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記事の中で映画、ゲーム、漫画などのネタバレが含まれているかもしれません。気になるかたは注意してお読みください。

[No.409]ハンターハンター 考察

*この記事にはハンターハンターNo.409までのネタバレが含まれています。

また、記事内で掲載内容に触れることはありますが、合わせて読むことを推奨します。


以上のことに留意し、この記事を楽しんで下さい。


No.409における個人的なポイント

  1. 特殊戒厳令の発令

  2. Dカードの思惑

  3. QAカードの思惑

  4. イカサマ疑惑

  5. YESのカードについて

  6. 最後に

1.特殊戒厳令の発令

今話は特殊戒厳令発令のアナウンスから始まります。この特殊戒厳令についてはボークセンがモノローグで説明しているので割愛します。
今話でのポイントとしては各層へのアナウンスです。
読み進めていくと発令の原因になったのは3層以上だと分かります。また、1層へのアナウンスも原因となる何かが起こったのであれば弱いため、個人的には除いても良いと考えています。
そのため、発令の原因が起こったのは2層、3層のどちらかである可能性が高いです。
また、特殊戒厳令の発令はベンジャミンが行ったと思われます。そして、発令の原因の可能性を挙げるとすればハルケンブルグの葬送式絡みかマフィアの抗争激化のどちらかではないかと予想します。その他にもクロロやイルミが3層にいるようですが、発令に関しては個人の力でどうこうできるものではないと考え今回は除きました。
まず1つ目のハルケンブルグの葬送式絡みではないかと予想した根拠としては、発令した時間が葬送式とおそらく同時刻であるという一点です。
根拠としてあまりに弱いですが、ベンジャミンへの攻撃成功の可否に関わらず、発令の理由になりうると考えます。この根拠の弱い点として2層、3層で何かが起こった可能性が高いという前提を考えると他の要因がないと噛み合いが悪いことです。
次に2つ目のマフィアの抗争激化についてですが404話でクラピカのモノローグで触れている場面があり、この場合も発令に繋がるようです。
クラピカはケツモチの王子の暗殺を持ち出していましたが、三つ巴の状態での単なる抗争激化では発令の理由にはなり得ないのでしょうか。405話でモレナの組員がレベル上げを終えマフィア狩りを行うようなので、3層で暴れることで鎮圧目的で発令された可能性はあると考えます。
この根拠の弱い点としては暴れてからベンジャミンに伝わるまでタイムラグがありそうということと、単なる抗争激化で発令までいくのかという2つの懸念点があることです。
ここまで読んでいただいたならお分かりだと思いますが、どちらの可能性も弱く、別の理由である可能性の方が高いと思います。
開示されている情報が少ないためできるだけ予想はしましたが、ぶっちゃけ考えるだけ無駄な気がします。新しい情報が出るのを待ちましょう。

2.Dカードの思惑

ここからがこの記事の本編です。
408話での下りで子のカードが残り2枚までになったので、ボークセンがDカードを選択するのはほぼ既定路線です。ここで、モレナは小さなリクエストにディープキスをするよう提案します。モレナ視点ではここが今回のミソであると考えます。
このゲームは単純に2/5で相手をみすみすと逃してしまう仕様になっています。また、今回のDのカードがあることでリクエストさえクリアできれば確率はさらに上がります。仲間にするだけならモレナにとって不利すぎるゲームです。
誓約と制約と割り切ってしまえばそうなのですが、そこでこのDカードです。残り2枚の状態で条件をクリアすれば当たりを1枚追加できる、生還できる確率を1/3以上にできる。ましてや条件がディープキス。
子としては受けない選択はないでしょう。これがモレナの次善の策であるのに。
394話でツェリードニヒの動向を把握するために私設兵を感染させたいとモレナが発言しているため、能力に感染した時点でベンジャミン私設兵のムッセの能力(またはその下位互換)のように監視できるのではないでしょうか。
今話でディープキスの説明の時に条件を言っていたが、それはいいのかという人もいるかもしれません。それについては言葉遊びのようになりますが、モレナが言っているのはあくまで仲間になるための条件であり、感染の条件ではありません。このため、嘘を吐かないという誓約と制約にはひっかからずに感染させることができます。また、この言葉遊びが無効だった場合でもディープキスをした対象は念には目覚めないが監視はできるという能力に設定していた場合、仲間にならずとも監視をすることができます。
上記のことからモレナの目的は最低でもディープキスをすることであり、ゲームの都合上、Dのカードはほぼ確実に選ばれるためその時点で目的は半分達成していると言えるのではないでしょうか。仲間になるのが最善、逃げられても次善、NOなら殺してポイント、モレナにとって損のないゲームになりましたね。

