき、僕の江戸っ子気質の血が騒いだ。

「あ、聞こえませんでしたあ? 家。実家で洗車を行っていると!」

「そ、そうでした。すいません。ところで、当社の専用アプリはご存じ………」

「知りません。ご苦労さん!」

「あ、ありがとうございますぅ」

男性は撤退すると、次のターゲットに向かって行った。終始笑顔を忘れなかった男性。良いぞ良いぞ。

ガソリンが満タンになった。メーターを見ると、金額が5986円になっている。

「ヨシ。6000円ピッタリにするゾ!」

僕はノズルを半押しにして、チョロチョロガソリンを放出していく。
いいぞ。そのままの調子だ。焦るな。慎重にいけ………。

「嗚呼…行き過ぎだ。6002円じゃん。もう~最悪なんですけどぅ」

一人でぶー垂れた場末のkindle作家。お恥ずかしい限りです。

大量の小銭を財布にしまったあと、僕は運転席に座った。

エンジンをかけて出発!

すると、斜め前に先ほどの男性が立っていた。まだ笑顔をキープしている。

「あ、ありがとうございましたあ~」

男性は腹の底から声を出していた。

若人ョ。まずは及第点だ。おめでとう。もし外出先で洗車をする機会に恵まれたのなら、間違いなく君の店舗でカードを購入させてもらうョ。


アディオス!




【了】


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