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若人とランチ②

みなさん、おはようございます。
kindle作家のTAKAYUKIでございます☆彡

過日。後輩を隣に乗せてラーメン屋に向かった。外はようやくお天道様が顔を出したけど、寒い。

駐車場に愛車を停めると、ラーメン屋の暖簾をくぐった。

座敷に座った僕らは、とりあえずメニュー表をガン見。結果、僕はラーメン&ミニ中華丼を注文。後輩はゆず塩ラーメンを注文した。

3分後、斜め前の座敷にスーツ姿のサラリーマン2人が来店。注文を済ませると、2人もスマホの世界に没頭していった。

5分後、注文したメニューが到着した。
僕のラーメンはごく普通の醤油ラーメン。鶏ガラのスープが美味で、麺も叉焼も美味しい。ミニ中華丼も思いのほか野菜たっぷりで嬉しい誤算です。

「う、うまいですTAKAYUKIさん。自分はラーメンの中で、一番塩ラーメンが好きなんですぅ」

後輩がテンションMaxで言った。小皿に盛られたペースト状のゆずを、自分のさじ加減で塩ラーメンに投入している後輩。確かに美味しそうだ。

24歳の後輩は素直で明るくて物怖じをしないタイプ。なんでも寝るのが趣味で、毎日21時には消灯してしまう後輩。さらに『寝活』を推奨したいと頓珍漢なことを言っている後輩。

これは将来、間違いなく大物になると僕は感じた。間違いないネ!

すると、斜め前の2人にも注文したメニューが到着すると同時に、50代のメガネをかけている男性のスマホが鳴った。
「はい。蛸野です」
「出るんかい!」
僕は思わず言葉を発してしまった。向かいに座っている若い方がこちらに振り返った。その目はとても寂しそうだった。

そのあと、僕らは完食してお冷を飲んだ。その間も、蛸野さんはスマホで話し続けていた。完全にラーメンがのびてしまったはず。だって、若い方はすでにラーメン&半チャーハンをほぼ食べ終えているのが確認できたのだから。

どんな大事な電話なのか知らないけど、『10分後に折り返します』でいいじゃん。『運転中なので10分後にかけ直します』でいいじゃん。『嗚呼…飯を食ってからかけ直そう』でいいじゃん。お昼時なのは向こうも分かっているはずじゃん。蛸野さん、もうちょっと上手く立ち回ろうョ。


ラーメン屋を出ると、外はさらにピーカンになっていた。

後輩が「ご、ご馳走様でしたぁ」とデカい声で言った。20m先の横断歩道で信号待ちをしているおばあさんが、こちらに振り返ったくらいデカイ声量だった。

愛車に後輩を乗せて出発。信号が赤になったので停車した。

「なんか、物足りなくないか?」

僕の問いに対し、後輩が頷いた。

そこで僕は普段滅多に寄らない、コンビニエンスストアに行った。
「ついでだ、事務所にいるレディースたちにも買っていくか」
「ですね」
後輩が緑色のかごを持ってくれた。

「普段サ、甘い物を食べないんだけど、何がいいんだ?」
「自分も甘い物は食べません。電話してみます」
後輩がスマホでレディースの1人に架電するも、スルーされた。

「まあいいか。適当に買っていくべや。俺はシュークリームにしよう」
「自分は、スフレプリンにします」
後輩がスフレプリンを手に取り籠に入れた。

「あとはケーキでいいだろ」
「ですね。ですね」

僕は可愛いサイズのイチゴのショートケーキを4個、籠に入れた。そのあとこちらも可愛いサイズのモンブランを4個、籠に入れた。

「8人だったよな?」
「おそらく………ですね」

レジに行ったけど、店員さんがいない。
「TAKAYUKIさん、セルフレジですョ」
僕は驚いた。まさかコンビニエンスストアでセルフレジを打つことになるとは思いもしなかった。

「自分やります」
後輩は慣れた手つきで商品のバーコードを読み取っていく………。

「TAKAYUKIさん、終わりました!」

セルフレジの画面を見た僕は愕然とした。

「4100円? 恐ろしやぁ………」

僕は5000円札を投入。その間、後輩はスプーンを人数分レジ袋に入れてくれた。

事務所に戻ったのが12時51分。

後輩が大急ぎでレディースたちに渡してくれた。

そして12時54分。全員で大急ぎでデザートを食べましたとサ。

みなさん、コンビニエンスストアでの買い物にはご注意を!!!




【了】


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