3.QAカードの思惑

次のボークセンの番です。残る親のカードはQA、QB、YESのカードです。この中であればQAのカードを選ぶのは妥当でしょう。ここからボークセンの反撃が始まります。
このカードはボークセンの表情から察する能力とかなり相性が良く、また頭も良いため得たい情報を得られるボーナスタイム状態です。
また、質問をしている時のボークセンのモノローグにより仲間になるつもりはなく、誓約と制約を利用して自分たちに手出しをできないように質問をしています。
「無事に出られたら約束を守る」ここの出られたらという文言がボークセンの仕掛けた罠であると考えます。このことは5章で再び触れます。
その他にも質問を重ね、ボークセンは欲しい情報を集めたのでしょう。
最後にモレナの目的が何があっても変わらないことを確認して終了となります。このシーンの個人的な感想としては、少しでもモレナに譲歩する意思がみられたらボークセンとしては協力していた可能性もあったのかなと思いました。

4.イカサマ疑惑

ボークセンがイカサマをしているという疑惑があるようなので、私の所見を書いておくと間違いなくしていると考えています。
発端はディープキス後のすり替えを疑いだしたところからですね。あそこのタイミングでなにかしらの自分に分かる目印をRのカードにつけていたのでしょう。
その後、最後の2枚を選び緊張のあまりカードを握りつぶしたと語るボークセン。流石に怪しすぎますね。そもそもこんなことをするキャラではないので、明らかに意図的に描かれているシーンだと感じました。
ここで、ボークセンはモレナが気づいていないと判断したのでしょうが、2章の考えを前提にすると気づいていたが、イカサマを指摘するとゲームが台無しになるため指摘しなかったという展開でも面白そうですね。

5.YESのカードについて

ゲームが終了したと思ったらボークセンが最後に選択したのはXではなくYESでした。これについて考えていきます。
ボークセンはQAカードの質問をしている時には仲間になるつもりはないと考えていたのに最終的にはYESを出しました。
このことから考えられるのは、
1.前から欲しかった念能力を手に入れるため。
2.特殊戒厳令が発令したため帰るよりは安全と判断。3.話を聞いているうちに情に絆された。
4.一旦仲間になり後々組織を操ろうとしている。
5.貰えるだけ貰って無事に帰る。
の上記の5つです。
1、2は仲間になるつもりのないと考えているQAカードの時点で判明しているのでその後の心変わりは考えにくいためありえないです。
3に関してはないとは言い切れないですが、ボークセンは感情よりも実利で動くタイプだと思うので可能性はかなり低いと考えます。
4は充分あり得るとは思いますが、組織の全貌やどう行動するかも把握できていないのにボークセンが一か八かで行動するタイプではないと思うためこの可能性も3よりは高いくらいだと考えます。ただ、3章の最後に触れたようにモレナが譲歩するつもりがあればこの可能性は高かったと考えます。この条件の1番の難点が、せっかく自分が数少ない特質系と分かった上で自分の好きなように能力を作れないことはかなりのデメリットであると誰もが思うことです。
5が本命で、ボークセンは最後のカードをめくる前にRなら出ていくとモレナに言質をとっていました。
これが何を意味するのかというと「最後にめくったのがRならRのカードで戻すのはXではなくても帰らせてね」という意味になります。
また、この時に「出ていく」と言っていることから、3章で触れた「無事に出られたら約束を守る」という条件に当てはまり、モレナ達は手を出せなくなるという罠をモレナの誓約と制約によって仕掛けていました。
それにより、Rのカードで戻すのは何でも良くなったため1番利益のあるYESのカードを場に戻したわけです。
なぜ、YESのカードが利益があるのかというと、モレナの仲間になる条件に答えがあります。その条件の1つが結論がYESであることなのです。
これでボークセン目線だと残す条件は1つだけになり、達成できれば自分は自由な状態で念能力を取得できるという旨みしかない状態を作り出すことができます。
ボークセンはゲームの途中からこのベストに向かって着々と準備をしていました。とてつもなく頭がいいですね。
一方のモレナは考察が当たっていれば次善こそ達成したが、それ以上に大きな魚を逃したような気がしてなりません。後々、ボークセンを感染させたことが仇とならなければ良いのですが。
せめてボークセンのやっていたことに気づいた上で見逃していたくらいだと個人的には嬉しいです。

6.最後に

長々と書いてしまいましたが、ここまで読んでいただいた方がいれば嬉しく思います。半分自己満足で始めた考察ノートなので、見にくいところも多々あると思いますが、楽しんでいただければ幸いです。
また、おかしな点や気になった点、他に考察してほしいことなどあればコメントをいただけるとありがたいです。
長くなりましたが、ありがとうごさいました。

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