接客用語が気になるのは僕だけ?
みなさん、おはようございます。
kindle作家のTAKAYUKIでございます☆彡
「お会計、2250円になります」
僕は財布から5000円札を取り出し、トレイの上に置いた。
「5000円でよろしかったでしょうか?」
僕はちょっとだけ、不貞腐れた感じで「はい」と言った。
みなさん、もうお分かりですよネ!
僕は2つの間違いを見つけました。
そうです、毎回言いますが、お金は成りません。成るのは例えば将棋で言えば、歩が相手の陣地に侵入して金に成る事を言うのです。もしお金が成るとしたら何になるのです。蛸の酢の物にでも成ると言うのですか?
「お会計、2250円になります」ではなく、「お会計、2250円でございます」
これが正解です。
understand?
もう一つ、『よろしかったでしょうか』って、これいつまで言うの?
お店のオーナーや店長たちに今一度、接客用語やビジネスマナーを無料で行ってくれる、神的な講師はおられないだろうか。
そうでないと、今僕を対応してくれた女性は、どうみても20代前半。この若人がこの先、誤った接客用語を連発することを考えると、僕は大いに絶望します。
『よろしかったでしょうか』ではなく、『よろしいでしょうか』が正解。
もうサ、最低限の接客用語くらい覚えましょうョ。
すみません。朝から不快ですよね。だけどネ、僕の大好きなスーパーマーケットで発生した事象だからこそ、書かずにはいられないのであります。
さあ気を取り直して出発! 愛車をうんならかします。勿論法定速度は順守。
次いで僕はドラッグストアに入店し、以下の物を籠の中に投入。
食器用洗剤、スポンジ、ドメスト、ファブリーズ、育毛剤、ニベア、新ビオフェルミンS、ルマンド、烏賊チーズ。
籠をレジ台に置くと、50代くらいの女性がバーコードを読み込んでいく。
頼むから、ちゃんとした接客用語を言ってくれと、僕は心の中で願う…。
「お会計、3480円でございます」
素晴らしい。第一関門突破です。
僕はまたも財布から5000円札を取り出し、トレイの上に置きました。
「5000円で宜しいでしょうか」
僕は嬉しさのあまり、「はい。お願いします」と言った。
僕は心の中で、『うれぴー』って連呼した。
しかし次の瞬間、僕の『うれぴー』は、奈落の底に転落していったのであります。
「当社のポイントカードはお持ちですか?」
「ありません」
「宜しければお作りしますか?」
「結構です」
「では楽天カードはお持ちでしょうか?」
「いいえ」
「ではdポイントカードは………」
「ポイントカードは全て持っていません」
「Pontaカードも、Tポイントカードもですか?」
「そうです!」
僕は女性店員を見た。すると女性社員は、まるで尻の毛を抜かれたような表情をしていた。ポイントカードを持っていないだけで、そんな顔をするなよって言いたかったけど、僕は我慢しました。
それにしてもですよ、このやり取り、『不毛』だと思いませんか?
「各種ポイントカードはお持ちではございませんか?」
この言葉を言いながら、レジ台に貼ってある『ポイントカードの絵柄』を指で示せば済むはず。
全くもって不毛な時間を過ごしてしまった僕。
絶望します。
最後に僕は、コンビニエンスストアに向かった。
普段はコンビニエンスストアには極力行かないようにしている。だってお値段が高いでしょ?
それに自宅の冷蔵庫にはルービーをガンガンに冷やしてあるけど、レモンサワーが無いのを買い物前に確認。だけど、スーパーマーケットで買い忘れてしまったのです。
もう買い物なんてやめてしまいたいという気分。
だけど、『背に腹は代えられない』とまでは言わないけど、これだけ理不尽な接客用語を連発しているお店の多さに、僕はすでに我慢の限界。これを見過ごしている雇用主たちにも大いに失望。
よって、再度スーパーマーケットに行く気力が無いゆえ、近くのコンビニエンスストアに向かい、ただいま到着したところであります。
350mlのレモンサワー2缶と、蛸のぶつ切りを籠に入れてレジに向かいました。蛸のぶつ切りが余計な買い物ですよネ! 反省します。
僕は籠をレジ台に起きました。
「いらっしゃいませ」
店員は20歳前後くらいの男性。茶髪で両耳にピアスをしている。おそらくアルバイトだと推定。
僕は自分がロボットになったつもりでこの場を凌ごうと思い、スイッチをOFFにしました。
「お会計、723円でございます」
僕はトレイに1000円札を置きました。
「1000円お預かりします。277円のお釣りでございます」
僕はお財布にお釣りをいれます。
「あッ…申し訳ございません。レジ袋はご利用でしょうか」
この対応に、僕はスイッチをONにしました。
「お願い致します」
「かしこまりました」
ここまで若人店員の接客用語と接客態度は、パーフェクトです!
「お箸は何膳ご利用でしょうか?」
「一膳でお願いします」
「かしこまりました。念のため、おしぼりをひとつ入れておきます」
僕はいつの間にか、この若人店員の虜になっていた。
「お待たせいたしました。ありがとうございます」
若人店員は最後まで僕の目を見ながら、同時礼ではなく、なんと分離礼をしたのです。
僕の心に衝撃が走りました!
2店舗での接客用語に辟易。このコンビニエンスストアでも、茶髪で両耳ピアスの若人店員を見て、どうせまた誤った接客用語を聞くことになるだろうと思い、最初からスイッチをOFFにしていた僕は、もはやミジンコ以下だと猛省。
僕は自分のメタボ腹をギュッとつまみ、この痛みを懺悔の痛みとしました。
「ありがとう。また来るよ」
僕がそう言うと、若人店員は恥ずかしそうに笑いました。若人店員は中々のイケメンだと、このとき気づきました。
自動ドアが開くと同時に、若人店員の「ありがとうございます!」という大きな声が、ちゃんと僕の背中に届きました。
僕は愛車に乗ってエンジンをかけます。
「こんな素晴らしい若人がいたとは………。僕も頑張らないとネ!」
なんて前向きな気持ちになった僕は、パワーウィンドウを全開に、春の風を浴びながら自宅へと向かいました。
【了】
https://note.com/kind_willet742/n/n279caad02bb7
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