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令和・風の時代

みなさん、おはようございます。
kindle作家のTAKAYUKIでございます☆彡

僕は一体感があまり好きではない。社員旅行や全員強制参加の忘年会、新年会などを行っている会社に所属していること自体が、すでに悲劇だと思う。

「社員一丸となって頑張ろう!」
「社長は社員全員の家族を養ってくれている。これくらいは我慢しよう!」
「この仕事を成功させれば昇給・昇格は間違いない。踏ん張ろう!」

これ、昭和の働き方ですョ。頑張れば頑張るほどお金が稼げた時代の話しであって、現在は令和7年。風の時代。ミニマリストの時代なのです。コロリが発生して痛感したはずです。今までの働き方を改めないと前進できないとネ。

にも関わらず過去の栄光にすがり、未だにこのような蛮行を繰り返している会社に、未来はないと思っております。時代の流れに逆行しても敵う訳がないのです。


「TAKAYUKIさん、明けましておめでとうございます。どうです、一杯」
昼休みに管理部の烏賊助くんが誘いに来た。僕は丁重にお断りした。

15時。全く意味のない会議終了後、営業部の蛸塚さんが声をかけて来た。
「やあ、TAKAYUKIくん、頑張っているかネ。どうかな、今年こそ新年会をしようじゃないか」と言いながら、エアー飲みを披露した蛸塚さん。

僕は心の中で思った。「あ、マジでガチでこの人終わってる」って。
だから丁重にお断りした。

翌日も、総務課の尻子さんが僕のデスクにやって来た。
「TAKAYUKIさん、まだどこの部署の飲み会にも参加されてませんよね? もしかして、ウチの誘いを待ってたんじゃないですかあ」

いつも以上に甘ったるい香水の匂いが、僕の鼻腔に届いた。

「遠慮しておくョ。お正月に飲み過ぎたからサ」

僕は尻子さんに視線を合わせないまま答えた。

「ぢゃあ、全社の新年会も参加しないんですかあ」

尻子さんがシンジラレナイ的な感じで聞いてきた。

「そうだネ。今回はやめておくョ。全員参加なの?」

僕はあえて聞いてみた。

「モチのロンです。でも今年は1人欠席だったかナ。TAKAYUKIさんで2人目かぁ………。まあ明日まで受け付けてますから、気が変わったら尻子まで連絡を下さい。バイバイキーン!」

尻子さんが今年一発目の『尻フリ』を披露しながら出て行った。

僕も30代前半までは可能な限り、会社の行事や飲み会に参加した。が、全て何の収穫もなかった。不毛な時間をみんなで共有して終わっただけだった。会社の為に、我慢に我慢を重ねても報われなかった社員や管理職たちを、僕は沢山見てきました。このままでは自分も同じ道を歩むことになるのは確実でした。

だから僕は仕事以外の付き合い方を変えました。
会社の行事や飲み会には参加せず、取引先との飲み会もランチに変えました。すると、自分の為に使える時間が増大しました。これはとても嬉しい体験でした。

自分の心に聞いて心が弾まないのであれば、それは参加すべきではない。もっと他にやるべき事があると、逆に心が教えてくれているのです。そのシグナルを無視してはならない。蓋をしてはならないのです。

それが令和の時代、風の時代の生き方なのです。今気づくか、3年後か、5年後かはみなさん次第です。

ただし、会社の行事や飲み会に生きがいを感じている方々は、どうぞその場を盛り上げて頂ければと思います。会社側からしたら貴重な人材とみなされているかも知れませんからネ。

自分の人生の主人公は、自分です。会社ではありませんョ!!!


本日も最後までお読み頂きまして、誠にありがとうございました。


やっぱり、家で飲むお酒が一番美味しいよネ☆彡




【了】


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本年も拙著をよろしくお願いします(^_-)


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