今日も僕は定時ダッシュ
みなさん、おはようございます。
kindle作家のTAKAYUKIでございます☆彡
「嗚呼…定時になった。やったあー。わーい。わーい」
僕はチャイムが鳴り終わると同時にパーソナルコンピューターをOFF。席を立ってタイムカードを打刻した。ピピッ。今日も1番です。えへへッ。
「ではではでは。乙でした!」
僕はお疲れ様のことを『乙』と呼んでいる。だって何でもかんでも言葉を省略する時代でしょ? だから僕も時代に乗り遅れないように、ガソス、業スー、チョコプラと同様に『乙』にしているのであります。
ただ、さすがに上司にはちゃんと「お疲れ様です。お先に失礼します」と言っておりますのでどうかご安心を。
ロッカー室に入って上着を着用すると、鞄を持ちます。さあ今日は何をアテに飲もうかとウキウキしながらロッカー室を出た。そして改めて事務所内を見た。
僕以外の全員が、まだパーソナルコンピューターとにらめっこをしていた。
「君たち、そんなに残業が好きなの?」
弊社は10分単位で残業手当が発生する。僕が事務長だったら、「嗚呼…定時だョ。まずはタイムカードを打刻しようネ。だよネ?」って声掛けをするけどネ。それがないんだよネ。
チャイムが鳴ってから5分が経過した。ここでようやく女性社員たちが席から立ち上がった。だけどタイムカードを打刻せず給湯室に行ったり、トイレに行ったりしている。
さらに5分が経過した。ってことは、今から残業代が発生することになる。だけど僕以外、誰もタイムカードを打刻していない。残業代が発生したのにも関わらず、みんなはヘラヘラと談笑をしていたり、私物のスマートフォンを見ながらニヤついている始末。
「嗚呼…いつからこんなにだらけた組織に成り下がってしまったのだろうか」
僕は事務所をあとにした。
2週間が経過した。僕が観察を続けた結果、定時で仕事が終わっていない社員が2割。あとの8割は単に仕事が捌けていないという結論に達した。仕事の優先順位を理解しておらず、とりあえず発生した仕事から取りかかっているのが定時退社できない原因のようだ。
これも全て注意する先輩社員や上司がいなくなったことと、またそれを言えない令和の空気感がそうさせているのかも知れない。何でもかんでも○○ハラの時代だからネ。
まあこれで会社が成り立っているのであれば問題ないでしょ。僕は単純なのでそう思う事にしました。ただし残業をしているからと言って、必ずしも頑張っているという評価には繋がらないし、定時で退勤ができない社員については、退勤できるよう上司が改善を求める必要があります。それでもダメなら仕事を割り振るなり、増員をするのが僕が育ってきた環境でしたけどネ。
「さあ…今日も定時になった。帰ろう。わーい。わーい」
みんさんも一緒に、定時ダッシュをしてみませんか☆彡
【了】
とらねこさんとのコラボ企画『kindleマガジン』発動中!
参加希望の方は下記よりコメントをお願いします!(^^)!
本年も拙著をよろしくお願いします(^_-)